[イベント]2018.2.22

中味ぎゅぅっ!なイベント報告-その2〈Craft Label SECRET TAP 第10弾 Barbe Rouge Berry IPA ver.2〉開栓式~新しいビール体験~

Barbe Rouge Berry IPACraft Label SECRET TAP開栓式Innovative Brewerイノベイティブブリュワーバーブルージュ

Innovative Brewer(イノベイティブブリュワー)「Craft Label SECRET TAP」シリーズの第10弾『Barbe Rouge Berry IPA Ver.2』が、2月13日銀座と名古屋同時発売開始となり、銀座ライオン GINZA PLACE 店にて「開栓式」イベントが開催された。
19時からの2時間に、たっぷりと用意された様々なコンテンツを、新井氏やお店の方のお話しも交えながらじっくりお伝えする参加報告の第2回。

これまでのシークレットタップ
-それぞれへの想い-

参加者にマリアージュ・プレートが行きわたったところで、第10弾に至る歴代シリーズについて新井氏からコンセプトと合わせて裏話が披露された。クスリと笑える一言からなるほどと納得する秘密まで、それぞれのビールを飲んだことがある方はうなずきながらストーリーを愉しみ、飲むチャンスを逃した方は想像(妄想?)に浸る時間となった。

歴代のシークレットタップ。サッポロビールが開発したホップを使ったラインナップは第5弾からお目見えした [資料提供:Innovative Brewer, 筆者撮影]


“こうして並べると、自分としては「案外たくさん出したな(笑)」という感じがします。2016年8月、このブラッスリーライオンのリニューアルオープンから、定期的に出しているのですが、第10弾になりました。
このシークレットタップというブランドは、これまでにない新しいものを楽しんでもらいたいという想いはもちろんありつつ、缶で発売するときのプロトタイプを実際に飲んでいただいて、お客様の感想を聞くための、いわば登竜門的な位置づけもあります。実際第1弾のMosaic Session W IPAは「絶妙のモザイク&シトラ」のプロトタイプでして、今は2017年10月から缶で発売しています。今飲んでいただいている、「ポラリスビター」や今日開栓の「バーブルージュベリー」もゆくゆくは缶で飲めるようになるかもしれません。
アンケートも行っていますので、忌憚のない意見をお願いします。”

これ、いいなっと思うビールがあったらぜひ発売をリクエストしよう。そして、苦手なビールも遠慮なく感想を伝えよう。アンケートって、美味しさで笑顔になれて、周りに笑顔を拡げるビールをみんなで創れるチャンスでもあると思う。

