[テイスティング,新商品情報]2025.10.16

ホップ好きにおすすめしたい!エチゴビール「ダブルドラゴンIPA」が新発売

「もうすぐ秋だなあ」

朝、家を出るときなどに、ひんやりした空気に驚かされる日が出てきました。ホップが収穫される夏が終わり、まだホップの爽やかな苦味が恋しいなか、季節の移り変わりを感じます。

そんなホップ好きのみなさまを満足させてくれるのが、エチゴビールの新商品「ダブルドラゴンIPA」です。この記事では、その気になる味わいとおすすめのペアリングをご紹介します。

エチゴビールは、日本初の国内製造クラフトビールブルワリー

新潟県新潟市に醸造所を構えるエチゴビールは、日本で初めて国内醸造を始めたクラフトビールのブルワリーです。ヤギのイラストが描かれた個性的なロゴは、コンビニなどで、見かけたことがある人も多いのではないでしょうか。

ロゴ

(写真提供:エチゴビール)

酒税法が1994年に改正され、ビール製造免許に必要な年間のビール製造最低量が大きく引き下げられました。エチゴビールはこの法改正を機に、どこよりも早くクラフトビール製造に取りかかり、免許を取得。レストラン内でビールの醸造も行う「ブルーパブ」もオープンさせました。

エチゴビールの開業を皮切りに、クラフトビールのブルワリー新規参入が急増しました。「地ビールブーム」の火付け役となった、といっても過言ではないでしょう。醸造するビールは、すっきり飲みやすいピルスナーや味わい深いエール、焙煎麦芽の香ばしさが感じられるスタウトなど、幅広いビアスタイルがそろっています。

ビール造りに欠かせない酵母は自家培養し、造るビールのスタイルに合わせて使っているそうです。新潟の豊かな自然に囲まれた素晴らしい環境で、品質の高い商品を私たちに提供し続けてくれています。

「ダブルドラゴンIPA」が新発売

商品すべて

(写真提供:エチゴビール)

エチゴビールがこの秋、10月17日(金)に新発売するのが、「ダブルドラゴンIPA」です。人気定番商品「FLYING IPA(フライング アイ・ピーエー)をベースに、2種のホップ(サブロー、モザイク)をドライホッピングして造られています。

ホップは発酵前の麦汁に投入することが一般的ですが、ホップの香りをひときわ強く残すために発酵中や発酵終了後に、さらにホップを投入することを「ドライホッピング」といいます。

今回の「ダブルドラゴンIPA」では、このドライホッピング製法を採用。その結果、鮮烈なホップの香りと、インパクトのある苦味が感じられるビールとなっています。

商品

(写真提供:エチゴビール)

その味わいを表現したのが、目を引く2匹のドラゴンのパッケージイラストです。鮮やかなオレンジはビールの色味を思わせ、ビアグラスをこちらに向けたドラゴンから「まあ、飲みな」と声が聞こえてくるようです。背景の渦で躍動感が増し、ドラゴンが空高く舞い上がる様子を思わせます。

比較

豊潤な香りとふくよかなボデイの「FLYING IPA」をベースに、「ダブルドラゴンIPA」は香りの鮮烈さとインパクトのある苦味が加わります。ベースの「FLYING IPA」と並べると、「ダブルドラゴンIPA」の色味が濃いのがよくわかるのではないでしょうか。どちらも個性的で、IPAらしい力強い味わいが感じられます。

※参考「FLYING IPA」
シトラホップを贅沢に使った、突き抜けるような苦味と爽やかなシトラスの香りが特徴のアメリカ西海岸スタイルのIPA(West Coast IPA)です(2016年発売)。

ホップの香りと苦味が炸裂!パンチの効いた苦味がクセになる味わい

「ダブルドラゴンIPA」をさっそくグラスに注ぐと、柑橘を思わせる爽やかな香りが立ち上ります。色味は少しくすみのある、濃いめのオレンジ。見た目の炭酸感はあまり感じられません。グラスに注ぐとモコモコと細やかな泡が生まれます。

