[イベント]2018.1.18

サッポロビール株式会社2018年事業方針

Innovative Brewerサッポロビールサッポロ生ビール黒ラベルヱビス事業方針
日本の大手ビールメーカーとして知られるサッポロビール株式会社が1月11日(木)、2018年の事業方針を発表した。ビールの需要が低下する中、サッポロ生ビール黒ラベル、ヱビスブランドは前年比を超える販売実績を出した。また、好きな写真でオリジナルラベルビールが作れる「フォトビー」は、若年層、女性、スマホユーザーに対し付加価値のあるサービス提供ができた。結果、販売実績が前年比247%となった。
左:代表取締役社長 髙島英也氏 右:取締役常務執行役員営業本部長 宮石徹氏

 

◯経営全般
2026年に、サッポロビールは創立150周年を迎える。サッポログループ長期経営ビジョンとして”SPEED150”をかかげ、「酒」、「食」、「飲」で個性輝くブランドカンパニーを目指している。CSRの重点課題として
  • 「酒・食・飲」による潤いの提供(安心安全の品質、新価値の提案)
  • 社会との共栄(地域との結びつきを強める)
  • 環境保全(省エネを進める)
  • 個性輝く人材の排出(働き方改革)
をあげた。「サッポロのブランドをより輝かせ、皆様からたくさんの信頼を頂戴しようとしている」と髙島社長は発言した。

 

◯2017年の振り返り
ビール業界全体では、ビールテイストの総需要が前年比98%弱(推定)と落ち込んだ。
サッポロビールはビールテイスト事業において前年比98.1%となったものの、ビールカテゴリーに絞れば前年比101.8%と上昇を見せた。
特にサッポロ生ビール黒ラベルが好調で、前年比102.3%の1701万ケース(※1)となった。
他にワイン事業、スピリッツ事業においては、どちらも前年比越えを達成した。
研究分野においては、ヨーロッパ醸造学会(European Brewery Convention 隔年で行われている)においてソラチエースに関する内容を発表。最高賞である”Best Poster賞”を受賞した。これで2013年、2015年から3大会連続で最高賞を受賞した。これは日本国内で初めての快挙となる。

 

◯2018年の事業方針・計画
ビール業界全体では、ビールテイストの総需要が98%と推定される。また2018年4月に予定されている酒税法改定に伴い、味の多様化が見込まれ、提案の幅を広げる動きが強まると予測される。
ビール業界全体は出荷数を減らす中、「続・ビール強化」を高らかに、自信を持って宣言されていた。今年の販売目標は前年比101.9%(4950万ケース)、今後もビールブランドは強化を継続し、市場でサッポロビールの存在感を拡大していく。

 

◯ビールテイスト事業の戦略
1.サッポロ生ビール黒ラベル
サッポロ生ビール黒ラベルは、缶・瓶・樽の出荷数が3年連続前年比越えを達成。中でも缶は、2年連続前年比110%超えを達成し、非常に好調だ。
好調の要因として
  • 20代、30代の若年層より支持を受けたこと
  • ブランドマーク・ロゴの評価が高い
が上げられた。昨年の夏に実施された「THE PERFECT黒ラベルビアガーデン」では、東京・大阪会場ともに来場者の年齢別構成比のうち20〜39歳の比率が5割を超えていた。ビール業界全体では需要が縮小する中、サッポロ生ビール黒ラベルは2007年から徐々に売り上げを伸ばしている。
今年、サッポロ生ビール黒ラベルの出荷実績は前年比115%を目指す。

 

