[イベント]2015.10.23

【シリーズ☆鳥取のビール事情】米子の「けやきひろばビール祭り」が想像とだいぶ違ったのでレポート

けやきひろばチュウブYAJINスタジアム肉フェス鳥取

「ちょ、待てよ!」と月9を彩った名台詞を放ちたくなるときがある。

少し前、スーパーマーケットの卵売場で斬新なPOPを発見した。スーパーでは、食材の近くにおすすめレシピが掲示されていることがある。「卵を使った料理か。どれどれ…」とPOPに近付いたら、そこには「ゆで卵の作り方」の文字。「ちょ、待てよ!」と心の中で呟きながら、百戦錬磨の主婦たちに今さらその作り方を伝えることに意味があるのか?と首をひねった。

つい先日も、「ちょ、待てよ!」としか形容できないシーンに遭遇したので一部始終を振り返りたい。

ひと月くらい前から10月16日(金)~18(日)の3日間、米子のチュウブYAJINスタジアムにて日本最大級の肉イベント「肉フェス」と同じく日本最大級のビール祭り「けやきひろばビール祭り」が同時開催されるとのアナウンスがあった。「中国四国地方初の開催!」という文字が躍り、肉&ビールが大好きな僕もnobodyknows+のようにココロオドル状態だった。音楽は鳴り続け、胸の鼓動を届けたくなった。

そして、待ちに待った週末。米子の空には、ビールの神様に祝福されたかのような晴天が広がっていた。

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チュウブYAJINスタジアムを訪問するのは初。かつて近所に住んでいたのに、全く存在を知らなかった。圧倒されるほど大きかった。が、今回の目的は「けやきひろばビール祭り」。先を急いだ。

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だだっ広い会場に入る前から辺りにはうっすら肉臭が漂う。そして、ズラリと並ぶ肉ブースの数々。この辺りに佇むと、一つひとつの肉の個性が薄まり、記号的な「肉」の香りに包まれる。「これはまるで合唱のようだな…」と思った。が、今回の目的は「けやきひろばビール祭り」。先を急いだ。

ようやく奥の「けやきひろばビール祭り」ゾーンにたどり着く。イメージはこれだ。

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そして、僕が目にした「けやきひろばビール祭り」の全景がこちらだ。

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「ちょ、待てよ!」

という言葉しか浮かばなかった。いや、正確にはビックリマークではなく、「ちょ、待てよ…」という感じだった。出店は4醸造所。それも鳥取、島根、山口、広島と近場のブルワリーのみだった。毎年6月に行われる「地BeerFest大山」でも全国から10醸造所以上が集まるのだ。「けやきひろばビール祭りが米子に来る!」と聞いて、「まあ、30醸造所は集まるのかな?」と思ってしまった僕を誰も責められないだろう。

しかし!勝手に脳内イメージを膨らませて、胸の鼓動を届けたくなっていたのはこちらだ。イベントを楽しもうではないか!と切り替えた。というわけで、まずは呉ビール!そして、地元の大山Gビールへ。

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今回、呉ビールなど飲み比べセットがあったので、手元だけを見るとそこはまさに「けやきひろばビール祭り」だった(決して泣いてない)。

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続いての飲み慣れている大山Gビール、今回はトピックスが。新工場で造られた初仕込ヴァイツェンが飲めたのだ。せっかく社長がフルに注いでゆっくり持ってきてくれたのに、撮影で手がブレて溢れさせてしまったものの味は最高だった。

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というわけで、肉もビールも存分に楽しませていただいた。4醸造所だけだったので、全ブルワリー制覇もできてしまった。

今後、「けやきひろばビールまつり」はブランド化し、国内外へと進出するのかもしれない。徳島の阿波踊りが高円寺などへと進出したように。が、いち鳥取県民の印象として、埼玉の「けやきひろばビールまつり」はごく一部の人にしか認知されていない。おそらく埼玉周辺を除けばどの地方だって似たり寄ったりの知名度だろう。ということは、客が集まる動機になりにくい。逆に、僕のように本家を知っている人から見ると、「ちょ、待てよ!」と思ってしまう規模。つまり、どちらのトクにもならないから、今回の規模が続くなら「けやきひろばビールまつりin○○」と名乗る意味はないと僕は思う。

さらに、紛らわしいことに米子にはケヤキ通りがあり、秋になると「米子ケヤキ通り祭り」が行われる。これと勘違いして、「肉フェスとビール祭りの会場って離れてるよね?」といった声を実際に聞いた。「けやきひろば」はビール好きには特別な響きを持つけど、名前自体平凡なためこうした地味な落とし穴は全国に潜んでいるだろう。

暮れゆく夕日を眺めながら、地方における「けやきひろばビールまつり」の在り方について思いを馳せた―。

と書けたらかっこいいけど、実際は満腹&ほろ酔いのいい気分で帰途に就いたのだった。

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この記事を書いたひと

矢野 竜広

ビアジャーナリスト

東京から鳥取に移住したフリーライター、ビアエッセイスト。
ビール好きが高じて、『ビールの図鑑』(マイナビ)の
執筆に携わり、さらには地ビール会社にも勤務。
ビールがある人生の素晴らしさを迷文で発信している。

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