[イベント,ビアバー,ブルワー,新商品情報]2018.6.22

日本初上陸!オーストラリアで人気のクラフトビール「リトルクリーチャーズ」

6月6日、オーストラリアを代表するマイクロブルワリー「リトルクリーチャーズ」の日本初上陸イベントが東京・銀座、GINZA SIX内のオーストラリア料理店「Salt grill & tapas bar」にて開かれました。

リトルクリーチャーズ ローンチパーティ

リトルクリーチャーズグラスがバーカウンターを占拠

リトルクリーチャーズは、1990年代後半に、西オーストラリアのフリーマントルでホッピーなビールに心を奪われたビール愛好家達によっては生み出されました。創立以来、フレーバーを大切にし、独特でバランスの良いビールを醸造することに取り組んできました。更にビクトリア州のジーロングにも醸造所を増設することによりオーストラリアのクラフトビール愛好家に非常に認知度の高いクラフトビール ブランドとなりました。近年、世界各国で数多くのアワードを受賞しています。今回、リトルクリーチャーズを運営するライオンネイサン社(本社シドニー)は、日本を代表するビールの輸入代理店、アイコン・ユーロパブ社の協力を得て、特に評価が高い看板銘柄の「ペールエール」と「ドッグデイズ」を導入することとなりました。

お披露目パーティの前半はメディア向け記者会見、後半は一般向けローンチパーティとなっておりました。記者会見には駐日オーストラリア大使のリチャード・コート氏が応援に駆けつけるほど、力の入ったお披露目となりました。

リトルクリーチャーズ 記者会見

左から、トレバー・アレン氏、リチャード・コート大使、ジェイムス・マケニリー氏

以下、メディア向け記者会見の要旨。

駐日オーストラリア大使館 大使、リチャード・コート氏

「ミナサン、コンニチハ(日本語)。駐日オーストラリア大使を務めるリチャードコートと申します。本日は非常にアットホームな雰囲気を楽しんでおります。
実は、リトルクリーチャーズのペールエールは私のお気に入りのオーストラリアビールであり、偶然にも、この醸造所があるフリーマントルは、私の自宅から近い場所にあります。
今回、このオーストラリアで人気のあるリトルクリーチャーズの輸入代理店となることを決心してくれたアイコン・ユーロパブ社のトレバー・アレンCEOならびにスタッフ、また、このビールをお店で提供するSalt grill & tapas barチームの皆様にも感謝いたします。日本のプレミアムビールの市場に参入し、消費者の方々に知ってもらう上でこれより良い方法はないと思います。まさに理想的な立ち上げになったと思います。立ち上げに際しライオンネイサン社のジェイムス・マケリニー氏、モンティ・ジェームス氏に祝意をお伝えします。もう少し早く立ち上げてくれていれば、更によかったかなと思いますが、ちょうど日本は蒸し暑い季節が始まるため、タイミングとしては申し分なかったと思います。

リトルクリーチャーズの日本上陸イベントの入り口にあった看板

リトルクリーチャーズの日本上陸イベントの入り口にあった看板

日本はオーストラリアの食品輸入業界にとって大変重要なパートナーです。オーストラリアでは食品に対して厳格な体制を敷いており、日本の貿易相手として申し分ない存在であると思いますし、官民がこうした厳格な枠組みを守っております。リトルクリーチャーズのような独立した業者は、ビール製造にまつわる独自のエピソードをたくさん持っており、日本の目の肥えたビール好きの人たちを引きつけるものと思います。本日はこの場に招いていただき、大変感謝申し上げます。また、アイコン・ユーロパブ社、Saltチーム、ライオンネイサン社の皆様、改めて祝福の言葉をお贈り申し上げます。
さて、最初のビールを待っています(場内爆笑)。アリガトウゴザイマス(日本語)。」

アイコン・ユーロパブ株式会社代表取締社長 トレバー・アレン氏
「皆さん、こんにちは。アイコン・ユーロパブのアレンと申します。アイコン・ユーロパブは、1970年から輸入卸代理店の活動を行なっております。
当社は、世界中から伝統的なビールを輸入することに勤めてきましたが、20年ほど前に”クラフトビール”というBuzzワードが顕著となって以降、我々のミッションが全世界から美味しいビールを日本市場に持ってくることになりました。今回は、オーストラリアの代表的なクラフトビールである、リトルクリーチャーズを日本に持ってくることができ大変嬉しく思います。皆さん、楽しんでださい。ありがとうございます。」

株式会社PJ Partners 「Salt grill & tapas bar」栗原徹氏
「こんにちは。本日はご来店いただきありがとうございます。豪快に焼き上げたオーストラリアのラムやビーフだけでなく、少し繊細なタパスをバーやラウンジで、当店は、オーストラリア出身のオーナーシェフであるルーク・マンガンによってオーストラリアだけでなく、シンガポール、ジャカルタにも展開しております。この度は、リトルクリーチャーズのお披露目パーティの会場に選んでいただきありとうございます。」

