[イベント,コラム,テイスティング,ビアバー,ブルワー]2024.2.3

「ブラッセルズ・ビア・チャレンジ2023」審査員・長谷川小二郎氏に聞く(1/3)ベルギーの最優秀ビールを造る「ブラセリー・シュルレアリスト」の特徴と評価

2023年11月上旬、毎年ベルギーで開催されている国際的なビールの審査会「Brussels Beer Challenge, ブラッセルズ・ビア・チャレンジ」に審査員として参加していた著述家長谷川小二郎氏に、ブリュッセルで人気のクラフトブルワー 「Brasserie Surréaliste, ブラセリー・シュルレアリスト」のブルーパブでインタビューしました。長谷川氏のビール審査員としての経歴や今回の審査会の感想など、ビール審査員を志す方、さらには国際的なビールのトレンドに関心がある全ての方必読の内容です!

【長谷川小二郎のプロフィール】

執筆、編集、英日翻訳、ビール専門ZINE『ビールの放課後』発行人・編集長・主筆などを務める著述家。ブリュッセルで長谷川自身が体験した犯罪被害のルポおよび「海外でビールを楽しむための教訓10」が収録された臨時増刊号『青流、盾を奔れ ルポ ブリュッセルでの犯罪被害』のほか、ビールと料理を合わせる基礎理論が特集された『ビールの放課後 創刊号+有明本』など好評発売中。ビールに関しては、2012年から『Japan Beer Times』上級記者としてなどビールに関する取材・執筆活動を開始。 ビール審査員経験は、インターナショナルビアカップ(2008~)、オーストラリアンインターナショナルビアアワーズ(2015、2017)、ワールドビアカップ(2016、2018、2023)、ヨーロピアンビアスター(2018)、ジャパングレートビアアワーズ(2019~)、グレートアメリカンビアフェスティバル(2019)、ブラジリアンナショナルビアコンペティション(2023)、ブラッセルズビアチャレンジ(2023)など。 講師としての担当講座は、クラフトビア・アソシエーション(CBA、日本地ビール協会)「ビアコーディネイター・セミナー」、日本ベルギービール・プロフェッショナル協会JBPA「ベルギービール・プロフェッショナルベーシック講座」「ベルギービールKAISEKI(会席)アドバイザー認定講座」(テキスト執筆も)。 手掛けた書籍は『今飲むべき最高のクラフトビール100』(著・訳)、『クラフトビールフォアザピープル』『クラフトビールフォアザギークス』『ミッケラーの「ビールのほん」』(以上、翻訳)など。 日本ビール検定は7年連続1級合格、2022、2023年は首席。

ブラッセルズ・ビア・チャレンジとは

「Brussels Beer Challenge, ブラッセルズ・ビア・チャレンジ」 は、ベルギーのイベント企画会社「Beer Communication Events, ビア・コミュニケーション・イヴェンツ」によって2012年から開催されている国際的なビール審査会です。ビールの評価は50点満点の評価シートを用いて実施されます。出品部門は8の大部門とそれらにぶら下がる90の小部門に別れており、各小部門で高得点を獲得したビールは、それぞれの点数に従って、金メダル(各小部門で1銘柄のみ)、銀メダル、銅メダルが授与されます。さらに、特出した評価を得たビールには、国別のベスト・ビア賞のほか、ベスト・オブ・ヨーロッパ、さらにはベスト・オブ・ショーなどの特別賞が与えられます。2023年大会は、30カ国から90人のビールの専門家たちが審査員として参加し、各部門に出品されたビールを評価しました。日本からは長谷川氏を含めて3人が審査員として参加しました。

画像提供 : ビア・コミュニケーション・イヴェンツ

ブラセリー・シュルレアリストについて

IPA、サワーエールなどの銘柄がベルギー国内外で高い評価を得ているブリュッセル屈指のクラフトブルワーです。2021年にシャルルとエドゥアールのグリソン兄弟によって設立されました。ブルワリーと併設パブは、元々はアール・デコ様式のバナナ倉庫。それを造形作家のエルゾ・デュートが改装して妖しくも幻想的で美しい空間をつくり出し、その中で高品質のクラフトビールを楽しむことができます。

画像提供 : ブラセリー・シュルレアリスト

インタビューの実施から3週間後、「ブラッセルズ・ビア・チャレンジ2023」の結果が公表され、なんとブラセリー・シュルレアリストの「DANCE RAVE DANCE, ダンス・レイヴ・ダンス」がセッションIPA部門において金メダルを獲得したことに加え、ベルギーのベスト・ビア賞に選ばれました!

画像提供 : ブラセリー・シュルレアリスト

ブラセリー・シュルレアリストのビールを味わう

取材は、同ブルワリーの二つの看板銘柄を飲みながら実施し、それぞれの味わいについても話してもらいました。

――一つ目のビールは「Surréaliste Pale Ale, シュルレアリスト・ペールエール」です。

今まで飲んできたペールエールと名乗る銘柄の中で、最高に麦芽の味わいを感じます。ドライホッピングを施したアメリカンホップ由来の柑橘系の爽やかな味わいとのバランスも良く、素晴らしい出来のビールだと思います。

――二つ目は「Opera Fantastico, オペラ・ファンタスティコ」で、スタイルとしはウエストコーストIPAだそうです。

こちらもアメリカンホップの特徴が際立ち、嫌なところが一つもない出来の良いビールですね。酵母は(米国の)ウエストコーストだそうですが、ほのかにセゾン酵母が醸し出すような香りも感じられ、ベルギーらしいなと思います。

「ブラセリー・シュルレアリスト」は、ブリュッセルの中心部からも程近い地区に位置しているため、旅程に組み込みやすいところの一つです。次回の記事ではいよいよ、長谷川氏へのインタビュー本編へ入ります。

【ブラセリー・シュルレアリストの詳細】

住所 : Pl. du Nouveau Marché aux Grains 23, 1000 Brussels, Belgium

営業日時 : 水曜日 17:00〜25:00, 木曜日 17:00〜25:00, 金曜日 17:00〜26:00, 土曜日 12:00〜26:00

醸造所見学ガイド(要予約):金曜日 17:30〜, 土曜日 13:00〜(ランチ付き), 16:00〜

公式ウェブサイト : https://www.brasseriesurrealiste.com

ビアジャッジブラセリー・シュルレアリストブラッセルズ・ビア・チャレンジブリュッセルベルギーベルギービール審査会

※記事に掲載されている内容は取材当時の最新情報です。情報は取材先の都合で、予告なしに変更される場合がありますのでくれぐれも最新情報をご確認いただきますようお願い申し上げます。

(一社)日本ビアジャーナリスト協会 発信メディア一覧

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この記事を書いたひと

安彦良紀 (Kazuki Abiko)

ビアジャーナリスト

1996年生まれ、福島県出身。ブリュッセル在住。ブリュッセル自由大学(ULB) 博士課程在学中。2023年度日本ビアジャーナリスト協会新人賞受賞。
インスタグラム@bierebelgequejaime114でも、飲んだクラフトビールの記録およびベルギーや他のヨーロッパ諸国で訪れたバーや醸造所の情報を発信中。

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