歴代シークレットタップ。そのコンセプトと共に裏話が語られた 【画像提供 Innovative Brewer, 写真撮影 M.Haba】

では、新井氏の語るそれぞれのビールへの想いから、ちょっとだけご紹介しよう。

  1. Mosaic Session W IPA
    キンキンに冷やしても香るIPAというコンセプトで夏に発売しました。
    冷たいだけなら普通のビールでいい、でもその辺をもっと楽しいものにしたいということで2つのホップのバランスで実現させました。
    シリーズ最初のということもあったでしょうが、あっという間に売り切れた大人気のビールです。
  2. ライ麦スタウト
    「9月なのに黒?」という声もきかれましたが、シークレットタップは実は季節関係なしです。マスターブリュワーの出したいタイミングで出しています。
    普通は使わないライ麦で工夫し、黒、なのに飲みやすい低めのアルコール度数で、飲み口の軽やかさとホップの爽やかさの飲みやすさを実現しました。
  3. ZZ Bitter
    究極の苦みをめざしたビターエールです。
    オーツ麦でマイルドさを加え、苦いけどまろやかに仕上げました。
    名前はマスターブリュワーの一番好きなビール「XX(イクスイクス)ビター」に由来しています。ダブルゼータ、と読んでいた人も……、ガンダム好きか?と言われました。
  4. Barbe Rouge Berry IPA
    留学時フランスに行ったことがきっかけで誕生し、唯一専用グラスで提供したビールです。
    実は発売当時、提供温度も上げていました。
    第5弾以降は国産ホップに着目して
  5. フラノマジカル Session Ale
    フラノマジカルは一言でいえば、「トロピカル」なアロマです。
    マンゴーやパッションフルーツの香りがするサッポロビールが開発したホップです。
    サッポロビールのホップといえばソラチエースが有名ですが、それと同様にポテンシャルが高いホップ、ただ、まだ使いこなせない部分もありますが、日本のホップにもすごいのがあることを伝えたいと思っています。
  6. フラノブラン Session WHEAT
    フラノマジカルと同様に、フラノブランは北海道の富良野で開発された「白ワインやライムの香り」がするホップです。
    酸味のきいた香りを呈するホップなので、「ホップだけでなくライムピールを使ったら」とインスピレーションを得て作りました。
    現在は、ライムピールを使うと日本の法律では発泡酒になるのですが、今年4月からはその制約がなくなるので、これもビールとして販売できるようになりますね。
  7. グレープフルーツ&オレンジIPA
    苦みまでフルーティなIPAをコンセプトに開発しました。
    苦みにはオレンジとグレープフルーツの果皮を使い、ホップだけではない苦みを出してみました。
    一方、香りはあくまでホップで出すことで、いつもと違う味わいを楽しめるビールに仕上げました。
    ビール好きもそうない人もみんなに手に取ってほしい、次世代のカンパイに選べるビールにしたいと思って作った商品です。
  8. フラノローザ Red Pilsner
    レッドピルスナーって名前は、なんかかっこいいなって思ってつけました。
    琥珀系は少しのみにくいというか、どちらかというとゆっくりと香ばしさを楽しむビールなのですが、これはガンガン飲める赤色のビールです。
    フラノローザというホップはバラの香りをもっていて、このビールは紅茶の香りを感じるという人もいました。
    ちなみに、1種類の麦芽と1種類のホップのみを使って作るビールのことを「SMaSH (Single Malt Single Hop Beer) Beer」と呼びます。このビールもスマッシュビールです。
  9. Polaris Bitter
    「ドライ」と聞いてイメージする味とは一線を画した、味のあるドライをと考えて作ったビールです。
    ライムのような香りのするビール、と銘打っていますが、ライムピールなどの副原料は使わず、麦芽とホップだけで香りを生み出しています。
    ポラリスホップにアポロホップを組み合わせることで新しい香りを生み出しました。
  10. Barbe Rouge Berry IPA Ver.2
    バーブルージュホップをどう扱えばポテンシャルを引き出せるのかを追求し、思入れをもって出したセカンドバージョンです。

クラフトラベルのビール体験
-用意された仕掛けとは-

シークレットタップ歴代の解説が終わるころ、参加者全員にバーバリーグラスに注がれたバーブルージュベリー IPA Ver.2が届けられた。
グラスを変えることで香りがどう変わるのかを体感する企画である。

バーバリーグラスでバーブルージュベリー IPA Ver.2を試す。グラスを変えることでどんな体感ができるのか。 [筆者撮影]

“グラスを変えたバーブルージュベリー IPA Ver.2をお出ししています。そのまま飲んでいただいても、赤ワインのようにグラスを少し回していただいてもかまいません。最初にお出ししたグラスとの香りの立ち方の違いを味わってみてください。提供温度は少し高めでお出ししています。また、もしチャレンジしたい方があればパイントグラスでも試せるので、どうぞ。”

バーガンディグラスでの体験に夢中になってしまい、パイントグラスのリクエストをすっかり逃してしまった私だったが、実際に試したらどんな違いが体験できたのだろう。再びお店を訪れて試してみたいものである。

*専用バーガンディグラスでもこのビールを飲みたいなぁという方に朗報。2月21日より裏メニューとしてこのグラスでの提供のリクエストに応えてくれます。詳細は→こちら

次々に新しいビール体験が提供される [筆者撮影]

“他にも、こういうものをご用意しています。アイマスクです。試したい方はどうぞ、お知らせください。
五感の中でどれかが塞がれると他の感覚が研ぎ澄まされるといわれ、視覚を封じることで香りがより鋭く感じられるはずです。”

この一言に、会場のあちこちから手が上がり、30個用意されたアイマスクはあっという間に参加者の手に渡った。
実際、暗闇の中で体感するバーブルージュはその甘さが際立って感じられた。ついでに言うと、周りのざわめきの内容もちょっとはっきり聞こえたような気もする……。

視覚を奪われた時の香りは? [筆者撮影]

目隠しをして飲んだビールの感想を伝えあったり、マリアージュプレートを味わったりとしばらくの歓談していると、今度は各自に小さいグラスが配られた。
中身はただのまっ白い泡のみ。中にはグラスの底のほうにわずかにビールの液体が見えているものもあった。