リトルクリーチャーズを生産する醸造会社、ライオンネイサン社のAPAC 統括ディレクター、 ジェイムス マケニリー氏

リトルクリーチャーズのイメージカラーは赤、そして「フレッシュ」がキーワード

リトルクリーチャーズのイメージカラーは赤、そして「フレッシュ」がキーワード

「こんにちは。初めまして、ジェイムス・マケニリーと申します。ライオンネイサン社のAPACを担当しています。本日は、オーストラリアのスタッフ一同を代表して参加しております。アイコン・ユーロパブの皆様、saltチーム、また、親会社のキリンホールディングスからもご参加いただきありがとうございます。日本でのリトルクリーチャーズの立ち上げは、大変長い旅でした。
リトルクリーチャーズはとてもフレッシュな味わいのビールを作っております。フレッシュな味わいのビールは料理との相性が非常に良いです。最近は、ビールと素晴らしい食べ物を合わせることが流行っておりますが、食文化が豊かな日本で、私たちのビールを様々な素晴らしい料理と合わせて楽しんでいただきたいと思います。
日本には既に素晴らしいクラフトビール市場・コミュニティがありますが、私たちリトルクリーチャーズもその仲間に入れていただければと思います。本日はありがとうございます。」

コート大使の乾杯の音頭の後、ジェイムス・マケニリー氏が個別インタビューに応じてくれました。

筆者:リトルクリーチャーズのオーストラリアのクラフトビール市場での特徴を教えてください?
マケニリー氏:醸造開始から私たちは、WIPAを飲むコアなクラフトビールファンから普段ラガーばかり飲むビールにこだわりのない人たちを含め、幅広い層の消費者に対してオープンにフレッシュなビールを提供してきました。これらが、現在、オーストラリアの様々な消費者に支持されている理由だと思います。

ジェイムス・マケニリー氏

ジェイムス・マケニリー氏

筆者:今回はリトルクリーチャーズとして2つの銘柄を日本に導入しますが、ライオンネイサン社として新たなブランドや銘柄を日本に投入する予定はありますか?
マケニリー氏:今回、リトルクリーチャーズの定番銘柄のペールエールとDog Daysを提供開始します。追加銘柄については、今後の2つの銘柄の進捗具合を見ながら決めていきたいと思います。現在、私たちはIPAや様々な季節商品も醸造しております。また、日本のクラフトビールの醸造所とのコラボレーションも今後行われる可能性があります。今時点で公にはできませんが、少なくとも12ヶ月以内に新しい銘柄を投入できる予定です。直近では香港、シンガポールにもブリューパブをオープンし、様々なスタイルのビールを各地域に提供できると考えています。

筆者:日本で特にリトルクリーチャーズを飲んで欲しいターゲットユーザは?
マケニリー氏;よくぞ聞いてくれました(笑)。2つあり、1つは、クラフトビールに詳しいファン、日本のマイクロブルワリーに携わる方々また、クラフトビール情報を発信するインフルエンサーに飲んでいただきたい。今後、こういった層をターゲットに季節物の銘柄や、試作的な商品を提供したいと考えており、より私たちのビールを認知していただければと思います。もう一方は、私たちの基本理念である、幅広い層の消費者に対してオープンに私たちのクラフトビールを楽しんでいただきたいと考えます。

筆者:リトルクリーチャーズのペールエールにあう料理はなんでしょうか?
マケニリー氏:ペールエールは、フレッシュな味わいが特徴なので、シンガポールのディープフライドチキンや、南ヨーロッパ料理などと非常に合うと思います。

筆者:個人的には、何とペアリングしますか?
マケニリー氏:オージー牛のリブアイステーキと合わせるのが好きです。フリーマントルの醸造所併設パブには、リトルクリーチャーズと合う料理を出しているので、ぜひオーストラリアを訪問の際は立ち寄ってください。

筆者も先日、オーストラリアでリトルクリーチャーズの銘柄をいくつか飲む機会があり、とても良い印象を持ったことを覚えています。今回、salt girll& tapas barにて提供された2種類を試飲させて頂きました。ペールエールは、ケトルビタリングカスケードとカスケードホップのブレンド、チヌック等のホップを使い、ホップの香りが華やかではあるが、スッキリした味わいのクラシックアメリカンペールエールです。ハンバーガーやピザなど様々な料理と合いそうです。一方、Dog Daysは、カスケード、サミット、モザイクホップが使われ爽やでジューシーな味わいで、スパイシーな料理に合わせるのが良さそうです。

リトルクリーチャーズという名前は、当時の醸造家たちが酵母のことを愛情を込めてそう呼んでいたことから始まりました。作り手の愛情がたくさん詰まったビールは日本でもファンの心を掴んでいくことでしょう。

<店舗情報>

オーストラリアのグルメ界を代表するスターシェフ ルーク・マンガン氏によるレストラン

オーストラリアのグルメ界を代表するスターシェフ ルーク・マンガン氏によるレストラン

Salt grill & tapas bar(ソルト グリル&タパス バー)

東京都中央区銀座6丁目10−1GINZA SIX 6階

☎ 03-6264-5402

営業時間:11:00~15:30 (LO: 14:00) 17:30~23:00 (LO: 21:30)

https://ginza6.tokyo/shops/1221/

オーストラリア、クラフトビール、輸入ビール、ペールエール

※記事に掲載されている内容は取材当時の最新情報です。情報は取材先の都合で、予告なしに変更される場合がありますのでくれぐれも最新情報をご確認いただきますようお願い申し上げます。

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この記事を書いたひと

モリイクオ (ikuo mori)

ビアジャーナリスト / Beer journalist

大阪出身。東京在住。ビアジャーナリスト&ビアテイスター。
学生時代に滞在した北米やヨーロッパで初めてピルスナー以外のビールと出会う。まだ見ぬビールの世界があると思うとワクワクする。主に旅先で出会ったビール、ビールにまつわる話を紹介している。

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