2.ヱビスブランド
高価格ビールは、ビール業界全体で見ると前年比100%未満であったが、ヱビスブランドは前年比103.4%を達成。中でも昨年3月に発売された「ヱビス 華みやび」が好調だ。
今後の接点の拡大として、”コト消費”と”プレミアムブランドの向上”を狙う。
コト消費は、イベントや行事においての消費を狙うこと。日常的にある小さな晴れの日、例えば正月、花見、母の日や父の日を盛り上げる提案を通じて、消費者の購入機会の創出を狙う。それに合わせ、手土産となるようなカジュアルギフトへの対応を強化していていく。
プレミアムブランドの向上として、2017年に好評であった六本木での花見イベント、バカラグラスプレゼントキャンペーンを引き続き実施。また、ミシュランガイド東京、京都・大阪2018におけるパートナーシップ契約の締結をし、価値向上を強化していく。
「ホワイトビールはまだ世間に浸透していない」と宮石営業部長は考えており、新規ユーザーの獲得の裾野は広いと考えている。
そこで2月20日にヱビス 華みやびをリニューアルする。香りの質、飲みやすさを向上させ、特に若年層に特化したアプローチを実施する。

 

◯成長に向けた新たな取り組み
今後も、消費は多様化していくと考えられる。消費の多様化への挑戦として、2018年6月より静岡県焼津市にミニブルワリーを新規導入する。ここでは多品種小ロット生産への対応、容器の多様化への対応をしていく。
また4月のビール定義改定に対して、今までの定義では提案することができなかった新価値提案を、「Innovative Brewer」(※2)ブランドで今後実施していく。

 

◯オンリーワンの取り組み
1.フォトビー
「フォトビー」は、好きな写真を使い、パソコンやスマホでオリジナルラベルビールを作ることができるサービスである。
このフォトビーは若年層、女性、スマホユーザーに対し、付加価値のあるサービス提供ができた。結果、売り上げ数量が前年比247%となった。
今後も消費者の飲用や贈答に合わせ、今までのビール系飲料では対応しきれなかった需要を開拓していく。

 

2.日本ビール検定
日本ビール検定(愛称:びあけん)はサッポロビール社員が設立した「一般社団法人 日本ビール文化研究会」が主催している。
昨年までで20000人を超える方が受験、10000人を超える方が合格している。2018年も全国5都市で開催し、ビール文化の発展に貢献していく。

 

◯まとめ
  • 長期経営ビジョン”SPEED150”の下、個性輝くブランドカンパニーを目指す
  • ビールテイスト事業は前年比98.1%であったが、ビールカテゴリーでは前年比101.8%であった。
  • サッポロ生ビール黒ラベルは3年連続前年比前年比越えと好調。若年層の支持、ブランドロゴの高評価が要因
  • ヱビスブランドは前年比103.4%と好調。中でもヱビス 華みやびが好調。今年2月にリニューアルし、更に若年層へのアプローチを強化する。
  • 今年6月に静岡県焼津市にミニブルワリーを新規導入。多品種小ロット、容器の多様化への対応をする
  • 4月のビール定義改定にあわせ、「Innovative Brewer」ブランドで新価値提案を行う
  • 「フォトビー」、「日本ビール検定」を通じ、サッポロビールならではの取り組みを今後も実施していく。
※1 1ケースは大瓶換算(633mL×20本)
※2 サッポロビール株式会社の子会社であるジャパンプレミアムブリュー株式会社が立ち上げた新ブランド
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ヒラカワ タカシ

この記事を書いたひと

ヒラカワ タカシ

ビアジャーナリスト

1988年横浜生まれ、大事なことは漫画やゲームから学んだ人。第11期生大声担当であり、卒業発表で唯一マイクなしで挑んだ男。好きな数字な72。
色々と途方に暮れた時ビールと出会い、麦酒道に進むことを決意する。
お酒はなんでもござれ、ビールワイン焼酎日本酒...なんでも飲む。ビールも様々な種類を飲む。中でも好きなのはIPA。

趣味はゲームに飲酒と旅行。鉄道旅が好きで、鈍行の旅を楽しむことも。下調べをほとんどせずに行き、ノープランで歩き回るのも楽しいんですよ。
「のんびり楽しくゆる~りと」をモットーに活動。

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