[コラム]2016.11.19

ビールの魅力を漫画で表現する! Beerに惹かれたものたち 8人目 【マテバ牛乳&ランカ★野鳥氏】

Beerに惹かれたものたちさくらぢま酒部ビアオクビアカクマテバ牛乳ランカ★野鳥の会

クラフトビール人気の高まりとともに、ビール本も多く出版されるようになっている。その多くは写真と活字によるものである。今回、ご紹介するマテバ牛乳氏(以下、マテバ氏)とランカ★野鳥氏(以下、ランカ氏)の2人は、漫画という形でビールの魅力を表現している。なぜ、2人はBeerに惹かれ、漫画という形で表現しようと思ったのか。その想いを訊いてみた。

表情がある漫画だからこそ伝えられるビールの魅力

「活字だと捉えにくい感情も漫画だと伝わりやすい」

今回、2人が制作している同人誌(※アマチュアの自費出版)を読んでみて感じたことだ。「やっぱり表情があるのはわかりやすいと思います」と2人から訊いていると漫画で表現するメリットを話す。

現在は主に年2回、コミックマーケット(以下、コミケ)にて販売をしている。失礼ながらコミケにてビール同人誌の需要があるのかを訊いてみると「お酒の同人誌って結構前からあるんですよ」と語る。

「私たちの同人誌を購入してくれる方たちはクラフトビールのことを知らない人たちが多いです。その方たちが自分たちの描いた内容のクラフトビールを飲んで、ファンになってくれています。SNSで感想を挙げてくれて、それを見た方が興味をもって購入しに来てくれています」と教えてくれた。

イベントでは興味を引かれたお客さんが色々と質問する光景がよく見られた。こうしたコミュニケーションがより作品への興味を高めているように感じた。

イベントでは興味を引かれたお客さんが色々と質問する光景がよく見られた。こうしたコミュニケーションがより作品への興味を高めているように感じた。

イベント参加時に取材をさせていただいたが、イラストに興味を引かれた参加者がブースの前で足を止め、2人に「どんな本なのか?」を熱心に訊いている光景が多くみられた。最近はビジネス本においても漫画から興味を引くように構成されているものが数多く本屋でも見かけるようになっている。活字だけでは理解しにくい内容も、ストーリーがあり、イラストで感情を表現することで、理解しやすくなる。若い年代の人のビール離れ、いやお酒離れが進んでいると言われているなか、若い人の関心を引きやすいイラストやストーリーを用いる手法は新たなファンを獲得する一手となっていく期待がある。

「ビールは嫌い!」が「ビールって楽しい」へ

元々、マテバ氏は脚本関連の仕事をしながら創作漫画や短編小説の同人誌で、ランカ氏はwebデザインの仕事をしながら活動と別々に活動をしていた。ある時期にマテバ氏が一緒に活動していたイラスト担当者が活動を停止。「それならば、好きなビールを題材にした同人誌を作ろう」と決心し、縁があったランカ氏を誘うことにした。

「でも、私その頃はビールが嫌いだったんです。ビールの味自体好みではなくって、さらに乾杯のときに無理やり飲まされるものという良いイメージがないお酒でした。それがマテバさんに連れていってもらったベルギービールのお店で、こんなにもたくさんの種類や味があることを知りました。今まで飲んだビールとは違う味わいに『美味しい』って思えるようになりました」とランカ氏はコンビを組む当初のこと話してくれた。

ビールについて、知識の薄い方を対象に様々なテーマで毎回、取り組まれている。クラフトビールに詳しい人が初心者の方にどんなビールを勧めたら良いかの参考にもなる。

ビールについて知識の薄い方を対象に、様々なテーマで毎回、取り組まれている。逆に言えば、クラフトビールに詳しい人が初心者の方にどんなビールを勧めたら良いかの参考にもなる1冊だ!

