[コラム,ブルワー]2019.5.11

島根だからこそできるビールづくりで飛躍するブルワリー【ブルワリーレポート 松江ビアへるん20周年記念インタビュー編】

1999年4月。島根県松江市に「松江ビアへるん(会社名:島根ビール株式会社)」は誕生した。「日本一濃い味」と謳うヴァイツェンは、2018年の「WORLD BEER AWARD」でJAPAN WINNERに輝いたことのあるフラッグシップビール。また県内の酒蔵とコラボレーションし、年末に発売をしている「おろち」は、ビアギークから絶大の人気を誇っている。今年で20周年を迎えた彼らが、いま何を思いビールづくりをしているのかを知りたく、醸造所のある松江を訪れることにした。

島根で生まれ育った2人だから見つけられたオリジナリティ

-:今年で創業20年を迎えました。最初に、これまでを振り返っていただけますか?

矢野学代表取締役:正直、20年という実感はあまりありません。ずっと続けてきたら20年経っていたなぁという感じですね。ただ節目なので、色々と考えるにはいい機会だと思います。

-:谷工場長はいかがですか?

谷工場長:僕は20歳のときから「松江ビアへるん」でビールをつくり始めました。人生の半分、ビールづくりに携わってきて、「そんなにやっていたんだなぁ」と。あっという間でしたね。でも20年やってきた責任というのは、すごくありますね。

-:お話を聞いていると、20年ビールづくりへの考え方は変わっていない?

矢野代表:そうですねぇ……。実際、始めたころは無我夢中でした。5年くらい経過したあたりから「島根らしさ」とか「ビアへるんらしさ」というものがつかめてきたかなと。そこからは大きくは変わっていないと思います。

松江ビアへるん創業時からビールづくりに携わってきた矢野代表取締役(右)、谷勲工場長(左)

-:「ビアへるんらしさ」というのは、矢野代表がよく言われる「味の濃さ」といったビールのキャラクターのことでしょうか?

矢野代表:そうですね。ビールのキャラクターもですし、いかに全国のビールのなかでなるべく端っこ(特徴のある)にいようとするとか、島根でないと出せないオリジナリティを大事にしようというところですね。

-:島根でないと出せないオリジナリティとは?

矢野代表:1番は島根で飲んで美味しいビールです。「島根だからこの味がつくれる」。常に島根というものが考え方にあります。濃厚でというのは、あくまで結果としてできたものです。島根らしさを追求した形が濃い味わいが美味しいとなりました。周りをみてみると、そういったビールが少なく、これは大事にしていこうと思いました。

-:その辺り谷工場長は、つくり手としてどのように考えていますか?

谷工場長:創業時は、私も素人でがむしゃらに試行錯誤を繰り返していました。そのなかで自分たちが好きなビールでないと、楽しくないと思いました。そう言うのを突き詰めていくと島根の風土に合った濃い味が自然の流れでできあがっていきましたね。これがオリジナリティでもあるので、つくり続けています。このベースは、これからも変わらないと思います。

-:それは島根で生まれ育った2人だからこそ見つけられた味なのでしょうね。

矢野代表:それはあると思います。ビールですけど、その土地の食文化が元になって、子供の頃から慣れ親しんだ食べ物、飲み物がベースになっていると思います。私たちの場合は、島根県という環境で育ったからこそ素直に出てきたのだと思います。

他がつくらないスタイルで長所を生み出す

-:現在、レギュラービールが4種類(ピルスナー・ヴァイツェン・ペールエール・縁結スタウト)。これは創業当初からですか?

矢野代表:最初は、縁結スタウトはありませんでした。つくった当時は限定醸造でして、3年目くらいから定番に加わりました。

-:レギュラービールは長い間、変更することなくきていますが、変えないことに対する思いは何かあるのでしょうか?

矢野代表:これは初代の社長(※1)が、選んだものです。第1次地ビールブームの時代にドイツのビールが美味しいというのが業界の標準になっている風潮がありました。他のブルワリーでは、ケルシュやアルトをつくるところが多くありました。それとは違うラインナップしたいという思いと、色や味のバリエーションがあるということで選ばれました。

※1 矢野代表は3代目。

-:そうでしたか。その後、「売れ行きが良くないから変えようか」という話は無かったのですか?