今回使われた2種のホップ(サブロー、モザイク)の産地はアメリカ。柑橘やパッションフルーツ、ハーブなど複雑な香りが特徴のアロマホップです。どちらもフルーティで華やかな香りとしっかりとした苦味をビールに与えます。

その特徴が見事に反映されていて、一口飲んで驚きました。衝撃的なほどの力強いホップのアロマと、舌がジンジンするくらいのどっしりとした苦味。後味が口の中で広がり、苦味の余韻をたっぷり味わえます。喉越しはクリアで、飲みやすい程よい炭酸感です。複雑な奥行きを感じる風味は、「なにがどうなっているんだろう?」と混乱し、グラスを2度見してしまいました。

「ダブルドラゴンIPA」とペアリングしたいおつまみ3選

ホップの香りと苦味が特徴の「ダブルドラゴンIPA」と一緒に食べたい、おすすめのペアリングを3つご紹介します。

1. 麻婆茄子

麻婆茄子

1つ目は、濃いめの味付けの麻婆茄子です。豆板醤とラー油の辛味を加え、ビールに負けない力強い味わいの一品。合わせて食べると、麻婆茄子のパンチのある食べ応えとビールのスパイシーさが見事に混ざり合います。

もちろん麻婆豆腐でも合うと思いますが、個人的にはビールの苦味をさらに引き立てる、ナスの甘味がたまらなくツボでした。奥行きをじっくり楽しめる組み合わせです。

2. 牛肉コロッケ

コロッケ

2つ目は、お手軽おつまみの定番から、冷凍食品の牛肉コロッケです。IPAと揚げ物のペアリングはよく知られている通り、もちろん「ダブルドラゴンIPA」との相性もばっちり。濃厚ソースをかけてもおいしそうです。ハムカツとも合いそうだな、と感じました。

ジャガイモのやさしい甘さが、複雑な風味のビールを優しく包み込み、飲み込んだ後の後味がクセになるペアリングです。

3.チョコレート

チョコレート

3つ目は、甘さ控えめなチョコレートです。個人的に好きなIPAとチョコレートのペアリング。カカオのほのかな甘味と、「ダブルドラゴンIPA」のスパイシーさが良いバランスでお互いを引き立てます。

意外と思われそうですが、これが思いのほか合うんです。チョコレートをポリポリかじりながら、ビールを少しずつちびちび飲む。ビールを飲む幸せを、じっくりかみしめられるコンビネーションです。

特にホップ好きにおすすめ!エチゴビールの「ダブルドラゴンIPA」

ドラゴンメイン

(写真提供:エチゴビール)

「ダブルドラゴンIPA」は、ドライホッピング製法によりホップの香りと苦味がひときわ強く感じられる新商品です。印象的な2匹のドラゴンのパッケージイラストを眺めながら、どっしりとインパクトのある味わいをぜひ楽しんでみてください。

【商品概要】
発売日:2025年10月17日(金)
商品名:ダブルドラゴンIPA
酒別:ビール
原料:大麦麦芽(フランス製造)、ホップ
アルコール度:5.5%
容量:350ml缶
エチゴビール公式サイト https://echigobeer.com/

IPAエチゴビール

※記事に掲載されている内容は取材当時の最新情報です。情報は取材先の都合で、予告なしに変更される場合がありますのでくれぐれも最新情報をご確認いただきますようお願い申し上げます。

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この記事を書いたひと

金子明日香

ビアジャーナリスト/ライター

静岡県生まれ、愛知県在住のWeb編集/ライターです。
大学のドイツ留学でドイツビールに出会い、在独1年間ですっかりビール好きに。ビールを通して、国内外さまざまな出会いやご縁に恵まれてきました。

ビールの楽しさや魅力をもっとたくさんの人に伝えたい!と思い、ビアジャーナリストアカデミー20期に参加。ビールが好きなステキな仲間と出会えたことで、私自身がビール造りをもっともっと知りたくなりました。

農家の娘なので農業×ビールに興味があります。特に国産ホップや大麦など、日本の農業からつながる、国産原料を使ったビールの情報を発信したいです。

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