[イベント,テイスティング,新商品情報]2017.7.16

東がアツい!10種の感想をまとめてみた-株式会社ファイブ・グッド初お披露目!-

(世界にはまだまだ美味しいビールが沢山眠っている…。)

先日の7月12日、都内・渋谷「Goodbeer faucets SHIBUYA」で開催された、株式会社ファイブ・グッド(以下、ファイブ・グッド)の関係者向け試飲会。

参加した筆者も計4社10種のビールを頂き、「今後を期待できると感じた」いうのが率直な感想だ。

 

こちらは「2SP」の4銘柄。写真撮りするスペース確保が大変なほど、多くの関係者が来場していた。

 

■初回は4社!飲み飽きしない個性と飲みやすさの両立

ファイブ・グッドは7月に輸入を開始したビール・インポーター。アメリカ東海岸4社のブルワリーとの取引があり、今回の試飲会はそれらの輸入後・初お披露目となった。下記がその4つである。

・Captain Lawrence Brewing Company【キャプテン ローレンス】(ニューヨーク)
・ Industrial Arts Brewing Company 【インダストリアルアーツ】(ニューヨーク)
・Evolution Craft Brewing Company【エボリューション クラフト】(メリーランド)
・ 2SP Brewing Company【トゥーエスピー】(ペンシルバニア)

※( )内は醸造所の所在地。

「Evolution Craft Brewing」のオーナー「John Knorr(ジョン・コナー)」氏(左)との一枚。興味のあるビールを伝えると熱心に、親切にお応えいただいた。

早速ではあるが、以下に各感想をまとめてみた。
※写真は同社配布資料より転載。( )内はブルワリー名。

【2S Pils(2SP)】
やや濁りのある小麦ライトイエロー。シルキーな口当たりの中に、
スピード感のある喉ごしと、柑橘をつぶし入れたような苦味がクセに。
【Delco Lager(2SP)】
クリアーブラウンの液体から漂うカラメリーやコーヒー豆のニュアンスも取れる焙煎香。
味も濃いめか?と思いきや爽快さのギャップに心奪われる、アメリカンアンバーラガー。
【Coldcock(2SP)】
ローリエを焙燥したようなハーバルやアーシーにモルトのローストが追随。
ビター感が全体を牽引するイングリッシュスタイルIPA。
【Baby Bob(2SP)】
アメリカンスタウト。甘味も感じるような焙煎香。コーヒー豆そのものを煎じて加えたような、
ナチュラルな余韻が印象的。
【Effortless Grapefruit IPA(Captain Lawrence)】
セッションIPA。メンソールのような清涼感も感じるような、ピュアなシトラス香が拡散。
柑橘でビールを造ったかと思えるような華やかさと、ミディアムな苦味。
【Tools of The Trade(Industrial Arts)】
青々しいグレープフルーツの印象が強いエクストラ・ペールエール。
さらっと飲めるボディ感だが、ふくよかなマウスフィールによる満足感もある。
【Power Tools(Industrial Arts)】 ※こちらのみ缶での提供

アメリカンIPA。マスカットや白ワインも含んだシトラス香。
トロピカルが前衛的で、今話題のNE-IPAのようなスムースな片鱗もみせる。
【Lot No3(Evolution Craft)】
アメリカンIPA。やや若いマスカットやメロンのアロマ。甘味ミディアム、
苦味もミディアムめできれいなバランス。それでも飲み続けられるのが素晴らしい。
【Pine’hop’le Pineapple IPA(Evolution Craft)】
パイナップルジュースを使用したIPA。皮ごとしぼったようなパインが印象的。
果実味と苦味のバランスよく、夏に飲みたくなるような軽快さも兼ねそろえる。
【Rise Up Stout(Evolution Craft)】
同社HP曰く、「カリビアンスタイル・スタウト」。コーヒー豆を使用したスタウト。
水出し珈琲のように奥まで透き通る香り。
飲み込むと同時に液の中からコーヒー香味が次々と顕現。飲み応えとは裏腹に、酸味によるキレが憎たらしい。
 個人的には「Effortless Grapefruit IPA」「Tools of The Trade」「Rise Up Stout」が好みにドンピシャ。
されど甲乙付けがたし···。どの銘柄も飲み飽きないバランスの良さが印象的であった。

■10年来の友人との約束を現実に

同社の代表取締役「中村 淳之介」氏にもお話を伺った。

Q:今回、輸入を決めたきっかけは?
『10年来の大学院時代からの友人が、今回の輸入の一つのきっかけになっています。彼は現在「2SP」のメンバーであり、「造ったビールを世界中に届けたいね」と当時言っていた事を現実にすることができました。他の3社についても、3週間かけて東海岸中のブルワリーを回った中で想いを共にしてくれた素晴らしいブルワリーばかりです。』

Q:今後の展開はいかに?
『取り扱い銘柄はどんどん増やしていく予定です。どこと、というのはまだ秘密ですが、いくつか交渉に入っていますので楽しみにしておいてください!』

同社「中村淳之介」氏(左)との一枚。

その笑顔とパッションに、思わずこちらも期待せずにはいられなくなってしまった。
ぜひ皆様も見かけたら飲んでみてほしい。

西海岸が注目されがちな日本のビールシーンであるが、ここからイーストコーストの巻き返しが始まっていくに違いない!と感じられるビールたちであった。

FIVE GOODファイブ・グッド

※記事に掲載されている内容は取材当時の最新情報です。情報は取材先の都合で、予告なしに変更される場合がありますのでくれぐれも最新情報をご確認いただきますようお願い申し上げます。

(一社)日本ビアジャーナリスト協会 発信メディア一覧

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この記事を書いたひと

くっくショーヘイ(佐藤 翔平)

フードペアリング インストラクター

Amazonビール本部門1位獲得!
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1989年、宮城県出身。岩手大学卒業。
「酸っぱいビール」に衝撃を受け、5000種以上のビールをティスティング。10以上の酒類資格と調理経験を活かし、フードペアリングに関する執筆や「ビアジャーナリストアカデミー」「アカデミー・デュ・ヴァン」「朝日カルチャーセンター」等の講師を務める。
日本地ビール協会公認「シニア・ビアジャッジ」として国際ビアコンペでの審査も行う。

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■執筆・監修■
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・@DIME(小学館) 1011
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