谷工場長:(しばらく考え込んで)多分、なかったと思います。ビアスタイルのなかでは、一般的なスタイルを捉えているのかなと思っていたので、変えようと意識したことはなかったですね。

矢野代表:正直、最近までペールエールは全然売れませんでした。ホップの効いたビールが売れるまでは、「ビールは苦い」というイメージから「これ以上、苦くなくていいじゃん」という感じでした。

醸造所内部の様子。数年前に貯蔵タンクを増設。今後、増設する計画はあるのかきいてみると「ここにはもう置けないからするとなると新工場になりますね。計画はないけど」とこのと。現状として生産体制は、「少し余裕がある」そうだ。【2015年撮影】

-:縁結スタウトをレギュラー化したのは、どのような経緯からですか?

矢野代表:創業当時の頃は、業界で「黒色のビールは売れない」というのが定説でした。黒色系のビールをつくっているところが少なかったです。醸造を始めたのは、私自身が黒色系のビールが好きでしたし、他がやっていないからでした。あるイベントで、当社以外どこも黒色系のビールがなく、このスタイル系が好きなお客様を総取りすることができたんですね。そのおかげもあって、その頃のイベントは1人勝ちになることがよくありました。そういった経緯もあって、真面目に美味しい黒色系のビールをつくるようになりました。

-:松江ビアへるんといえば、ヴァイツェンと縁結スタウトとイメージしている人も多いと思います。ミルクスタウトというスタイルも、日本では定番化しているブルワリーが少ないです。

谷工場長:恐らく、ミルクスタウトを日本で定番ビールにしたのは、うちが初めてだと思います。

矢野代表:つくり出した頃は、麦を麦芽化せずに乾燥させたローストバーレイがビールの原料として認められていなかったので発泡酒扱いでした(※2)。発泡酒に対して安っぽいイメージがあったことと、日本酒の世界にも、当時は「糖を入れるのはまがいものだ」というイメージがあり、乳糖も入れていることを積極的に伝えていませんでした。ここ数年は、海外のお客様が「ミルクスタウト」とオーダーしてくれるようになって、ポジティブな傾向になったと感じたため、伝えるようになりました。

※2 2003年よりビールの原料として認められるようになりました。

-:そうでしたか。周りがつくっていないビールというのは、ブルワリーとしてもストロングポイントになると思います。

矢野代表:きっかけは、私が晩御飯で飲みたかったというのがはじまり(笑)。GUINNESSのクリーミーな泡がすごく好きだったのですが、晩御飯には合わないなぁ~と。それで本を漁るようにして探して、晩御飯に合う黒色ビールにたどり着いたのが縁結スタウトです。

-:矢野代表の晩御飯に合わせたいというのは初耳でした。レギュラービール以外の限定醸造のビールも近年は固定化されてきた印象があります。これはマーケティングによるものでしょうか?

矢野代表:これは純粋に人気で判断しています。マーケティングはしないようにしています。

-:敢えてですか?

矢野代表:そうですね。個性のあるビールをつくろうとやっていますからマーケティングをしてしまうと売れ筋が良いものをつくる傾向になってしまいます。知ると気になりますから情報を何でも入れるということを私は意識的にしていません。

松江ビアへるんのビールラインナップ。この他に9月頃発売のゼウスビターと12月発売のショコラNo,7がある。

-:IPAは滅多につくらないですよね。

矢野代表:はい。自分たちが面白いとかや美味しいと思うビールから取り組み、そこからお客様の反応を見て対応を考えます。

-:谷工場長は、どのようにして限定ビールのレシピを考えているのですか?

谷工場長:うーん。新商品とか気になる原料があれば、それを一度使ってみるとか。自分が使ってみたいものがあれば、それで試してみる形ですかね。やっているなかで上手くいかなかったビールもありましたが、そういった経験の積み重ねで今の季節限定ビールがありますし、ファンも付いてくれていると思います。もちろん自分も好きですしね。固定化されてきているのは、その結果ではないでしょうか。

-:「おろち」だったら年末かぁと、季節感がわかるのも良いなと感じます。でも、固定化されていると新しいビールをつくるのが難しくなる面はないのですか?

矢野代表:最近は、谷工場長の方から「この時期だったら新しいのがつくれそう」とか色々と提案してくれます。私は周囲からの話で、面白いネタがあったら醸造メンバーに振る役割になっています。最終的には谷工場長の判断で醸造しています。

-:それが今、試験的につくっている「EXシリーズ」になりますか?

