[ブルワー]2017.11.29

ビア女の酒場放浪記(45)【後編】私をビアマニアに変えた日本酒蔵「石川酒造 多摩の恵」

ビア女の酒場放浪記多摩の恵石川酒造

かつてビールが“苦手”だった私がビールを溺愛するようになったきっかけ。
日本酒好きな友人に連れられて訪れた石川酒造で飲んだ「多摩の恵 ペールエール」だった。

前編では、「多摩の恵」を造る石川酒造の土蔵散歩と、ビール造りへのこだわりをお伝えした。
後編では、新宿から約70分で行ける“酒飲みのテーマパーク”石川酒造で造られるビールと、敷地内にある直営レストランをご紹介しよう。

ビールの印象を変えたペールエール

石川酒造が造る「多摩の恵」の定番ビールは、ペールエール、ピルスナー、ミュンヒナーダーク、明治復刻ビールの4種類。
その他にシーズナルビールを造っている。

また、新たな取り組みとして、“東京の地で造る真の東京のビール”にフォーカスを当てた「TOKYO BLUES」も。

私がビール好きになったきっかけとなったのが、「多摩の恵 ペールエール」だ。
フルーティーかつモルトの香ばしい香り。
ホップの生き生きとした苦味が口いっぱいに広がる。

―今まで私が飲んでいたビールとはわけが違う!うまい!―

それから11年後、ブルワーの清水さんにお会いする機会があり、それを伝えたところ、
「そう!ビールが苦手と言う人にこそ飲んで欲しいビールです」
という言葉が返ってきた。

静謐ささえ感じる日本の古く美しい姿がそのまま残る敷地で、
奇をてらわず地道で丁寧な作業が「多摩の恵」の味の本質だという。
1863年(文久3年)創業の酒蔵だからこそ造ることができる、日本の心意気が感じられるビールだ。
きっとこれがビール初心者にも響くのだろう。

新鮮なビールをレストランでも屋外でも

出来立てのビールは、石川酒造の敷地内にある直営レストラン「福生のビール小屋」で味わえる。
季節の素材を使ったイタリアン料理のお店だ。
釜で焼き上げられるピッツァや、地元福生で加工されたソーセージが人気。
ビールの相性も抜群だ。

シックで落ち着いた店内ではゆったりとビールと料理のペアリングが楽しめそうだ。
ひとりでも楽しめるカウンター席や、開放的なサンルーム席、四季のうつろいが感じられる屋外のテラス席もあるので用途によって使い分けたい。
地元の人も多く訪れる人気店なので、平日でも席の予約がお勧めだ。

天気が良ければ、売店でビールとツマミを買って井戸端に配されたテーブルで飲むのもいいだろう。
栓抜きと紙コップまで準備されている。

巨大な麦酒釜の背後の井戸端でもビールを飲むことができる

敷地内は自由に散策できるが、予約をすれば日本酒蔵の中や敷地内を詳しく案内してもらえる。
ビール醸造は建物の外からみるだけだが、酒好きとしては日本酒造りの様子が見学できるのは嬉しい。

歴史を感じることができる土蔵を散策し、おいしいビールと日本酒とそれにあうも料理も味わえるとは、酒好きにとって至れり尽くせりだ。
石川酒造が「酒飲みのテーマパーク」を称するのにも納得。

石川酒造の趣のある土蔵散歩はこちら
晩秋の小旅行にピッタリな日本酒蔵、ビール醸造所だ。

【福生のビール小屋】
住所/東京都福生市熊川1番地
営業時間/11:30~21:30(L.O 20:30)、隔週金曜日は17:00~
定休日/ 月・火(祝日を除く)
電話/ 042-553-0171
http://tamajiman.co.jp/

【見学ツアー】
開催日/通年(年末年始、仕込みの繁忙期はお休み)
開始時間/[1回目]10:30~[2回目]14:00~[3回目]16:00~
所要時間/約1時間弱
見学料/無料
予約/ 電話にて要予約 042-553-0100(平日10:00~17:00)
☆敷地内は予約なしで自由に散策可

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この記事を書いたひと

コウゴ アヤコ

ビアジャーナリスト

1978年東京生まれ。杏林大学保健学部卒業。
ビール好きが高じて2008年から1年半、ミュンヘンで暮らす。旅とビールを組み合わせた「旅ール(タビール)」をライフワークに世界各国の醸造所や酒場を旅する。ビアジャーナリストとして雑誌『ビール王国』、海外生活情報誌『ドイツニュースダイジェスト』など様々なメディアで執筆。『ビールの図鑑』『クラフトビールの図鑑』(マイナビ)、『極上のビールが飲める120店』(エンターブレイン)など。

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