[テイスティング]2015.6.13

「ごてんばこしひかり」を使ったラガー―ビアレポート(116)

米好きの私です。

「好きな食べ物は何ですか?」と聞かれて、「米!」と即答するくらいの米好きです。といっても、銘柄の特徴や違いを知っているわけではなく、ただ漠然と好きというだけ。子どもの頃から田舎のうまい米を食べていた自負はあるのですが。

ビールでも米は原料になります。「アサヒスーパードライ」をはじめ、多くのビールで米が原料として使用されています。今回ご紹介するビールは、御殿場高原ビールの「御殿場コシヒカリラガー」。

御殿場コシヒカリラガー

御殿場コシヒカリラガー

「御殿場コシヒカリラガー」の名前は、御殿場高原ビールがコシヒカリを使って造るビールだから、ということだけでなく、「ごてんばこしひかり」というブランド米を使っていることもあります。

コシヒカリといえば新潟、という印象がありますが、「ごてんばこしひかり」もなかなかの実力派。「お米日本一コンテスト」をはじめとするコンクールで数多く受賞しています。「米-1グランプリ」なるコンテストもあるようで(ちなみに読みは「こめわん」ではなく「べいわん」)。特徴は、米ぬかを使って土作りをしているということ。これによって、数値には現れない味の力強さが期待できるそうです。

その「ごてんばこしひかり」を使った「御殿場コシヒカリラガー」を飲んでみると、ホップのフラワリーな香りの後に、麦と米の甘味、軽い酸味が現れます。鼻からは米の風味が抜け、舌の上には甘味とホップの苦味。後味すっきり。

シメには「ごてんばこしひかり」のおにぎりでも食べたいところですが、それはまたの機会に。

【BEER DATA】
御殿場コシヒカリラガー
生産地:日本
醸造所:御殿場高原ビール
スタイル:ラガー
アルコール度数:5.5%

※記事に掲載されている内容は取材当時の最新情報です。情報は取材先の都合で、予告なしに変更される場合がありますのでくれぐれも最新情報をご確認いただきますようお願い申し上げます。

(一社)日本ビアジャーナリスト協会 発信メディア一覧

アバター画像

この記事を書いたひと

富江 弘幸

ビールライター

1975年、東京都生まれ。法政大学社会学部卒業後、出版社でライター・編集者として雑誌・書籍の制作に携わる。その後、中国留学、英字新聞社ジャパンタイムズ勤務を経てビールライターとして活動中。ビアジャーナリストアカデミーの講師も勤める。

【著書】
教養としてのビール(サイエンス・アイ新書、SBクリエイティブ)
BEER CALENDAR(ワイン王国)

【執筆・監修】
和樂web(小学館)
Discover Japan(ディスカバー・ジャパン)
東京人(都市出版)
ビール王国(ワイン王国)
ビール大全(楽工社)
るるぶキッチンmagazine 秋冬号(JTBパブリッシング)
あなたのしらない、おいしいビール(cakes)
他多数。

【出演】
金曜たまむすび(TBSラジオ)
ちきゅうラジオ(NHKラジオ第1)
すっぴん!(NHKラジオ第1)
浜美枝のいつかあなたと(文化放送)

Twitter:hiroyukitomie
Website: 地域とビール
Weblog: 地域とビールとブログと

ストップ!20歳未満者の飲酒・飲酒運転。お酒は楽しく適量で。
妊娠中・授乳期の飲酒はやめましょう。