[新商品情報]2025.12.11

【横浜企業夢のコラボ】シウマイ弁当のごはんがビールに!「YOKOHAMA RICE LAGER」誕生

株式会社崎陽軒(以下、崎陽軒)と株式会社横浜ビール醸造所(以下、横浜ビール)は、共同開発商品「YOKOHAMA RICE LAGER(横濱ライスラガー)」を、2025年12月11日(木)より数量限定発売します。 横浜を代表する企業同士のコラボレーションによって生まれたビール。その開発の背景にある「もったいないをなくす」ことへの挑戦と、横浜の企業人たちの想いと、横浜への愛が込められていました。

共同開発商品「YOKOHAMA RICE LAGER(横濱ライスラガー)」

共同開発商品「YOKOHAMA RICE LAGER(横濱ライスラガー)」

開発のきっかけは「もったいない」をなくそう

崎陽軒では、「シウマイ弁当」だけでも1日約3万個を製造しています。しかし、お弁当箱に入りきらない「白いごはん」のロスが避けられないという課題を抱えていました。
そう語るのは、崎陽軒 取締役 マーケティング本部長 加藤さん。

前々社長から受け継がれる「もったいないをなくそう」という精神のもと、これまで飼料などにリサイクルされていたこのごはんを、もっと身近な新しい価値に変えられないか。そんな時、横浜ビールから「そのごはんを使って、おいしいビールができる」という提案がありました。 「『泡党』である私が、誰よりもこの日を心待ちにしていました。」と加藤さんが笑顔で語る通り、両社の想いが重なりプロジェクトが始動しました。

写真左から、横浜ファンカンパニー:横内さん。横浜ビール:加藤さん、田尻さん。崎陽軒:加藤さん、小川さん。

写真左から、横浜ファンカンパニー:横内さん。横浜ビール:加藤さん、田口さん。崎陽軒:加藤さん、小川さん。

横浜企業同士の熱い「協業」

1999年の創業以来、桜木町の工場でビール造りを続け、「横浜の暮らしにワクワクを届ける」を掲げる横浜ビール。 崎陽軒 マーケティング本部の小川さんは、「横浜ビールは、地産地消やSDGs、そして何より『横浜を盛り上げたい』という想いが共通していた」と協業の理由を語ります。

なぜ「ライスラガー」なのか?

崎陽軒からのリクエストは2つ。 「ご飯をなるべく多く活用したい」「シウマイに合う味わいにしたい」。
これに対し、横浜ビール醸造長の加藤さんは、この特別な原料を最大限に活かすビアスタイルを模索しました。

「お弁当に使えなかったごはんを使うと聞いて、真っ先に『ライスラガー』というスタイルが思い浮かびました。お米を副原料に使うことで、味わいが非常にスッキリとし、食事との相性が抜群に良くなるんです。」(横浜ビール:加藤さん)

さらに、このビールには崎陽軒の「崎陽軒のお茶 釜炒り茶ブレンド」の茶葉が使用されています。シウマイやお弁当によく合うお茶として作った『釜炒り茶』を風味づけに使用することで、ビールに進化しても“シウマイに合う”という遺伝子は引き継がれています。

ジャンボ蒸籠に入った昔ながらのシウマイ

ジャンボ蒸籠に入った昔ながらのシウマイ

味わいと「黒ごま」の秘密

「YOKOHAMA RICE LAGER」の味わいは、ごはん由来のすっきり軽やかな飲み口で、シウマイとの相性が非常に良い仕上がりになっています。さらに飲むと口いっぱいに釜炒り茶の香ばしさが重なり、まさに「シウマイのためのビール」です。

原材料には黒ごまが使われており、その黒ごまは「お弁当用のご飯には既に黒ごまが振られているため、それも一緒にビールになっている」という、シウマイ弁当ファンにはたまらないエピソードも明かされました。

「ビールの街・横浜」を盛り上げる

今回のコラボレーションは、商品を作るだけではありません。横浜ビール醸造所 常務執行役員の田口さんは、「単に廃棄物をなくすだけでなく、我々を通じて新しい価値を作り上げることが重要。横浜の食とビールが繋がる良い機会であり、一過性ではなく継続した取り組みにしていきたい」と、持続可能な地域連携への意欲を語りました。

また、プロジェクトに協力した横浜ファンカンパニー代表の横内さんも、「横浜市内には20箇所、みなとみらいだけで6箇所もの醸造所が集積しています。この商品をきっかけに、横浜を『ビールの街』としてさらに盛り上げていきたい」と、街全体への波及効果に期待を寄せています。

シウマイと一緒に乾杯を!

ラベルは、「ごはん(シウマイ弁当)」の黄色と「茶葉」の緑を基調とした洗練されたデザイン。 横浜の企業同士が手を取り合い、SDGsと地域活性化を目指して醸した一杯です。 横浜在住の筆者は、この横浜企業のコラボレーションビールに心が躍りました。 ぜひ、崎陽軒のシウマイをつまみながら、スッキリとした「横浜の味」を楽しんでください。

しょう油入れとしておなじみの「ひょうちゃん」ぬいぐるみと「YOKOHAMA RICE LAGER」

しょう油入れとしておなじみの「ひょうちゃん」ぬいぐるみと「YOKOHAMA RICE LAGER」

商品概要

YOKOHAMA RICE LAGER(横濱ライスラガー)

