[イベント,コラム,ブルワー]2018.6.24

旅×ビールのススメ:1 [株式会社遠野醸造]

ビア旅,遠野,ブルワリーブルワリーレポート

旅先で訪れたブルワリーでご当地グルメとビールを楽しむ。ひとたび地元の皆さんと乾杯すれば、素敵な輪が広がり忘れられない思い出となる。そんな旅行で一度は訪れたいブルワリーの情報を発信してまいります。今回は日本有数のホップの生産地、岩手県遠野市に誕生した「株式会社遠野醸造」についてご紹介します。

株式会社遠野醸造メンバーの皆さん[写真提供:株式会社遠野醸造]

・人を繋ぐコミュニティブルワリーとして

株式会社遠野醸造は2018年3月に醸造免許を取得、同年5月3日には遠野市中心部へタップルームをオープンさせました。もともと酒屋であった建物を改装した店内は、当時の面影を残しつつ木の温もりを感じる趣ある空間が広がります。「単純に醸造して販売するのではなく、訪れた人々の交流の場としてビールを通じ面白いことが生まれる場所にしたい」と話すのは代表取締役の袴田 大輔氏。コンセプトでもある、人と人の繋がりから新しいビール文化を創り出す、コミュニティスペースとしての役割にも期待が高まります。

代表取締役:袴田 大輔 氏

・地域性豊かなビールを味わう
醸造所に併設されたタップルームでは定番のぺールエール・ESBに加えて、その都度趣向を凝らした限定種の中から、常時1~2種類のビールを楽しむことができます。今後は副原料に地元の特産品を用いる他、多品種栽培された100%遠野産ホップを使用したビールなど、地域の強みを存分に活かした醸造を実施する予定です。将来的には同じ敷地内にある蔵を活用した木樽熟成にも挑戦されるそうで、絶えず新しいチャレンジに意欲的な姿が印象的でした。現地を訪れた際にはホップの一大産地ならではの1杯で、夢のような時間を満喫しましょう。

自家醸造ビール[写真提供:株式会社遠野醸造]

・グラウラーで広がる新たな文化
店内では持帰り用のオリジナルグラウラーの販売・貸出を実施しています。こちらのグラウラーは注がれてから24時間美味しい状態を保つことができる優れもの。現在20本程準備されている貸出用は、予想を上回る反響でそのほとんどが常時利用されている状況とのこと。袴田氏によると、もともと車社会であることに加えて、遠野市が内陸と沿岸を繋ぐ中心地に位置していることも影響し、週末には盛岡市、釜石市をはじめ市外からの利用者も珍しくないそうです。地域のライフスタイルに合わせた取組みが、1つの形としてどれほど浸透していくのか今後の発展に注目です。旅行者にとっても、帰りの車内で美味しいビールを片手に素敵な思い出を振り返る、なんとも贅沢な時間が過ごせそうですね。

オリジナルグラウラー[写真提供:株式会社遠野醸造]

・遠野市をビールの里に
遠野醸造では「面白い取組みを発信することで、県内外の人に興味を持っていただき、最終的には遠野市全体にビールへ携わるプレーヤーを増やしていきたい」という想いのもと、醸造以外にも店舗を利用したイベントを企画し、日々の活動をSNSで紹介しています。第一段として店内に設置するスツール作りのワークショップを開催。スツールの素材には遠野産の栗の木を使用し、原材料の部分においても地産地消へのこだわりがうかがえます。今後もホップの二次利用を目的としたワークショップなど、地域資源を有効活用したイベントを通じて、多くの人に「ビールの魅力・遠野の魅力」を発信していくことが期待されます。

手作りスツールと木の温もり溢れる店内

・おわりに
壮大な夢の実現に向かって力強く第一歩を踏み出した遠野醸造。これからの益々の発展に注目が集まります。8月25日・26日には「遠野ホップ収穫祭」が開催され、市全体がホップの里・ビールの里として盛り上がりをみせます。今年の夏は遠野市を訪れて、乾杯で広がる繋がりの輪を満喫してみてはいかがでしょうか。

株式会社遠野醸造
HP https://tonobrewing.com
FB https://jajp.facebook.com/tonobrewing/
住所 岩手県 遠野市中央通り10-15
営業時間〈火曜日定休〉
平日17:00~22:00
土曜日 12:00~22:00
日曜日 12:00~21:00
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神山 タクロウ

この記事を書いたひと

神山 タクロウ

ビアジャーナリスト/ビアテイスター

ビールと東京ヴェルディに魅了されつづけるビアツーリスト。
平日はビアバー、週末はビア旅を満喫することがライフワーク。
現地で体験した「日本のクラフトビール文化」の魅力を紹介していきます。

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