今年の初夏は当たり年? 2026年5月・6月発売の限定ビール6種を飲み比べてみた【JBJAChannel】

ビールに愛された皆さまへ。
2026年5月から6月にかけて、大手ビールメーカー各社から個性豊かな限定商品が発売された。
黒ビールとのブレンド提案、ホップの個性を活かしたエール、糖質ゼロの新境地、醸造家の美学を映したプレミアムビール、人気タレントとのコラボ商品、そして伝統ブランドの限定缶。
実際に飲み比べてみると、各社が「今、どんなビールを飲んでほしいのか」が見えてくる。
今回は2026年5月・6月発売の注目商品6種類を紹介したい。
目次
6月9日発売『アサヒ生ビール ハーフ&ハーフ』 ― イベントで愛された一杯がついに缶商品化

アサヒビールは2026年6月9日、『アサヒ生ビール ハーフ&ハーフ』を数量限定発売した。人気イベント「出張マルエフ横丁」で親しまれてきた、「マルエフ」と「黒生」を1対1でブレンドした飲み方を初めて缶商品として実現したものだ。
グラスに注ぐと、黒ビールほど濃くはないが、美しい赤褐色が現れる。
香りの第一印象は黒生由来のローストモルト。しかし飲み口は驚くほどやわらかい。
黒生単体では前面に出る香ばしさが、マルエフの丸みと合わさることで穏やかに整えられている。
一方でマルエフだけでは出せない奥行きも感じる。
黒ビールほど重くなく、ラガーほど軽くない。
まさに中間地点の心地よさだ。
「黒ビールは少し重いけれど興味はある」という人の入口としても秀逸な一本である。
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6月2日発売『東京クラフト〈フルーティエール〉』 ― ホップが描く初夏の風景

サントリーが6月2日に数量限定発売した『東京クラフト〈フルーティエール〉』は、ハラタウブランホップとギャラクシーホップを一部使用し、上面発酵酵母で醸造されたエールビールだ。
缶を開けた瞬間から香りが華やかに立ち上がる。
しかし派手すぎない。
クラフトビールにあるような、派手なIPAのような爆発的な香りではなく、あくまで控えめ、上品だ。
口に含むと軽快な飲み口の中に、国産麦芽由来のやさしい麦の旨みが感じられる。
香りを楽しませながらも飲み疲れしない設計は、東京クラフトらしいバランス感覚だろう。
ビールに香りを求める人にも、普段はラガー派という人にも勧めやすい。
暑くなり始めた夕方に飲みたくなるビールだ。
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5月12日発売『パーフェクトサントリービール〈エール〉』 ― 糖質ゼロの進化に驚く

2026年5月12日に数量限定発売された『パーフェクトサントリービール〈エール〉』。
糖質ゼロでありながら、上面発酵酵母による華やかな香りとアロマホップの個性を楽しめる設計となっている。さらにダイヤモンド麦芽を一部使用し、PSBらしい飲みごたえも追求した。
糖質ゼロ市場を切り拓いてきたPSBだけに、発売前から期待していた人も多かったのではないだろうか。私自身もそのひとりだ。
グラスに注ぐと、まず感じるのはエールらしい華やかな香り。糖質ゼロの商品とは思えないほど香り立ちが良い。
口に含むと、ふくよかな印象を残しながらも後味はすっきり。PSBらしいキレの良さもしっかり健在だ。
近年の糖質ゼロビールは目覚ましい進化を遂げているが、本商品はその到達点のひとつと言っても大げさではないだろう。
「糖質ゼロだから選ぶ」のではなく、「この味だから選びたい」。
そんな気持ちにさせてくれる完成度の高さがある。
個人的には、数量限定で終わらせるのが惜しい。日々の食卓に自然と置いておきたくなる、定番化を期待したい一本である。
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6月10日発売『ザ・プレミアム・モルツ マスターズドリーム 梅子黄』 ― 醸造家の哲学を味わう

季節の移ろいを表現するマスターズドリームシリーズ。
「梅子黄(うめのみきなり)」は、梅の実が黄色く色づく頃を意味する七十二候から名付けられた。
グラスに注ぐと豊かなモルト香が立ち上がる。
ひと口飲むと重層的な麦芽の旨みがゆっくり広がり、時間差で苦味が追いかけてくる。
飲みやすさを追求した商品とは対極にある。
飲み手に「ゆっくり味わってほしい」と語りかけてくるビールだ。
近年の限定商品は軽快さや爽快感を前面に出したものが多いが、このビールは違う。
醸造家の理想や技術を一杯に詰め込んだような重厚感がある。
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6月2日発売『アサヒEGA BEER』 ― 話題性だけでは終わらない、できれば定番化してほしい一本

江頭2:50さんとのコラボで話題を集めた『アサヒEGA BEER』。
発売前からSNSを中心に大きな注目を集めたが、正直なところ私は飲む前、「話題性重視の商品なのかな」と思っていた。
ところが、その予想は良い意味で裏切られた。
率直な感想を言えば、想像の3倍以上おいしかった。
アサヒスーパードライの酵母を使用しながら、香りと飲みごたえをしっかり両立している。
飲み始めは軽快だが、決して薄くはない。後味には心地よい余韻も残る。
コラボビールというと、どうしても企画先行の商品も少なくない。しかしこのビールは違う。
「江頭2:50さんのファンだから買う」だけではなく、「ビールとしておいしいから、もう一度買いたい」と思わせる完成度がある。
実際、今回紹介した商品の中でも印象に残った一本だった。
数量限定なのが惜しい。
できることなら定番商品として販売を続けてほしいと思わせるほどの仕上がりである。
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5月19日発売『サッポロラガービール缶』 ― 赤星ファンの救世主

2026年も5月19日に数量限定発売されたサッポロラガービール缶。
通称「赤星」の愛称で親しまれる、日本最古の現存ビールブランドだ。
味わいはいつもの赤星。
しっかりとした麦芽の旨み、ほどよい苦味、飲み飽きないバランス。
派手な香りや流行のスタイルとは異なるが、飲むたびに「やっぱりおいしい」と感じる安心感がある。
そして缶商品の魅力は、その手軽さだ。
本来の赤星は大瓶が主役。居酒屋で飲む機会はあっても、自宅でケース購入するとなると保管場所や本数の問題もある。
そんな中、この缶商品は「瓶でケースごと買えない人の救世主」と言ってもいい。
数本だけ購入して気軽に楽しめる。
冷蔵庫にも入れやすい。
いつもは居酒屋などで瓶で頂く赤星なのに、缶?という、フレッシュな印象もある。
毎年発売を楽しみにしているファンが多いのも納得だ。
140年以上受け継がれてきたブランドの魅力を、もっとも気軽に楽しめる貴重な機会である。
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まとめ
夏本番前直前、今年の初夏に登場した限定商品を飲み比べると、大手各社が単なる新商品競争をしているわけではないことが見えてくる。
ブレンドの面白さを提案するアサヒ。
ホップの魅力を伝えるサントリー。
糖質ゼロの可能性を広げるPSB。
伝統を守り続けるサッポロ。
どのビールにも明確な狙いと個性があった。
気になる一本があれば、ぜひ今のうちに味わってほしい。
数量限定商品との出会いは、その年、その季節だけの楽しみなのだから。
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※記事に掲載されている内容は取材当時の最新情報です。情報は取材先の都合で、予告なしに変更される場合がありますのでくれぐれも最新情報をご確認いただきますようお願い申し上げます。









