[テイスティング]2013.12.21

「ホッピークリスマス」でグリーンなクリスマスを―ビアレポート(57)

クリスマスに関係なくクリスマスビールを飲んでも全く問題ない私です。

恐らく皆さんもそうだと思います。確信しています。

クリスマスビールといえばベルギービールでしょうか。冬になると「ノエル」や「クリスマス」という名前が付いたクリスマスビールを見かけるようになりますね。一概には言えませんが、アルコール度数が高めで重めのボディのビールが多いようです。

が、今回はベルギービールではなくブリュードッグのクリスマスビール、「ホッピークリスマス」をご紹介。

Hoppy Christmas

Hoppy Christmas

ホップ好きはこの名前だけで飲んでしまうのではないでしょうか。「ホッピークリスマス」とはまたシンプルでわかりやすい名前ですが、ジョン・レノン&オノ・ヨーコの「Happy Xmas (War Is Over)」という曲にちなんでいるのでしょうか。そのあたりは不明です。

で、名前の通り、まず香りからホップ全開です。開栓した瞬間にホップの香りが漂います。ホップはシムコーだけを使っているようですが、柑橘系の香りよりも草っぽい香りのほうが強い印象です。アロマも同様、草っぽさとシトラス、パッションフルーツを思わせます。それをしっかりと苦味とボディが支えています。ラベルには「festive pale ale」と書かれていますが、シングルホップIPAという感じですね。

ブリュードッグのウェブサイトでは「ホワイトクリスマスではなくグリーンクリスマスを願っている」といったようなことが書いてありましたが、まさにホップ全開でグリーンな印象のビールでした。

【BEER DATA】
ホッピークリスマス
生産地:イギリス
醸造所:ブリュードッグ
スタイル:ペールエール
アルコール度数:7.2%

IPAブリュードッグ

※記事に掲載されている内容は取材当時の最新情報です。情報は取材先の都合で、予告なしに変更される場合がありますのでくれぐれも最新情報をご確認いただきますようお願い申し上げます。

(一社)日本ビアジャーナリスト協会 発信メディア一覧

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この記事を書いたひと

富江 弘幸

ビールライター

1975年、東京都生まれ。法政大学社会学部卒業後、出版社でライター・編集者として雑誌・書籍の制作に携わる。その後、中国留学、英字新聞社ジャパンタイムズ勤務を経てビールライターとして活動中。ビアジャーナリストアカデミーの講師も勤める。

【著書】
教養としてのビール(サイエンス・アイ新書、SBクリエイティブ)
BEER CALENDAR(ワイン王国)

【執筆・監修】
和樂web(小学館)
Discover Japan(ディスカバー・ジャパン)
東京人(都市出版)
ビール王国(ワイン王国)
ビール大全(楽工社)
るるぶキッチンmagazine 秋冬号(JTBパブリッシング)
あなたのしらない、おいしいビール(cakes)
他多数。

【出演】
金曜たまむすび(TBSラジオ)
ちきゅうラジオ(NHKラジオ第1)
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浜美枝のいつかあなたと(文化放送)

Twitter:hiroyukitomie
Website: 地域とビール
Weblog: 地域とビールとブログと

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