ランカ氏のこうした想いもあり、さくらぢま酒部で作成している「ビアオク」や「ビアカク」ではビールのことを知らない人を対象とした内容になっている。本を購入した人が読んだ後に「飲んでみたい!」と思ったらすぐに購入できるよう取扱うビールも入手しやすいものが多いのが特徴だ。

ストーリ仕立てで、ビールのことを知ることができるのが楽しい。

ストーリ仕立てで、ビールのことを知ることができるのが楽しい。

もっとビールを楽しめるテーマで展開していきたい!

作成当初は「どれだけ需要があるのだろう」と不安も大きかったという。しかし、先述したように購入者がSNSで感想をアップした効果から「読んでみたい」という人が多く現れた。1度購入した方が、次のコミケでも新作を購入していくなど、ファンも拡大している。

「取り上げるテーマは基本的には自分が好きなものです。そこにビールを知らない人だったら次はこういう展開になるだろうなと考えて脚本を作っています」とマテバ氏。例えば、黒色系ビールを取り上げたときには「黒色系のビールを飲んだら白色系と言われるビールも飲んでみたくなるだろうと興味をもってもらえるよう一緒に取り上げることにして脚本を作成し、それを元にランカ氏がイラストを描いていきます」と教えてくれた。

今後はどのようなテーマで作っていきたいのかを訊ねると「ビール初心者向けの内容はある程度作れたので、これからはもっとビールを楽しむ方法やお店を特集したものと今までとは違う視点で伝えていく作品を作っていきたいですね」とマテバ氏。ランカ氏も「これまではイラストとセリフという形が多かったのですが、漫画の部分を増やして、よりストーリーとしてわかりやすく伝えていけるようにしていきたいです」と語ってくれた。

マテバ牛乳 プロフィール(右) 1981年生まれ。脚本家。「この世のすべてはエンタメにできる!」をモットーに、ビールと人を繋げるストーリーとアイデアを研究中。ベルギー&ドイツビールが特に好き。 ランカ★野鳥の会(左) 1981年生まれ。イラストレーター兼webデザイナー。ビールを漫画でわかりやすく世に伝えるため、漫画もビールも目下勉強中。ラードラーやランビックが特に好き。

マテバ牛乳 プロフィール(右)
1981年生まれ。脚本家。「この世のすべてはエンタメにできる!」をモットーに、ビールと人を繋げるストーリーとアイデアを研究中。ベルギー&ドイツビールが特に好き。
ランカ★野鳥の会(左)
1981年生まれ。イラストレーター兼webデザイナー。ビールを漫画でわかりやすく世に伝えるため、漫画もビールも目下勉強中。ラードラーやランビックが特に好き。

次回の新作は年末に開催予定のコミケだ。ビールの楽しみ方が多様化していくほど、彼らの作品も幅広いものになっていくことだろう。まだ、マテバ氏とランカ氏の作品を読んだことがない方は1度、読んでみてはいかがだろうか。

◆さくらぢま酒部 Data

作者:マテバ牛乳・ランカ★野鳥の会

Homepage:http://sakuradima-sake.tumblr.com/

Twitter:https://twitter.com/sakuradima?ref_src=twsrc%5Etfw

E-mail:boincoin@nifty.com

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05007木暮 亮

この記事を書いたひと

木暮 亮

ビアジャーナリスト

『日本にも美味しいビールがたくさんある!』をモットーに応援活動を行っている。実際に現地へ足を運び、ビールの味だけではなく、ブルワーのビールへの想いを聴き、伝えている。飲んだ日本のビールは2000種類以上。また、ビールイベントにてブルワリーのサポート活動にも積極的に参加し、ジャーナリストの立場以外からもビール業界を応援している。

当HPにて、「ブルワリーレポート」、「うちの逸品いかがですか?」、「Beerに惹かれたものたち」、「ビール誕生秘話」、「飲める!買える!酒屋さんを巡って」などを連載中。

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