一般社団法人 日本ビアジャーナリスト協会

なんだこれ!? SORACHI 1984と「わさビーフ」、驚きの“ずっ友”ペアリング【JBJAChannel】

ビールに愛された皆さまへ。

ビールと料理を一緒に味わうと、単体で飲んだり食べたりしたときとは違う香りや味わいが現れることがあります。片方がもう片方を引き立てたり、それぞれの個性が重なって新しい味わいが生まれたり。そんな体験をすると、「これがペアリングか!」と嬉しくなるものです。

今回ご紹介したいのは、とても身近な組み合わせ。「サッポロ SORACHI 1984」と「わさビーフ」です。正直に言います。実際に合わせてみた私の第一声は、「なんだこれ??」でした。もちろん、いい意味で、です。

SORACHI 1984と「わさび」は相性がいい?

この組み合わせを教えてくれたのは、「SORACHI 1984」のブリューイングデザイナー、新井健司さんです。新井さんは過去に、ソラチエースと食との組み合わせについて「わさび」との相性の良さを紹介しています。

2026年9月5日、ホテル椿山荘東京で開催された「SORACHI BIRTHDAY FEST.2026」でも、会場には「わさビーフ」が並んでいました。ソラチエースが品種登録された1984年9月5日を“誕生日”として祝うこのイベントに、わさビーフが並ぶあたりからも、この組み合わせへの期待がうかがえます。

ただし、現時点でサッポロビールの公式サイトに「SORACHI 1984には、わさビーフがおすすめ」と明記されたページは確認できていません。そのため「メーカー公式ペアリング」とまでは言いませんが、SORACHI 1984を生み出した新井さん自身がわさびとの相性をすすめ、誕生祭にもわさビーフが登場している。かなり期待してよさそうな組み合わせです。

まず、SORACHI 1984がおいしい

ペアリングの前に、改めて感じたことがあります。SORACHI 1984、やっぱりビールとしての完成度が高い。

SORACHI 1984は、北海道で生まれたホップ「ソラチエース」を使用したビールです。麦芽のコクや旨味がしっかり感じられながら、その上にソラチエースならではの松葉やヒノキ、レモングラスを思わせる香りが、ほのかに立ち上がってきます。

ホップの香りだけを派手に見せるのではなく、まず「ビールとして、すごくおいしい!」という土台がある。
そのうえで、ソラチエースならではの個性的な香りが重なっているからこそ、食べ物と合わせたときにも面白いのでしょう。

わさビーフをひと口。そしてSORACHI 1984を飲む

では、わさビーフをひと口。ツンとしたわさびの香りを感じたところで、SORACHI 1984を口に含みます。

すると、わさびの風味が消えない。それどころか、SORACHI 1984が持っているハーブのような香りまで、一緒になって前へ出てきます。わさビーフのわさびと、ソラチエースのヒノキやレモングラス、松葉を思わせる香り。どちらかがどちらかを覆い隠すのではなく、それぞれがお互いを押し上げるように、香りが立体的に立ち上がってくるのです。

そして最後には、スッとした爽快感。

なんだこれ??

食べる。飲む。また食べる。また飲む。確認のためにもう一回。……やっぱり合う。止まらない。これは楽しい。

足し算ではなく、「お互いが前に出てくる」

ペアリングにはいろいろな形があります。似た要素同士を重ねたり、濃厚な料理をビールでさっぱり流したり、苦味や甘味でコントラストをつけたり。でも、この組み合わせは少し不思議です。

わさビーフ+SORACHI 1984で、まったく別の味になるというより、「君、そんな香り持ってたんだ!」と、お互いの個性を紹介し合っているような感じ。わさびの爽やかな刺激によってSORACHI 1984の香りが見え、SORACHI 1984を飲むことで、今度はわさビーフの香りがもう一度立ち上がってくる。

一方向ではありません。お互いがお互いを引き立てている。 まさに「ペアリング」という言葉を使いたくなる組み合わせです。

「マリアージュ」とまでは言いません。もっと気軽で、とっても仲良し。そんな距離感です。

まるで幼稚園から続く「ずっ友」

この2つの関係を何かに例えるなら、幼稚園の園庭で出会った男の子2人が、一緒に走り回って遊び始めるような感じです。小学生になっても、中学生になっても仲がいい。大人になっても付き合いが続き、やがて2人ともおじいさんになって、「お前とは長いよなあ」なんて言いながら、一緒にビールを飲んでいる。

AIによって作成されたイメージ画像

そんな関係を思い浮かべました。

平成のプリクラなら、「ずっ友」とか、「仲仔」なんて書いたのでしょうか。
これは私の娘たちの世代の文化なので、横目で見ていただけで、私たち自身がプリクラに「ずっ友」と書いて遊んでいたわけではありません。

でも、SORACHI 1984とわさビーフには、この言葉が妙に似合います。最初から相性が良かったのに、「え? 君たちそんなに仲良かったの?」と、こちらが今さら気付かされたような組み合わせです。

SORACHI 1984とわさビーフ、ずっ友です。

(ちょっとおふざけが過ぎましたね)

AIによって作成された平成のプリクラのイメージ画像

コンビニで見つけたら、一緒に買ってみて!

しかも、このペアリングのすごいところは、高級レストランへ行く必要も、特別な食材を取り寄せる必要もないこと。身近なところで試せます。

もしコンビニやスーパー、酒販店で「SORACHI 1984」を見つけたら、そのままお菓子売り場へ向かってください。そして「わさビーフ」を探してみてください。冷やしたビールを一口楽しむ。そして、わさビーフをひと口。もう一度SORACHI 1984を飲む。そのときに立ち上がってくる香りを、ぜひ意識してみてほしいのです。

「あ、本当だ!」となるのか。それとも「私は別の感じ方をした」となるのか。それも含めてペアリングの楽しさです。

こんな面白い組み合わせが、こんな身近なところにありました。口の中から訪れる、小さくて絶対的なシアワセ。

SORACHI 1984を見つけたら、ぜひ「わさビーフ」と一緒に楽しんでみてください。

動画でも楽しくご紹介しています!

この「SORACHI 1984×わさビーフ」のペアリングは、動画でも実際に味わいながら楽しくご紹介しています。文章だけではなかなか伝えきれない、「なんだこれ!?」となった瞬間も、ぜひ動画で一緒にお楽しみください。

ビールは、知れば知るほど面白い。でも、難しく考えなくても面白い。身近なビールと身近なおつまみから、こんな驚きに出会えるのも、ビールの楽しさなのです。

※記事に掲載されている内容は取材当時の最新情報です。情報は取材先の都合で、予告なしに変更される場合がありますのでくれぐれも最新情報をご確認いただきますようお願い申し上げます。

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MJ

ビアジャーナリスト/Youtube JBJA Channelプロデューサー

ビールと昆虫とリコーダーと天然石が大好きです。JBJAではイベントサポートやBJAチューターも楽しんで取り組んでおります。人に寄り添う記事作成を心がけ、JBJA公式動画サイトJBJAchannelではMCを担当しております。
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