谷工場長:「EXシリーズ」は、自分たちが遊び心でやっているシリーズなので、外部の方から「これを使ってみてほしい」と言われてつくるビールとは少し違いますね。外部からの場合は、つくれそうであれば商品化するし、無理ならば正直にお断りするようにしています。

地元を大事にする。それが私の考えるローカルブルワリーの生き残り方

-:矢野代表は、創業当初はブルワーをされていて、途中から社長に就任されました。立場が変わって感じるようになったことは何かありますか?

矢野代表:そうですね。1番は、続けなくてはいけないということです。目の前で「美味しい」と飲んでくださっているお客様に、ビールを届け続けるのが最も重要な義務だと思っています。ブルワーのときは、質の高い原料を使い、手間をかけて自分が良いと思うビールを追求して、いかに多くの方に飲んでもらえるものをつくるかを中心に考えていました。しかし、経営者になると短い時間で効率良く売れる商品をつくるという利益を出す視点になる。真逆の考えですよね(苦笑)。

-:難しいことですね……。

矢野代表:つくり手でもありますから、その辺りのことはわかり過ぎてしまうので、折り合いをどうつけるのかが難しいですね。

-:矢野代表として折り合いはどのようにしてつけているのでしょうか?

矢野代表:ブルワー出身の経営者なので、許す限りブルワー寄りであろうとしています。「おろち」や「ショコラNo.7」なんかは、半年も貯酒する長期熟成ビールなので、瓶詰め、缶詰めするまでタンクを占領してしまい次のビールがつくれません。経営的視点からすると生産性が悪いので避けるビールです。それと当社は、原料比率も高い。

-:でも、それは良いものをつくろうとしているから。

矢野代表:そうですね。

-:社員さんには伝えていることはありますか?

矢野代表:うちは毎月、決算書を社員に公開しています。会社の状態をみんなが知ることになるので、利益が少ないときは「節約していこう」とか、みんなが意識する環境をつくるようにしています。

-:見せることで経営面のことも意識付けをしていると。

矢野代表:はい。

ビールの発酵状態を確認する矢野代表取締役。

-:20年の間には、経営が厳しいときもあったと聞いています。どのような思いがあったから会社をやめないで続けてこられたのでしょうか?

矢野代表:業績が悪い時代の時は経営者ではなかったので、当時の役員さんたちが「島根県のためにという思いで踏ん張ってくれました。1番、良くなかった時期は役員さんが経営している他の会社にバイトに行くこともありました。でも役員さん側から「会社を清算しよう」という話は、直接聞いたことがなかったです。ビールをつくるという仕事は、とても好きでしたから自分としても「頑張って売ろう」と動いていました。

-:当時の役員さんの頑張りもあったわけですね。

矢野代表:本当にそうですね。創業の1999年ごろは、すでに第1次地ビールブームも終わりを向かえていて、業界の勢いも落ちてきていました。そうした流れのなか、設備をはじめ初期投資にかかる費用を抑えながら事業を始めてくれていました。それがなかったら継続は難しかったかもしれませんね。それと役員さんの個人出資が多かったおかげで、借入金が少なく済みました。そのおかげで、返済する時間が長めになりました。

-:どのくらいの期間で初期投資分を回収できたのですか?

矢野代表:2006年くらいかな? 回収後に私が代表取締役社長に就きました。

-:矢野代表は自社のことを「ローカルブルワリー」と呼ばれています。今後、地方ブルワリーが競争に勝ち残っていくために必要なことにどのようなものがあると考えていらっしゃいますか?

矢野代表:1番は、いかに地元の方たちに飲んでもらえるかだと思います。島根県は、日本のなかでも人口が少ない地域です(※3)。高齢化率も高くなっています。ただ、そうはいっても単純計算ですけど県民1人が年に1~2杯飲んでもらえれば軽く今の製造量の倍はいきます。人口は減少していくなかで、経営をしていくことは簡単ではありませんが、地元の人に飲んでもらうことで続けていけると考えています。もちろんビールイベントで県外にアピールしていくことも大事ですけどね。

※3 島根県の人口は694,000人で全国47都道府県中46番目(2015総務省の人口推計より)

-:地元の人たちの飲んでもらえる環境づくりが重要ということですね。

矢野代表:そうなりますね。地元の方にもっと飲んでもらえるようなシステムも考えていかなくてはいけないと思っています。そうしていかないと地方は、厳しいのではないでしょうか。

