[テイスティング,ブルワー]2024.1.29

【ビールのある風景in岩手㉝】~グラウラーでのテイクアウトが今までよりもお得に!~ 陸前高田マイクロブルワリーin発酵パークCAMOCY

岩手県陸前高田市に誕生した発酵パークCAMOCY(カモシー)の中でビールを醸造・提供している陸前高田マイクロブルワリーについて、以前(2021年)に3回に分けて書きました。

【ビールのある風景in岩手⑮】~発酵はおいしくて楽しい~ 陸前高田市に出来た「発酵パークCAMOCY(カモシー)」でクラフトビールの醸造が始まります!(2021・2・28)

【ビールのある風景in岩手⑱】~続・発酵パークCAMOCY~ 陸前高田マイクロブルワリーで自家醸造ビールの提供が始まりました!(2021・5・27)

【ビールのある風景in岩手㉑】~続々・発酵パークCAMOCY~ 陸前高田マイクロブルワリーでは自家醸造ビールを4種類提供中!(2021・10・13)

今回は今月の再訪を中心に、開業から3年が経過した発酵パークCAMOCYと陸前高田マイクロブルワリーの現在を、その後の陸前高田市の様子などと合わせてお伝えします。

陸前高田市と発酵パークCAMOCYについて

まずは改めて、陸前高田市と発酵パークCAMOCYについて簡単に紹介します。

陸前高田市

岩手県陸前高田市は県の東南端に位置し、隣接する大船渡市や宮城県気仙沼市などとともに三陸海岸の一部を形成しています。現在の人口は約17,000人です。
2013年3月の東日本大震災による津波で大きな被害を受け、市役所や県立病院といった主要施設は高台に移転。平野部は大規模な土地かさ上げが実施されました。中心市街地には2017年大型複合商業施設のアバッセたかたがオープンしたのを皮切りに新たな店舗も建てられてきたほか、2020年には市民文化会館、2023年11月には市立博物館が開館しています。
海岸沿いに広がっていた高田松原にあった1本の松が津波に耐えて残り「奇跡の一本松」として枯死後も保存されており、一帯は高田松原津波復興祈念公園として整備されています。

アバッセたかた

発酵パークCAMOCY

陸前高田市今泉地区に2020年12月にオープンしたのが、発酵をテーマとした複合施設「発酵パークCAMOCY」です。
施設のある場所は中心市街地からは徒歩で20分ほど。今泉という地名の通り地下水がこんこんと湧き出ていた地で、江戸の時代から醸造業が盛んな地域だったそうです。
CAMOCYの建物には、木材が多く使われていて温もりを感じます。建物内には発酵食の食堂やお惣菜、パンやチョコレートなどの店舗が並び、中央にはフードコートのように共同のテーブルがあります。

発酵パークCAMOCY(2022年1月撮影)

陸前高田マイクロブルワリー訪問

CAMOCY内で飲む

今回の訪問は、悪天候の日曜日の夕方。さすがに飲食スペースには人がほとんどいませんでしたが、パンなどを買い求めるお客さんの来店はありました。

入って右手手前に陸前高田マイクロブルワリーはあります。オリジナルのビール5種類がつながっていました。


まずは限定醸造の高田トレイルエールを注文。これは、みちのく潮風トレイル(青森県八戸市から福島県相馬市までの4県28市町村をつなぐ全長1,000キロを超えるロングトレイル)とコラボして生まれたクラフトビールで、地域とハイカーの方々を繋ぐビールになることを願って醸造されています。
Mサイズで550円。すっきりとした味わいです。

合わせて、1300円のスープカレーもお願いしました。具材はおつまみによし、ボリュームもあるので食事としても満足できました。


お代わりはカカオポーター。同じCAMOCYにあるオーガニックチョコレート工房で排出されるカカオの殻を使用しているポーターです。こちらもMサイズで550円。
合わせて持参していた355ml(12oz)のグラウラーでビターのテイクアウトもお願いしました。こちらは713円でした。

大雨で身体が冷えていたので、勧めていただいた暖炉の近くの席で1時間あまりまったりと過ごすことができてありがたかったです。

グラウラーでのテイクアウトがお得に!

今月に価格改定があり、昨今の原材料費や光熱費の高騰により瓶のビールは値上げとなりましたが、嬉しいことにタップビールの価格は若干値下げになりました。もちろん、CAMOCY内でビールを飲むのにも朗報ですが、車社会の地域でなかなか飲めない方も多いこともあり、お店でお勧めしているのがグラウラーでの量り売りを利用してのテイクアウト。近隣の方には、グラウラーのレンタルも行っているそうです。

日常生活で運転することの多い地元の方だけでなく、旅行者の方もグラウラーを持っている方は持参することをお勧めします! レンタカーを利用している場合はもちろんですが、公共交通機関などを利用して訪問する方でも、グラウラーを持っていれば気になるビールを一部持ち帰りして後でゆっくりと味わうこともできますね。

