[コラム]2017.1.6

こたつでミカンビール「タンジェリンソウルスタイルIPA」―ビアレポート(123)

自宅にこたつがない私です。

年が明けて数日経ちますが、いかがお過ごしでしょうか。年末年始はこたつでミカンを食べながら過ごしたという方も多いかもしれません。子どもの頃は指が黄色くなるほどミカンを食べていましたが、いまはもう自宅にこたつはなく、ミカンを箱で買うこともなくなってしまいました。

が、脳には刻み込まれているのか、この時期になるとミカンが食べたくなってきます。普通にみかんを買えばいいのですが、そこはやはりビールでと考えてしまうのです。もう大人なので。

今回ご紹介するのはアメリカのグリーンフラッシュ「タンジェリンソウルスタイルIPA」。

Tangerine Soul Style IPA

Tangerine Soul Style IPA

グリーンフラッシュは「ソウルスタイルIPA」という柑橘系アロマが魅力のIPAを出していますが、これは実際にタンジェリンを使ったIPA。ただ、タンジェリンはこたつで食べるあのミカンとはちょっと違うものです。あのミカンは温州ミカンという品種で、中国の温州という地名が名前に付けられていますが、実は日本原産。

タンジェリンは温州ミカンとは違うものの、比較的近い仲間になります。マンダリンオレンジの一種で、温州ミカン、ポンカン、デコポンあたりが同じ系統。ちなみに、タンジェリンとはモロッコのタンジールという都市の名前から付けられたもので、そのあたりが原産とされています。

ということで、飲んでみました。

グラスに鼻を近づけただけで迫ってくる華やかな香り。ミカンやオレンジそのものと言ってもいいほどで、飲む前からこれはおいしい、と確信。ミカンそのものは甘味が強いものですが、甘すぎず何度でも飲みたくなるバランスを保っています。IBUは75。数値ほどの苦味はありません。ミカンの皮の渋みを抑えたような苦味がフィニッシュまで持続します。

アメリカンスタイルのIPAといえば、アメリカンホップによる柑橘系の香りが特徴でしたが、ここ最近は実際に柑橘類を副原料として使用したIPAが増えてきているようです。この「タンジェリンソウルスタイルIPA」のほかには、ニューベルジャン「シトラデリックタンジェリンIPA」そして、ペールエールですがシエラネバダ「サイドカーオレンジペールエール」も。

この時期はミカンが多く出回る時期ですが、柑橘類を副原料に使ったビールを飲んでみてはどうでしょうか。こたつがあるとよりおいしく感じるかもしれません。私にはこたつはありませんが……。

【BEER DATA】
タンジェリンソウルスタイルIPA
生産地:アメリカ
醸造所:グリーンフラッシュ
スタイル:アメリカンIPA
アルコール度数:6.5%

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この記事を書いたひと

富江 弘幸

ビアライター

1975年東京生まれ。法政大学社会学部社会学科卒業。卒業後は出版社・編集プロダクションでライター・編集者として雑誌・書籍の制作に携わる。その後、中国留学を経て、新聞社勤務。現在は日本ビアジャーナリスト協会ウェブサイトや『ビール王国』などで記事を執筆するほか、ビアジャーナリストアカデミーの講師も務める。
著書:BEER CALENDAR』(ワイン王国)
連載:あなたのしらない、おいしいビール』(cakes)
執筆:ビール王国』(ワイン王国)、『日本のクラフトビール図鑑』『ビールの図鑑』(マイナビ)、『東京人』(都市出版)など

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