[イベント]2015.10.3

【シリーズ☆鳥取のビール事情】鳥取砂丘がビアラバー達のオアシスになっていたのでレポート

 もうどれくらい砂丘を訪れてきたのか。

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 GLAYの「BELOVED」の出だしのように呟きたくなる。大多数の日本人にとって、鳥取砂丘は人生で一度は見てみたいものであり、同時に一度行けばまあ二度目はなくてもいいかな、というスポットだろう。いわば、イースター島におけるモアイ像である。大多数は一度見たら十分。だが、鳥取に住んでいると、足繁く通うことになる。おそらくイースター島に移住した日本人も、「もうどれくらいモアイを訪れてきたのか…」と街角に夏を飾るヒマワリを眺めながら呟いていることだろう。

 もちろん、砂丘は素晴らしいスポットだ。季節によって様々な表情を見せてくれる。ただ、訪問回数を重ねると、新鮮な感動が薄れてしまうのもまた事実である。そんな僕がもう前のめりで鳥取砂丘を訪れた。汽車の先頭車両に乗り込んだ。「鳥取砂丘ビアフェスタ2015」に参加するためである。鳥取駅からは無料のシャトルバスが出ていた。

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 開催場所は砂丘から少し離れた「砂の美術館展望駐車場」。9月25(金)、26(土)、27日(日)の3日間、鳥取砂丘がまさにビアラバーたちのオアシスと化していた。こんなオアシスがあるなら遭難したいくらいだ。

 一杯目の大山Gビール(大山ゴールド)は、もうある種の通過儀礼と言ってよいだろう。「3、2、1、バンジー!」と飲み干した後は、COEDOの紅赤、ヴァルシュタイナーへと流れる。

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 ビールの種類は国内外から24種。当日価格は3時間飲み放題が5500円、当日券は600円。ドイツビールも1杯600円で飲める。ドイツの雰囲気はなくていいから安くドイツビールが飲みたい!という人にうってつけのイベントだと思う。フードは地元の飲食店12店舗が参加しているので、鳥取グルメが幅広く堪能できた。

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 チーズの布団を頭からかぶった鳥をバーナーで強制起床、の図。のすぐ近くに鳥取県のゆるキャラ、トリピーがいた。

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 会場からは砂丘を見下ろすことが可能。県を代表する絶景を眺めながらのビールは最高だった。
 ※手前の方は絶望に浸っていたわけではなく、睡魔に襲われていたようです。

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 ステージがあり、ライブやダンス、郷土芸能なども楽しめた。このイベント、昨年は「鳥取砂丘ビアフェスタver.00」だったようで、今年が初の正式開催。それだけに、正直まだ改善の余地は多いと感じた。ビール好きとしては、醸造関係者がほとんどいなかったのも寂しい(おそらく大山Gビールの社長のみ)。かと言って、サービングしている方々も「とりあえず客に言われた番号のコックを下げてビールを出せばOK」的な急造スタッフなので、ビールについて聞いたりすることはほぼできない。

 でも、である。そんな一部のビール好きのためだけの些末なことなんてどうでもいいくらい、美味で平和で最高な空間が仕上がっていた。県内でも貴重なビール祭りである。これからもずっと続いて欲しいと切に願っている。
 
 
 
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ビアフェスタ鳥取鳥取砂丘

※記事に掲載されている内容は取材当時の最新情報です。情報は取材先の都合で、予告なしに変更される場合がありますのでくれぐれも最新情報をご確認いただきますようお願い申し上げます。

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