[コラム,テイスティング]2021.9.29

おうちで簡単!ビールの飲み比べのやり方

先日、ビールの審査会に参加してきました。決められたルールにのっとって銘柄ごとに審査していくのですが、たくさんのビールを限られた時間で厳正に審査するのは大変な作業です。

しかし、色々なビールを比較することによって、それぞれのビールの特徴が明らかになります。自分好みのビールを探すときに役立つヒントが見つかるかもしれません。今日は自宅で簡単にできる飲み比べの方法を紹介します。

缶ビール

今日はこの3本を比べてみたいと思います。おなじみサッポロビールの黒ラベル、Far Yeast Brewingの東京ホワイト、ヤッホーブルーイングのよなよなエール

プラカップ

準備するものは、A4の紙を3枚、筆記用具、プラカップ3個。これだけです。プラカップは無地でシンプルなものが良いです。

ビール1種につき用紙1枚を使い、気づいたことをメモしてゆきます。項目は、①見た目②香り③味④のどごし⑤ひとこと。この5つです。最後の「ひとこと」は、自由に気付いた事を書いてみましょう。

テイスティング

3枚の用紙に項目を記入しビールとプラカップを並べたら準備完了です。雰囲気が出てきて気分も上がってきますね。3種類のビールを開けて、それぞれをカップの3分の1くらい注ぎます。残りはあとでゆっくり飲むために、冷蔵庫にしまっておくと良いでしょう。

ビールの色

最初にビールの見た目を比べてみましょう。色の違いを楽しむのもビールならではです。黒ラベルは黄色、東京ホワイトは少し白っぽくて濁っています。よなよなエールは濃いオレンジです。泡の立ち方も微妙にそれぞれ違います。

ここからは1種類ずつ飲んでいきます。

まず香りを調べてみましょう。カップに鼻を近づけて、軽くビールを回してみると香りが昇ってきます。どんな香りか、思ったままに一言だけメモしてみましょう。甘い、爽やかなどの抽象的な言葉でもいいですし、フルーツ、草、土、お米など、何か似ていると感じた物の言葉でも、何でも構いません。

次に。一口飲んで、舌の上で満遍なく味わってみましょう。気付いた事を一つだけ書ければいいですが、たくさん書いても構いません。香りのときと同じように、頭に浮かんだ言葉を書いてみましょう。

のどごしもビールにとって大切な要素です。飲みこんだ時の感覚で、軽い・重い・スッキリなど。けっこうビールによって違うものです。

最後に全体的な印象をひとこと。いつも飲んでいるビールなら「安心できる味」、濃くてゴクゴクは飲めないけどチビチビ飲んだら美味しいかもと思ったら「ゆっくり飲んでみたい」など。思った通りに書いてみましょう。

難しく考えずに、まずは自分の言葉で短く。これがコツです。自分の楽しみのためなのですから。

テイスティング結果

この作業を終えると、それぞれのビールの違いが明らかになります。

実は、ビールの審査会でも、おおまかな流れは同じです。違う点は、それぞれの項目をもっと細かくチェックすることと、客観的な判断をしなくてはならない点です。

しかしここでは、自分の楽しみのためですので、自分の感じたままに気軽に楽しくやってみましょう。ひとつの銘柄だけでやるよりも、こうして比べながらの方が違いを楽しみつつ多くの事に気付くことができます。そして、自分が感じたことを言葉で表すことで、確実に頭に入ります。

そうなればしめたもの。次に同じビールを小売店の棚や飲食店のメニューで見たときに、すぐにその味をイメージできるようになります。ビールを選ぶ楽しみがグッと大きくなり、あなたのビルライフはさらに充実したものになること請け合いです。

 

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この記事を書いたひと

津田 敏秀

ビアジャーナリスト

1972年、東京都出身。獨協大学外国語学部ドイツ語学科卒業。
外食チェーン企業に15年間勤務の後、独立。串揚げとクラフトビールの店を7年間経営。今までの経験を活かし、飲食店の経営に関する記事を得意とする。
好きなビールはスタウト。趣味は乗り鉄。

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