泡だけのビール「Mlíko(ムリーコ)」を通常の注ぎ方と比較体験。2月21日から泡だけのビールが裏メニューとして用意される(→こちら) [筆者撮影]

“皆さんのお手元に今お届けしているのは、泡だけのビールです。もしかしたら、今日、というより今年一番の驚きになるのではと思います。
チェコのビールの注ぎ方の一つで、「ムリーコ(Mlíko)」と言います。意味は「牛乳」つまりミルクということです。
今お手元にはバーブルージュベリー IPA Ver.2をお出ししていますが、絶妙のモザイク&シトラでも試せます。
飲み方としては一気に飲みこんでしまったほうが、泡の感じとか香りの違いを感じられますので、泡を保っている間に一息に飲んでみてください。
注ぎ方としては、ここでは泡付け機能を使っています。泡だけで注ぐことで香りが開き、香りを堪能することができます。
泡を楽しむ、というビールの楽しみ方は、日本ではまだ新しいと思いますので、ぜひ感じていただきたいです。 普通に注がれたものと泡だけのものとを行ったり来たりしながら試してみてほしいです。”

泡を一気に飲みこむ。この感じ方には個人差があったようで、「たしかに香りがたつ」「マイルドになる」「苦みが強く感じられる」といろいろな声がきかれた。


飲み比べチャレンジ
-3種のクラフトビールをホップの違いで当ててみよう-

次にテーブルに運ばれたのは、小さなプラカップに半分ほど注がれたビール。全く同じカップが一斉に運ばれ、テーブル上の1,2,3の数字が書かれた細長い紙の上に並べられた。
開会当初から予告されていた、それぞれの番号のカップの中身が何かを当てる飲み比べチャレンジだ。
注がれたビールは、「ポラリスビター」「バーブルージュベリーIPA」「絶妙のモザイク&シトラ」の3種類。一口飲んでは隣を飲み、「うん、わかった。」とすぐに解答用紙に番号を記入する人がいる一方で、全種を飲んだ後でまた戻っては飲みと繰り返して「あ!分かる。」という人、最後まで迷い続けている人も。

「ポラリスビター」「バーブルージュベリーIPA」「絶妙のモザイク&シトラ」が同じカップに注がれて運ばれた [筆者撮影]

ホップの香りの特長を示すヒントが提示され、改めて味わいを確認したら、答え合わせ。

“香りの特長を感じて当ててください” [筆者撮影]

ほとんどの参加者が正解となり、特別賞品の行方はマスタブリュワーとのじゃんけん対決に。レアモノのTシャツとロゴ入りグラスをゲットできた幸運な(いや、強運ですか?)参加者は、私!……ではなかったのだった。


<<次回報告最終回はInnovative Brewer~ 彼らが目指すもの~をお送りします>>

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そして次回の開栓式は、ぜひ友だちを誘って、ビールとの新しい出会いと体験に参加してみよう。
【裏メニュー】イベントで出された特別なビールやグラスでの提供が裏メニューとして登場することが決定。詳しくは→こちら
≪裏メニュー①≫「Barbe Rouge Berry IPA Ver.2樽生」ご注文限定!ご希望で『ムリーコ』と呼ばれる泡ビールをサービス。
ムリーコはチェコ語で牛乳を意味し、泡ビールが真っ白で牛乳のように見えるからそう呼ばれているようです。ほとんど泡の為ビターさは感じず苦みが苦手な女性でも楽しめビールの香りも際立ちます。
≪裏メニュー②≫ご希望の方限定「Barbe Rouge Berry IPA」 を、特別なバーガンティグラスで提供致します。


*クレジットのない写真はすべて筆者撮影

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よしのたま

この記事を書いたひと

よしのたま

ビアジャーナリスト

1965年、南信州生まれ。峻険な南アルプスと中央アルプスに囲まれた自然豊かなリンゴ農家に育つ。1女1男の母。大学卒業後1年間、まだ東西に分裂していた時代に南ドイツに遊学し、各街々の地ワインにハマる。帰国後は、翻訳会社、雑誌編集、組紐製造など好奇心のままに仕事を転々とし今に至る。その好奇心はビールにも顕れ「好きなビールは?」と訊かれた際の返事が同じだったことがない。目下のところ友人のフォトグラファーが連載中のビアエッセイの影響で、アジアのビールに興味津々。趣味は着物だが、茶道や華道といった着物っぽいことには一切通じていないため、結局のところ着物を着てビールを呑みに行くというのが趣味になっている。

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