[JBJA活動]2014.8.25

【シリーズ☆鳥取のビール事情】ビール売場が充実しているスーパーマーケットを取材したのでレポート

スーパーマーケットホック鳥取

今春、米子の空にビール好きたちの歓声が広がった。ように思う。なぜなら、リニューアルしたスーパーマーケットの一角に大きなビール売場ができていたから。その店の名前は「旬彩館ホック 安倍店」。「ホック」は鳥取島根両県に展開するスーパーマーケットで、山陰在住で知らない者はいないくらいメジャーだ。

「一体どんな戦略でビール売場を拡大したのだろう?」「どういう基準で銘柄を選んでいるのだろう?」「ビール好きの自分がたくさん買わないと売場がなくなってしまうのでは?」…売場の拡大に狂喜乱舞しながらも僕の頭は冷静だった。そこで、「ホック」に直接コンタクトを取り、取材することを許された。こちらは謎のビールラバーでしかないのにありがたい話である。対応していただいたのは、酒バイヤー担当の小谷育代さん。8月某日、「旬彩館ホック安倍店」を訪れた。

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安倍店の外観。住所は鳥取県米子市彦名町24。容赦のない曇り空への突っ込みはご容赦願いたい。

まず始めに、ビールの販売に力を入れている理由を小谷さんに伺うと「差別化」というワードが出てきた。「競合店舗との差別化のため、瓶ビールの設定をしました。元々社長から瓶のみの売場を作って欲しいというオーダーがあったんです」。以前からホックは輸入瓶ビールに力を入れていたが、かつては常温での販売だった。皆生店など別の店舗で冷蔵のコーナーを作り、売上が好調だったため安倍店の拡大に踏み切ったという。「レーベンブロイやハイネケンなど、低価格帯のものがやはりよく売れています。国内だとコエドの伽羅や地元の大山Gビールが人気ですね」。

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「日本の地ビール」と「世界のビール」に分かれたビール売場はかなりの品揃え。もちろん大手のコーナーも別にあり、下写真のように隣でグッズ販売もしている。

売場作りを任された小谷さんは、社長から言われた「オシャレな売場を」という至上命題に戸惑うこともあったそうだ。「社長が出張先の東京やアメリカで売場を視察し、オシャレな写真を送ってくださるんですが、それがプレッシャーでもありました(笑)」。缶は並べず瓶のみ、頭上にネオンサインを配置し、冷蔵ケースに電球を入れて見やすくする、など随所にこだわりをちりばめて売場は完成した。「改装当初はお客さんから“おおっ!”と声が上がりましたよ」と微笑む小谷さん。やはり歓声は上がっていた。ビール売場を訪れるお客さんの層に偏りはなく、老若男女が寄ってくれるのだそう。

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取材に応じていただいた小谷さん。イチオシの「ヴェデットエクストラホワイト」とともに。

続いて、一体どんな基準で販売する商品を選んでいるのかを聞いてみると、女性らしい答えが返ってきた。「世界各国の色々なタイプを販売したいと思うのですが、ラベルなど見た目がかわいいものを重視しています」。女性のイラストがキュートなヒナノ、シロクマがアイコンのヴェデット、二頭の象が並ぶチャンなど、ラベルが印象的だと手に取る人も多いのだとか。

最後に、今後について尋ねた。「価格帯やサイズ、国など、今よりお客様の選択肢を増やしたいと思っています。それと、合わせる料理も今後おすすめできればと思っています」。例えば、「ヒナノのアンバーと焼肉のペアリングがよく合う」ことに気付いた小谷さん。「私自身お酒は得意ではなかったのですが、今はよく自宅で料理と一緒に飲んでいます。まだまだ勉強中です!」。

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この「旬彩館ホック 安倍店」は完成後、メーカーや他社が視察で訪れ、業界内で話題になったそうだ。これほどまでに多種多彩なラインナップを誇る店は、確かに県内ではなかなかない。今後も選りすぐりのビールを、オシャレな冷蔵ケースに並べ続けて欲しい。そう思った。そして、「ビール好きの自分がたくさん買わないと売場がなくなってしまうのでは?」という懸念が吹き飛ぶほど、地元に根付いている様子が嬉しかった。とはいえ、今後も人任せにせず、ビールを購入させていただく所存である。

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この記事を書いたひと

矢野 竜広

ビアジャーナリスト

東京から鳥取に移住したフリーライター、ビアエッセイスト。
ビール好きが高じて、『ビールの図鑑』(マイナビ)の
執筆に携わり、さらには地ビール会社にも勤務。
ビールがある人生の素晴らしさを迷文で発信している。

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