本数の少ないBRTを利用

今までCAMOCYで飲むときは、バスかBRT(バス高速輸送システム)で陸前高田駅へ向かいそこから約20分近く歩いていました。ところが今回はかなりの悪天候で少しの距離でも歩くとかなり濡れたので、向かう時刻にはあまりこだわらずになるべく歩かずに済むように、BRTの陸前高田駅から2駅、奇跡の一本松駅からだとひと駅の陸前今泉駅を利用することにしました。

ここからなら、CAMOCYまでは徒歩5~6分で行くことができます。ただし、ここを経由するBRTは少なく1日7本程度。時間帯によっては2時間近く間があいてしまうので、利用される際は、往復の計画をしっかり立てることをお勧めします。

最近の陸前高田市あれこれ

陸前高田市立博物館

陸前高田を歩くといつも、前に訪問したときに比べて新しい建物やお店が増えているように感じます。今回は最近できた施設の中から、昨年11月に開館した陸前高田市立博物館を紹介します。

建設中の陸前高田市立博物館(2022年1月撮影)

新しく中心市街地に再建された陸前高田市立博物館は、東日本大震災で被災をした「旧市立博物館」と「海と貝のミュージアム」の2つの施設を統合する形で整備された博物館です。東日本大震災により資料も壊滅的な被害を受けましたが、全国の専門機関や地域の人々の協力で被災した多くの資料が救出・再生され、展示されています。
陸前高田市の豊かな自然や、古くから育まれてきた漁労文化を知ることができるだけでなく、地震・津波の歴史や、被災した資料の再生の過程なども学ぶことができます。小さな子どもでも楽しめるスペースもあり、陸前高田の自然・歴史・文化を震災の記憶とともに未来へ伝える総合博物館になっています。
何と、入場は無料です!


屋上には展望デッキが設けられていて市街地や広田湾を一望することができるそうですが、残念ながら私の訪問時は悪天候で閉鎖されていました。

お得に泊まれる「たかた旅トク」

陸前高田市へは宿泊施設が多めの大船渡市や宮城県気仙沼市に泊まっても行けますが、現在陸前高田市では「たかた旅トク」キャンペーンが実施されています。
2024年2月25日まで陸前高田市の対象宿泊施設に泊まると、宿泊料金が最大4,000円割引になり、さらに市内の対象店舗で使えるクーポン券が2,000円分もらえます。

*割引となるには利用条件があります。また、予算の上限に達すると販売終了となります。

このクーポンは、陸前高田マイクロブルワリーでも使用可能です! 陸前高田市内に泊まるとお得にビールが飲めますよ。

三陸花火大会開催決定

陸前高田市は岩手県の中では温暖な気候です。それでも出かけるならもう少し暖かくなってから…と思っている方は、三陸花火大会などいかがででしょうか?
三陸から「元気」と「笑顔」を届けたいという想いから、「みんなで夢を打ち上げよう。」をコンセプトにスタートした三陸花火大会。すでに今年も開催概要が発表されています。

◎三陸花火大会2024 開催概要
名称:三陸花火大会 2024 – SANRIKU FIREWORKS FESTIVAL –
日時:2024年4月28日(日)
花火打上時間:19:00~20:30(予定)
開催場所:高田松原運動公園
打上数:15,000発以上予定

発売したての新曲、話題曲、音楽の最先端をいち早くキャッチし、エンターテイメント性の高い打ち上げが予定されているとのことです。なお、全席有料観覧席となっているのでご注意ください。
ちなみに、秋には全国から集まった花火師がオリジナル花火を打ち上げる「三陸花火競技大会」も毎年開催されており、今年は10月13日(日)の予定です。

今年は何かをきっかけにして陸前高田市を訪問して、合わせてビールを味わってみてはいかがでしょうか?

◎陸前高田マイクロブルワリー
岩手県陸前高田市気仙町74-1 発酵パークCAMOCY内
070-4263-0862
営業時間11時~19時(火曜定休)
*遠方の方はオンラインショップもご利用ください。

◎陸前高田市立博物館
岩手県陸前高田市高田町字並杉300ー1
0192-54-4224
開館時間:9時~17時(最終入場16時30分まで)
休館日:月曜・年末年始

*撮影年月日のない写真は2024年1月に撮影しています

発酵パークCAMOCY陸前高田マイクロブルワリー陸前高田市陸前高田市立博物館

※記事に掲載されている内容は取材当時の最新情報です。情報は取材先の都合で、予告なしに変更される場合がありますのでくれぐれも最新情報をご確認いただきますようお願い申し上げます。

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この記事を書いたひと

きただ ともこ

ビアジャーナリスト

ビールと旅と野球観戦が大好きです。
主に、ビールがどんな土地で造られてどんな感じで飲まれているかに関心があり、気になるビールが出来るとその地元を訪ねたくなります。日本全国たまには海外にも足を運び、特に国内は岩手、海外は韓国のクラフトビールに注目してきました。
ビール好きがきっかけで岩手にどっぷりはまり、2019年4月から岩手沿岸の仮設住宅に住みながらの仕事を経験。現在も岩手に拠点を置き、得た情報を実際にこの目で確かめながら、岩手中心に東北地方のビール事情を発信してきました。今後は、あまり日本語での情報がない韓国のビールについても書いていきたいと思っています。

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