[コラム,ブルワー]2020.10.9

伊勢市・津市のビールを楽しむ!【旅とビールと】

びあぐら,伊勢角屋麦酒外宮前店,火の谷ラガー伊勢角屋麦酒,火の谷ビール,

伊勢に来るのはこれで3回目。

前回も前々回も、ビールを目的に来た旅ではありませでした。
今回はビールをメインに伊勢神宮の参拝。神様に祈りを捧げたあと、ビールが飲めるなんて、
ほんとに贅沢です。

この旅で利用したのは、近鉄が販売している「伊勢・鳥羽・志摩スーパーパスポート まわりゃんせ」
名古屋方面から行き帰りの往復特急券と、松阪から賢島のフリー乗車券、バス乗車券や乗船券もついています。さらに鳥羽水族館を始め、伊勢志摩の様々な施設に入館する事が出来る切符です。観光での移動は、このパスポートが大活躍しました。

伊勢角屋麦酒

伊勢市のビールといえば「伊勢角屋麦酒」
こちらは1575年に創業し、もともとは伊勢神宮の参拝客を迎える茶屋として餅を作り、味噌・醤油も作っていたお店です。
21代当主である鈴木さんが味噌・醤油の醸造技術を活かし、1997年からビールの醸造を開始しました。2000年には日本ビアカップで金賞を受賞し、その後も次々と国内外のビールコンテストで受賞している、実績のあるブルワリーです。
「伊勢のビールとして世の中に届ける以上、誰がみても恥ずかしくないもの、出来る事なら
世界最高峰のビールをという想いが出発点です」と鈴木社長。(伊勢角屋麦酒HPより)

伊勢市では取り扱いしている飲食店が多く、市内の様々な場所で食事と伊勢角ビールを楽しむ事が出来ます。地域に根付いているまさに「地ビール」という印象です。
ボトル売りなら直営店の二軒茶屋店「びあぐら」です。以前はタップルームを併設していたようですが、現在はこちらで飲む事は出来ません。
樽生ビールが飲めるのは、伊勢神宮の内宮と外宮の2店舗。
今回「まわりゃんせ」の特典があり、お得に飲み比べをすることが出来ました。
外宮店内で1000円以上のお買い物をすると、飲み比べセット2種類のおまけが付いています。私は、「XPA」と「神道麦酒」を注文。さらに「ピルスナー」を追加購入し、3種飲み比べを1杯分のお値段で、ビールを満喫しました。

火の谷温泉ビール

さらに翌日は、地ビールを求めて隣の市まで。三重県津市にある「火の谷温泉ビール」です。


ホテル経営を行う美杉リゾートがビールを造り、ホテル内で販売しています。こちらではビール醸造の他、パン造りや、森林に囲まれた環境を利用し、森林セラピーなども行っています。
その昔、美杉町は伊勢の国司(今の県庁所在地)だったそうです。今は人口減少のため、東海圏で初めて森林セラピー基地に認定された豊かな自然を活かし、観光客を呼びこんでいます。この地域の綺麗な水も、ビール造りに大いに役立っています。

そもそもビール造りのきっかけは、オーナーが飲んだアメリカのビールだったそうです。
「こんなビールをまた飲みたい」オーナーのこんな強い思いからビール造りを始めました。
アメリカの醸造設備を購入したというところからも、強いこだわりが感じられます。
ホテルの売店で販売してるビールは、3種類。その中の「火の谷ラガー」のみ、レストランで提供されています。これはこの地域で栽培されている米を使用したビールです。

こちらはHPをみるとホテルの宿泊プランとして、「ビール部屋」と称し、ビールが客室で飲み放題のプランもあります。
どんなにビールを前面に出しているホテルだろうかと、期待して伺いましたが、実際にレストラン内で飲めるのは、火の谷ラガー1種類。メニューにクラフトビールの記載はなく、こちらから尋ねてやっと、注文が出来ました。
尋ねてみると売店で購入すれば、ボトルビールはロビーで飲めるとのことでした。


まだまだ知名度が低いこのブルワリー。交通の便も悪く、人里離れたこの土地でビールを広めていくには、もう少し販売方法やアピールの仕方も考えていく必要があるにではないかと、感じました。

今回の旅で感じたこと

同じ三重県内のクラフトビール。
観光地といってもそれぞれの場所の特徴に、大きな違いがあります。クラフトビールの地域に根差した形も、今回訪ねた2箇所で大きく違うと感じました。流通量や製造量が多い事だけがクラフトビールの成功の形ではないと思いますが、その土地の人が自信とプライドを持って訪れた人にビールを提供出来る。それはとても大切な事だと思います。
「これがこの土地の自分たちのビールだ!」と伊勢ではそんなプライドのようなものを伊勢角屋ビールに感じました。これからクラフトビールをさらに地域で盛り上げていくために、何が必要か。今回の旅はそんな事を考えさせられる旅になりました。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

※記事に掲載されている店舗のメニューや営業時間、イベント内容などの情報は予告なしに変更される場合があります。店舗のホームページやイベントの告知ページなどをご確認の上、ご来店・ご来場くださいますようお願い申し上げます。

日本ビアジャーナリスト協会 公式facebookページ

公式facebookページの右上にある「いいね」をポチッとしてくださいね。よろしくお願いします!

高橋朗子

この記事を書いたひと

高橋朗子

ビアジャーナリスト/ディプロムビアソムリエ/JSA公認ワインエキスパート

横浜生まれ。
「ビールが好き!」「お酒が好き!」「人が好き!」
ビールが自分のコミュニケーションツール。
ビールから広がっていく知識や、人の輪。その楽しさを
たくさんの方々に伝えたいの思いからビアジャーナリストの世界へ。
自らも新しいビール・人の出会いを探しに各地飛び回る日々。

このエリアに掲載する広告を募集しています。
詳しくはこちらよりお問い合わせください。

ストップ!20歳未満者の飲酒・飲酒運転。お酒は楽しく適量で。
妊娠中・授乳期の飲酒はやめましょう。