[コラム]2021.6.26

ロンドンのキャリアウーマンを癒す一杯のビールとは

パブが好きすぎるイギリス人

ビールは世界共通のコミュニケーションツールである。

この特集「世界のビール事情」は各国に住む専門家ではない一般の方のビール体験を通して、その国のリアルなビールとの付き合い方を想像して疑似旅行を楽しんでもらうためのコラムです。

今回の国はパブ文化の本場、イギリスの首都ロンドン

 

ロンドンのビール事情を教えてくれるのは現地の企業に働くソニョン。

大学時代の友人で、英語が堪能な彼女は現在ロンドンの企業で働いています。

多忙な日々を送るキャリアウーマン。

彼女の癒しの時間に寄り添うビールとは一体どんなものなのか。気になる真相を探るべく、オンラインでインタビューしました。

■明るい笑顔がまぶしいソニョン

キャリアウーマンの癒しの一杯は、世界でも勢いのあるあのブランド

 

——————仕事終わりや休みの時はどんなビールを飲んでいますか?

私はブリュードックが好きなの。ビールはもともと大好きでいろんなビールを飲んできたけど、最近一番お気に入りなのはブリュードックね。これはデュオポリスっていうフルーティに香る爽やかなタイプのビールなの。

ロンドンではハイネケンなどの世界的にメジャーなビールはもちろん、最近はイタリアビールも流行っていて、スーパーでもモレッティやペローニを見かけることが多くなったよ。

 

■ブリュードックのデュオポリス

ブリュードックはスコットランド発祥のビールメーカー。挑戦的な戦略でユニークかつ高品質なプロダクトを生み出して、世界中でファンを作っています。

日本輸入元:ブリュードック|Whisk-e

 

■ロンドンのスーパーの棚

・ブリュードック4缶で5.5ポンド(約850円)、日本で買うよりも半額くらいの値段で購入できます。

・手前がペローニ、その横にモレッティが置いてあります。

(写真:ソニョン提供)

ちなみにペローニは2016年にアサヒビールが買収したビールブランドです。

ロンドンのパブには早い時間からビジネスマンが集まっている

 

——————イギリスでは伝統的なギネスやフラーズをよく飲んでいるイメージなのですが、実際はどうですか?

 

たしかに有名なギネスやフラーズはよく飲まれているわ。でも基本的にはドラフト(樽生)で飲むビールね。イギリスはパブ文化で、街のいたるところにパブがあるから瓶ビール以上にドラフト(樽生)を飲むの。

コロナ前の話だけど、パブの前では平日の夕方16:00くらいから、スーツを着た多くのビジネスマンたちがビールを楽しんでいるわ。最初見た時はびっくり!スーツを着ているこの人たちは、いま仕事中じゃないの?って。

しかもお店の中で座って飲むのではなくて、注文してビールが注がれたら、店の前で立って飲んでいるの。お店の外に小さいテーブルやワイン樽が置いてあるから、つまみも頼まずにただそこでビールを楽しんでいるのよ。

これがロンドンの街で見られるリアルなビール文化。パブが好きすぎて何軒もはしごするパブクロールという言葉もあるわ。

 

■ロンドンのパブ(写真はロンドン最古のパブ創業1667年)

(写真:友人提供)

 

早い時間から飲み始めているため、20時くらいには完全に出来上がったサラリーマンが街を闊歩していることも多いそうです。日本で言うところの新橋みたいな光景に近いでしょうか。

世界共通でサラリーマンの癒しは一杯のビールなのかもしれません。

 

パブのビールは衝撃の常温提供

ここからは2年前までイギリス留学していた友人ミワちゃんにも登場してもらい、イギリスのパブ文化をもう少し詳しく聞いてみます。

■ミワちゃん

 

——————イギリスのパブで感じた日本とのギャップはありましたか?

 

日本でビアパブやビアバーと言うと夜遅くまでやっているお店も多いですが、イギリスでは深夜営業はあまりなく、多くのお店は夜0時までには閉まりますね。

■パブでの1枚(飲んでいるビールはサミエル・スミスのオーガニックアプリコット)

また、エールビールはぬるめに提供(もちろんピルスナーは冷たく)しているので、私たちが最初にエールビールを飲むとその温度に衝撃を受けます。ほぼ常温なので。

パブ文化が浸透しているイギリスでは、日曜の夜にクイズ大会なども開催されて盛り上がっています。正解した時の景品はそのパブのビールグッズなどがもらえます。

他にもボードゲームやトランプなども置いているところもあり、ビールを飲みながら友達同士でゲームをしたり、読書をしたりして各々の過ごし方をしています。

 

——————イギリスで食べた印象的なおつまみはありましたか?

イギリスでは基本的に日本のように食べながら飲むスタイルではなく、飲むときは飲むことに専念する感じです。

そんな中でも食べるおつまみとしては、定番のフレンチフライやオリーブですね。あとはピクルドエッグという酢につけたゆで卵がイギリスならではの食べ物です。独特の癖があり、食べられたら現地の人にも認められますよ(笑)

■ピクルドエッグ写真

出典:ピクルドエッグ

 

パブクロールにオススメのお店を一挙に紹介

 最後に教えてもらったロンドンのオススメパブを一気に紹介します。

ロンドンではパブクロール(パブのはしご)するのが1番文化を感じられ、楽しい過ごし方だそうです。どこもとても魅力的なので、お時間に余裕をもって過ごしてくださいね。

 

■1軒目Brewhouse & Kitchen – Highbury

住所:2A Corsica Street, London N5 1JJ England

出典:Brewhouse & Kitchen – Highbury

 

■2軒目The Knights Templar

住所:95 Chancery Lane Off Carey Street Near Fleet Street, London WC2A1DT England

出典:The Knights Templar

 

■3軒目Cittie of yorke

住所:22 High Holborn, LondonWC1V6BN  England

出典:Cittie of yorke

 

■4軒目Anchor Bankside

住所:34 Park Street Southwark, London SE1 9EF England

出典:Anchor Bankside

 

今回のロンドンの旅はいかがでしたでしょうか。

コロナが収束し、実際にロンドンに足を運んだ際は、是非パブクロールでイギリスのビール文化に触れてみてくださいね。

イギリスイギリスビールパブ文化ロンドン世界のビール事情
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この記事を書いたひと

楯 優作

ビアジャーナリスト

ビールとは乾杯を通じて、あなたの人生そのものをちょっぴり楽しく、幸せにする飲み物だと信じています。
さて、今夜は誰と乾杯したいですか?

■基本情報
1989年、新潟県生まれ。
高校まで野球一筋。大学で韓国に短期留学し、ビールは世界共通のコミュニケーションツールであることを確信。ビール愛に目覚める。
びあけん2級、ウィスキー検定2級保持。

■研究分野
日本の麦酒史。
私の地元新潟県は、サッポロビールの生みの親である中川清兵衛、育ての親である大倉喜八郎、アサヒビールの設立に携わった外山脩造や初代醸造家で日本人初のブラウマイスター生田秀など、ビール業界の偉人を輩出。
私も新潟県民としてビール業界に携われることを誇りに、ビールの蘊蓄や楽しさを発信します。

■好きな言葉
「ビィールと云ふ酒あり。是は麦酒にて、其味至って苦けれど、胸隔を開くために妙なり。」(ビールという酒がある。これは麦の酒で、その味は苦いけれど、腹を割って話せるので不思議だ。)by福沢諭吉「西洋衣食住」

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