発売日:2025年12月11日(木)※なくなり次第終了
価格:770円(税込)
容量:330ml
アルコール分:5.0%

■主な販売場所

  • 崎陽軒 ロードサイド店(酒類取扱店 11店舗)※今後増える可能性あり。
  • 横浜ビール(本店レストラン「UMAYA」、オンラインストア)
  • イートイン提供(崎陽軒本店 亜利巴゛巴゛、嘉宮、シウマイBARなど)

■イベント

  • 2025年12月11日(木):横浜ビール本店レストラン「UMAYA」にて開栓イベント開催。
  • 2026年1月16日(木)・17日(金):横浜ビアバイク×崎陽軒のコラボレーションイベント開催予定。詳しくは横浜ファンカンパニーホームページをご覧ください。

崎陽軒商品

「ポケットシウマイ」と「崎陽軒のお茶 釜炒り茶ブレンド 」

「ポケットシウマイ」と「崎陽軒のお茶 釜炒り茶ブレンド 」

■「ポケットシウマイ」

「ポケットシウマイ」は、「昔ながらのシウマイ」を6個入れた製品です。
価格(税込):350円

■崎陽軒のお茶 釜炒り茶ブレンド

「シウマイ、お弁当によく合うお茶」がコンセプトの、佐賀県産釜炒り茶と、宮崎県産一番茶をブレンドしたこだわりの緑茶。風味豊かで飲んでおいしく、食べた後の口の中をすっきりとさせてくれます。
価格(税込):120円(250ml)、140円(500ml)

企業紹介

株式会社崎陽軒

明治41年創業、横浜名物「シウマイ」や「シウマイ弁当」でおなじみの食品会社。 「もったいない精神」を大切にし、製造過程で出る食品ロスの削減や有効活用に積極的に取り組んでいます。今回のプロジェクトでは、どうしても発生してしまう「ごはん」のアップサイクルに加え、自社開発の「お茶」を提供するなど、食のインフラとして地域連携を推進しています。
ホームページ:https://kiyoken.com/

株式会社横浜ビール醸造所

「横浜のビールがある生活」を提案し、横浜の暮らしにワクワクを届けるローカルブルワリー。 1999年の創業以来、26年にわたり桜木町・馬車道エリアでビール造りを続けています。地域とのつながりを大切にし、地元の生産者や企業と連携したビール造りを通じて、横浜の街を盛り上げ続けています。

ホームページ:https://yokohamabeer.com/

横浜ファンカンパニー株式会社

「ビールの街・横浜」を盛り上げるためのプロデュースやプロモーションを行う企業。 代表の横内氏は元・横浜ビールの広報担当。横浜市内にある多数のブルワリーと連携し、「2416MARKET」や横浜ハンマーヘッドでのイベント企画など、ビールを通じた地域共創と活性化に取り組んでいます。

ホームページ:https://yokohamafuncompany.com/

崎陽軒本店 ビアレストラン「亜利巴゛巴゛(アリババ)」

「YOKOHAMA RICE LAGER」発表会が開催されたのは、崎陽軒本店B1階のビアレストラン「亜利巴゛巴゛(アリババ)」。中近東のバザールをイメージした店内で、おいしいビールと、ローストチキンやソーセージなど、ビールと相性抜群の多国籍料理に加え、蒸した崎陽軒のシウマイを提供しています。 こちらでも「YOKOHAMA RICE LAGER」が味わえます。横浜に立ち寄る際にはぜひ訪れて、横浜で「横浜の味」を堪能してみてください。

〒220-0011 神奈川県横浜市西区高島2丁目13−12 ヨコハマ・ジャスト3号館 地下1階
ホームページ:https://kiyoken-restaurant.com/alibaba/

編集後記:取材の帰りに

なお、会場となった崎陽軒本店の1階には、崎陽軒のお弁当ミニチュアが手に入る「ガチャガチャ」も設置されています。ガチャガチャ好きの筆者は、もちろん回して帰りました。
出てきたのは、精巧なミニチュアのお弁当。自宅にあった愛らしい「ひょうちゃん」とともにパチリ。
美味しいビールとシウマイでお腹を満たした後は、遊び心あふれるお土産もゲットして、大満足の取材となりました。

当精巧な崎陽軒ミニチュアのお弁当。愛らしい「ひょうちゃん」と。

当精巧な崎陽軒ミニチュアのお弁当。愛らしい「ひょうちゃん」と。

皆様も訪れた際は、ぜひチェックしてみてください。

ライスラガー崎陽軒横浜ビール

※記事に掲載されている内容は取材当時の最新情報です。情報は取材先の都合で、予告なしに変更される場合がありますのでくれぐれも最新情報をご確認いただきますようお願い申し上げます。

(一社)日本ビアジャーナリスト協会 発信メディア一覧

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この記事を書いたひと

野中 あゆみ

ビアジャーナリスト

1977年、広島県出身。上智大学卒業。WEBディレクター・ライター。

普段飲みの席にて「とりあえずビール」ではなく「ずっとビール!」を飲んでおり、とにかくビールが大好きだったこともあり、「ビールって美味しいよね!飲むと気持ちもHAPPYになるよね!」ということを伝えたく、ビアジャーナリストアカデミー19期(2023年5月開講)を受講し卒業しました。

普段は、自分が飲んだビール情報を個人SNS(アカウント名「ビール日和」)や個人メディア「ビール日和」にて発信しています。

ビール好きな仲間たちと時間や情報を共有して楽しんでいける場所をつくっていきたいです。

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