[テイスティング,ビアバー,ブルワー]2023.1.31

【ビールを通して感じる韓国④】釜山のブルワリー(3) ワイルドキャットブルーイング(WILD CAT BREWING)@西面

これまで下記の記事で、先月(2022年12月)に現地で久しぶりに確認してきたことを中心に、クラフトビールを含む韓国のビールの動きと、韓国第2の都市・釜山にあるブルワリーの紹介をしてきました。

【ビールを通して感じる韓国】3年前に登場したビール「TERRA」が大人気!

【ビールを通して感じる韓国➁】釜山のブルワリー(1) カルメギブルーイング(GALMEGI BREWING)@南浦洞

【ビールを通じて感じる韓国➂】釜山のブルワリー(2) ゴリラブルーイング(GORILLA BREWING)@広安里

ここまでは、韓国の大手のビールや釜山の比較的有名なブルワリーを取り上げてきましたが、今回は西面エリアでたまたま見つけた、小さなブルワリーのブリューパブを紹介します。

西面(서면・Seomyeon)エリアとは

釜山の中心に位置し釜山各地へのアクセスが便利で、交通拠点・宿泊拠点の街が西面です。西面駅は釜山地下鉄1号線と2号線の2路線が交差する乗換駅。西面駅直結のロッテ百貨店や釜山ロッテホテルは、西面のランドマーク的な存在です。
西面駅を南北に貫く道路がメインストリート。大通りの両脇やそこからのびている路地にはグルメやショップの有名チェーン店が軒を連ね、地元の若者が集まる繁華街になっています。

西面の路地にあったクリスマスツリー

釜山の名物料理として有名なテジクッパや屋台が並ぶ通りもあり、韓国B級グルメも堪能できます。

テジクッパとは、豚肉や豚の骨などを長時間煮込んだ豚肉のスープご飯。私の釜山での朝食は、これになることも多いです。

ワイルドキャットブルーイング(WILD CAT BREWING)

ワイルドキャットブルーイングの存在は現地に着くまで知らず、たまたま書店の場所を確認するために検索していた地図で偶然目に留まりました。2年ほど前に開業したようで、西面駅と隣の凡一駅の中間あたりに位置しています。

店内に入ると、右手にはタンクを眺めながら飲むことができるカウンター席。左手にはテーブル席になっていました。


私が訪れた日、ワイルドキャットブルーイングのビールは5種類。ゲストビールは7種類程度あり、いずれも韓国のブルワリーのものでした。
3種類選べるサンプラーは自社製3種だと10000ウォン(約1000円)。選んだビールによって価格が変わり、他社のビールが入ると少し高くなります。

まずは自社製ビールの中から、特に飲んでみたいと思った3種類を選んでサンプラーで注文してみました。

右からMYSTERY BROWN(アルコール度数6.3%・IBU55)、VICTORY LAGER(アルコール度数5.5%・IBU20)、PERFECT PAUSE(アルコール度数5.5%・IBU20)。
無料でおつまみのえびせんも出てきました。

残りの自社製ビールも飲んでみたくなり、そうなるとしっかり食べておきたくて一番わかりやすかったフィッシュ&チップス(15000ウォン・約1500円)も注文。揚げ物が多い韓国のビールのお店によくあるメニューのひとつですが、特に魚がとても美味しかったし、脇にサラダもついているのは珍しく嬉しかったかったです。

2回目のサンプラーは、右から残りの自社製ビールのBLESS IPA(アルコール度数6.8%・IBU55)とHOPPY CAT IPA(アルコール度数5.3%・IBU60)、それにRANCH BREWINGのPECAN STOUT(アルコール度数4.4%・IBU38)を選びました。この組み合わせだと11000ウォン(約1100円)でした。
ちなみにRANCH BREWINGは、2016年に韓国中西部に位置する都市の大田(대전・Daejeon)に出来たブルワリー。私は初めてこのブルワリーのビールを飲むことができました。

事前情報がほとんどなく訪問したブリューパブでしたが、ビールはどれも美味しく、特に2回目に頼んだ中のひとつBLESS IPAは苦みとホップ感のバランスが良くて味わい深いビールでした。

おすすめポイント

ワイルドキャットブルーイングのブリューパブをお勧めする理由を、いくつか挙げておきます。

◎行きやすい場所にあり、入りやすい
交通拠点の街でホテルも多い西面。その西面駅から徒歩10分弱で行け、大通りからも見える位置にあるのでわかりやすいです。それでいて繁華街からは少し外れているのでやや落ち着いた雰囲気もあります。
さらにお店が1階にあり前面がガラスなので、外から中の様子(タンクも見えます)をうかがうこともでき安心して入れます。、

◎店内の雰囲気がよい
写真からわかるとおり、ビールタンクが目の前に見えるカウンターはもちろん、テーブル席に座ってもビールタンクが並ぶ様子を眺めることができます。
店内はこじんまりとしていますが、窮屈な感じはまったくなく、ゆったりした気分を味わえます。
スタッフもフレンドリーで親切でした。

◎もちろんビールも料理も美味しい
飲んだ自社製ビールはどれも美味しかったです。そしてお料理も期待以上でした。ハンバーガーも美味しいらしいです。
残念なのは、メニューの説明がほぼ韓国語のみなことぐらいでしょうか…

これを瞬時に理解できたらもっと楽しく飲める…かも

◎他の地方都市のブルワリーのビールもあり、なかなか飲む機会のない韓国各地のビールが飲める
私が特にお勧めしたいポイントはこれです。私が飲んだ大田のRANCH BREWINGの他にも、釜山の北に位置する蔚山(울산・Ulsan)にあるTrevierのビールもあり、どちらも韓国のビアフェスでも飲めたことのないビール。
飲む機会がかなり限られているビールが、ここでは飲めるかもしれません。

釜山に行く機会ができて、どこにビールを飲みに行こうか迷ったら…それほど地理がわかっていない段階でも行きやすいので、まずワイルドキャットブルーイングに足を運んでみてはいかがでしょうか?

◎ワイルドキャットブルーイング所在地:부산시 부산진구 신천대로 62번길2 1층(1st floor,2 62beon-gil,Sincheon-daero,Busanjin-gu,Busan)

*参考文献:「CRAFT BEER KOREA(KOREAN CRAFT BREWERY GUIDE BOOK 2018)」BEER POST PUBLISHING
*10ウォンを約1円として換算しています

ワイルドキャットブルーイング西面釜山韓国クラフトビール

※記事に掲載されている内容は取材当時の最新情報です。情報は取材先の都合で、予告なしに変更される場合がありますのでくれぐれも最新情報をご確認いただきますようお願い申し上げます。

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この記事を書いたひと

きただ ともこ

ビアジャーナリスト

ビールと旅と野球観戦が大好きです。
主に、ビールがどんな土地で造られてどんな感じで飲まれているかに関心があり、気になるビールが出来るとその地元を訪ねたくなります。日本全国たまには海外にも足を運び、特に国内は岩手、海外は韓国のクラフトビールに注目してきました。
ビール好きがきっかけで岩手にどっぷりはまり、2019年4月から岩手沿岸の仮設住宅に住みながらの仕事を経験。現在も岩手に拠点を置き、得た情報を実際にこの目で確かめながら、岩手中心に東北地方のビール事情を発信してきました。今後は、あまり日本語での情報がない韓国のビールについても書いていきたいと思っています。

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