-:島根でいかに飲んでもらえるかという姿勢は、県内消費率にも表れていると思います。

矢野代表:はい。約50%は県内での消費です。これも最初の頃は意識していなくて、会社の借金を返すことに必死で、とにかく売れるところで売ろうという気持ちでした。ただその頃でも地元でクラフトビールが良いと言われていなくても応援してくださるお店はあって、そこで働いていたスタッフさんが独立したときに、自分たちのビールを取り扱ってくれる方たちが非常に多くいて、少しずつ地元で飲まれる量が増えていきました。

-:私が2014年に初めて来たときに比べると松江駅周辺でも「松江ビアへるん」のビールが飲めるお店が増えました。飲める場所が増えることで、新たな顧客の獲得にもなると思います。

矢野代表:うん、そうですね。地道に増えてきていましたね。続けていると良いときも悪いときもあります。クラフトビールのようにまだ一般的ではない商品を扱っている会社にとって地盤を固めることは重要だと思いますよ。東京は市場としてはとても魅力的ですが、変化も激しい場所ですから。

現在社員は4名(パート従業員は除く)。1番右が友田太郎ブルワーと隣が事務を担当する矢野亜希子氏。

-:販売方法のお話がありましたが、売るためには魅力的なビールが必要だと思います。貴社でいえば「おろち」ように人気ブランドも重要だと考えますか?

矢野代表:それは大事だと思います。私が思っているのは、日本よりも長い歴史のある海外のブルワリーが生き残ってきているのが1番良い見本だと思います。例えば、ドイツのミュンヘンでしたらヴァイツェンとかデュッセルドルフならアルトとか。長い年月でみるとそういった形に収束していくと考えています。日本でもIPAやペールエールなら『志賀高原ビール』『伊勢角屋麦酒』、スタウトだったら『箕面ビール』のように、このブルワリーの代名詞はこのビールという形が明確になっていくのではないでしょうか。

-:なるほど。

矢野代表:それはうちにもないといけません。これが「島根でしかできないこと」につながっていくわけで、常に「ビアへるんならこれ」というビールをつくれるかと考えています。

-:クラフトビールに詳しくない人だと、たくさんあるブルワリーの特徴はわからないと思います。そうしたなかで「ヴァイツェンなら○○ブルワリー」と、わかりやすい特徴があると選びやすいと思います。

矢野代表:そうしたものがあった方が、飲み手の記憶にも残ると思います。

自社だけではなく、他のブルワリーを牽引していく存在へ

-:近年の大きな出来事として、フランスへの輸出がはじまりました。向こうでの評判はいかがですか?

矢野代表:実は、あまり情報が入ってこなくて……(笑)。売れ行きをみていると悪くないと感じていますよ。

-:現在、輸出しているのはペールエールと柚子Fresh。

矢野代表:その2銘柄に加えて、先日は縁結スタウトも輸出しました。柚子Freshの方が好調のようです。やはり日本オリジナルの柑橘というところが興味を惹くようです。

-:輸出はボトルですか?

矢野代表:ボトルです。

-:「おろち」はどうですか?

矢野代表:それは難しい。まだ日本酒のことをよく知らないので、日本酒への理解がない状態で「おろち」を輸出しても、飲んで「面白い」と感じてもらえるかもしれませんが、ビールへの思いが明確に伝わらないと思います。

-:まずは日本酒への理解を深めるのが先と。

矢野代表:そうですね。まだ「おろち」は早いかなぁ~。

-:中国地方もブルワリーが増えてきました。先輩としてアドバイスを求められる機会も多くなると思います。そのような立場について、どのように考えていらっしゃいますか?

矢野代表:いま中国地方にあるブルワリーの集まりに加盟しているのが19ブルワリー。そこに入っていないブルワリーもありますから増えてきましたね。品質のことを話すのに自分もですが、テイスティング能力を向上させるかを考えています。つくり手として欠点がないビールをつくることが品質の最低ラインだと思っていて、それに気づけないことは良くありません。

-:気づくためには経験していくことが大事?

矢野代表:経験しても、それが悪いと認識できていなければ、その後も防止することはできません。良くない香りや味を感じても「こんなものかな」と流してしまっているとレベルは上がっていきません。それを改善していくためには、勉強が必要です。そのためにテイスティング能力を高める必要があります。特に香りについては個人差もあり、この香りには敏感だけど、あの香りには鈍感ということがあります。自分がどういった感受性があるかをきちんとテイスティング能力をもった人と勉強していかないと理解することができません。勉強していかないと自分のビールのどこが良くないのかが分からないと思います。分からなければ品質は上がりませんよね? これが業界のなかで多くなってしまうと、世の中に美味しくないビールが出回ることになってしまい、昔のように「クラフトビールは高いわりに美味しくない」という状況になってしまいます。良くするために何が必要なのかを伝えていくことが、これから私がしていかないといけない役割の1つではないでしょうか。

-:矢野代表の役割は重要だと思います。20周年を迎え、まだこれから目指していくビールがあると思います。これからどんなブルワリーにしていきたいですか?

矢野代表:模索しているところですね。私が引退しても続いていくブルワリーにしたいと思っています。ビールが独り立ちすると言いますか、今は、ブルワーの個性にかなり頼っている面が強いです。それだとブルワーがいなくなってしまうと、その味が出せなくなってしまいます。それでは生き残っていけません。20年後は現役ではない可能性が大きいわけです。未来に会社を残していくために何が必要なのか悩んでいる最中です。でも20年経ったから何かを変えるということではなくて、「自分たちの強み」は忘れないようにしていきたいです。忘れそうになるけど……(笑)。

谷工場長:今後も続けていくうえで、この20年間してきたことは継続する必要があると思います。それに加えて、この経験を活かして上のステージを目指していかないといけないと考えています。

-:上のステージとは具体的にはどんなことを考えていらっしゃいますか?

谷工場長:まだ漠然とですが、一つひとつのビールの品質を高めること、酵母の取り扱い方、原料の使い方などをもっと詳しく学んで、自分が思い描くビールがつくれるよう努力していきたいですね。より細かいところを追求していきたい。

-:いま現在では、理想を100%で表すとどのくらいでしょうか?

谷工場長:う〜ん……。道半ばですがちょっと色をつけて70%くらいかなぁ。

矢野代表:ちょっと気を使ったね。

一同:あははは(爆笑)

インタビューでは、ときおり矢野代表が谷工場長にツッコミを入れる場面も。

-:今後の活躍を楽しみにしています。最後にビールファンに一言お願いします。

矢野代表:直近ですと、5月29日(水)~6月2日(日)の「けやきひろば春のビール祭り」に出店します。島根の美味しい食べ物もいっぱいありますから、ぜひビールと一緒に楽しんでみてください。それと8月4日(日)は、ホップ摘み体験会も開催します。今年は、「松江水郷祭」というお祭りの日程と重なっているので、日中ホップを摘んで、夜は宍道湖でビールを飲みながら花火鑑賞はいかがでしょうか? それと9月14日(土)と15日(日)の2日間、松江堀川地ビール館で20周年感謝祭を開催します。当日は、200円でビールやオリジナルラベル作成体験会、地元の美味しいフードもあります。お子様も楽しめる企画や音楽もあって盛りだくさん予定です。ビールは秘蔵ものも出しますので期待していてください。

◆松江ビアへるん(島根ビール株式会社)Data

住所:〒690-0876 島根県松江市黒田町509-1

電話番号:0852-55-8355

Homepage:http://www.shimane-beer.co.jp/

Facebook:https://www.facebook.com/beerhearn/

ブルワリーレポート島根県松江市松江ビアへるん矢野学氏谷勲氏

※記事に掲載されている内容は取材当時の最新情報です。情報は取材先の都合で、予告なしに変更される場合がありますのでくれぐれも最新情報をご確認いただきますようお願い申し上げます。

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この記事を書いたひと

こぐねえ(木暮 亮)

ビールコンシェルジュ

『日本にも美味しいビールがたくさんある!』をモットーに応援活動を行っている。実際に現地へ足を運び、ビールの味だけではなく、ブルワーのビールへの想いを聴き、伝えている。飲んだ日本のビールは4000種類以上(もう数え切れません)。また、ビールイベントにてブルワリーのサポート活動にも積極的に参加し、ジャーナリストの立場以外からもビール業界を応援している。

当HPにて、「ブルワリーレポート」「うちの逸品いかがですか?」「Beerに惹かれたものたち」「ビール誕生秘話」「飲める!買える!酒屋さんを巡って」などを連載中。

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