[コラム,ビアバー]2021.4.29

3度目の緊急事態宣言、飲食店の声を聞いてみました。

3度目の緊急事態宣言、飲食店で酒類提供を終日禁止!?

「居酒屋やバーなどが酒を提供するなと言われたら一体どうしたら…」

外食業界と酒類業界に激震が走りました。

 

新型コロナウィルスが猛威をふるい、4/25より東京や大阪などで3度目の緊急事態宣言が発令されました。

発令地域の酒類提供店舗には一律で休業要請が出ています。

出典:日経新聞

今回の宣言発令で、今まで様々な工夫で感染対策を取り、営業を続けてきた飲食店も休業の告知が次々とSNSなどで発信されました。

ニュースでは要請に従わない店舗の中継や、公園・駅などで路上飲みをする人々が連日のように取り上げられています。

飲食店経営者から聞こえる苦心の声

今回の緊急事態宣言に対して都内の飲食店オーナーの声を聞きました。

 

■通常営業に踏み切っているご意見

<A店>

「お店に関わる仕入れ業者さんや働く従業員の生活を守るためにも、営業をするしか方法がない。」

補填が全くでていないのに、要請ばかりで納得ができない。」

 

<B店>

「(今回の緊急事態宣言で)休業しても営業補償がないので、お店を潰さないためには営業せざるをえない。」

前回の給付金の支払いが未だにないのに、お願いばかりは聞けない。」

 

■休業要請に従った飲食店のご意見

<C店>

「休業するのは経営的にも本当にキツイが、今やれることをやるしかない。」

 

<D店>

「お酒が提供できないのであれば、売上を上げることは困難だから休業せざるを得ない。」

「(緊急事態宣言下の外出自粛が言われている中で営業しても)人件費のことを考えると、GW中は店舗休業するしかない。

 

<E店>

「今回の【営業時間短縮に係る感染拡大防止協力金】は支給額や計算方法がまだ未定なのに休業要請をしている。雇用調整助成金も従業員側のみの補償で、中小企業の経営者側は税金を納めて雇用を守っているのに、1年以上何の補償もないのが今の現実。」

 

話を聞くと飲食店経営者の皆様の苦心の声が聞こえてきました。

 

今回の緊急事態宣言の要請内容は、居酒屋、バーなどのお酒の販売がメインの飲食店には死活問題となっており、外食産業に携わる酒類メーカー、食品メーカー、食品卸売業社、酒販店などにも大きな影響が出ています。

 

政府の休業要請に従っている飲食店の中には、今までも政府の指示通りに

・こまめな消毒

・検温

・換気

・マスク

・アクリル板

・一人席、人数制限、無言での食事など

の感染対策をして、感染者を出していない飲食店も多くあります

 

そのような飲食店の感染防止に向けた対策や努力を、一律で休業要請とするのはあまりにも残酷であると感じます。

 

今回の緊急事態宣言で一律の休業や酒類提供禁止を要請する前に、

それぞれの業種や店舗規模や立地・感染対策状況に応じて要請内容や補償金額を設定し、

支給時期を明確にする必要があったのではないかと考えてしまいます。

 

厳しい外食制限を行ったアメリカの感染者数データ

アメリカでは活動制限とコロナ感染者数に関して2つの興味深いデータが出ています。

1.外食を厳しく禁止したニューヨーク州・カリフォルニア州

昨年のコロナ対策で、外食を厳しく禁止したニューヨーク州やカリフォルニア州が、

外食を制限しなかった他の州に比べて雇用喪失が大きく、現在も経済の回復が遅い傾向にあります。

関連記事:【社説】米国の雇用回復、ロックダウンで格差|The Wall Street Journal日本版

 

2.全米で最も厳しい外食制限をしたカリフォルニア州

カリフォルニア州では全米で一番厳しい外食制限(店内の飲食禁止の他に屋外での食事も禁止)をしたのにも関わらず、

感染者は4/25の段階で373万人となっており、アメリカの中でも多い状態です。

厳しい外食制限をとったカリフォルニア州知事には、リコールを求める運動も起こっています。

関連記事:米カリフォルニア州知事リコールに現実味 コロナ対応で|日経新聞

 

 

最後に

アメリカの事例を見て分かる通り、コロナ感染を抑えるために何が効果的か、今一度やり方を考えていかなければならないのではないでしょうか。

 

政府の指示通りに感染対策をしている飲食店までが泣きを見る、現在のやり方については疑問を感じます。

 

制限や制約が多い日々のストレスの中で、

いつものお店で1杯のビールを飲むことで癒された、

明日への活力が沸いてきた、

その場所が心の支えになった、

そんな体験はありませんか。

 

緊急事態宣言下の中でも、路上や公共交通機関においてお酒に飲まれている様子を散見します。

コロナを抑え込むためには飲食店だけでなく、私たち1人1人が感染対策の心掛けを持つことが大切です。

 

1人1人が感染防止の意識と対策を徹底し、

そして早急に飲食店の状況に応じた要請や補償が適切に行われて、

早く笑顔で乾杯できる日が来ることを心から願っております。

 

テイクアウトやオンライン販売の利用することでも飲食店を応援できます。

飲食店が営業を再開して行く際は、感染対策の意識をしっかり持ち飲食を楽しみましょう。

新たな感染を生まないことが、大好きなお店と癒しの時間を守ることに繋がると信じています。

みんなで、今の状況を改善していきましょう。

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この記事を書いたひと

楯 優作

ビアジャーナリスト

ビールとは乾杯を通じて、あなたの人生そのものをちょっぴり楽しく、幸せにする飲み物だと信じています。
さて、今夜は誰と乾杯したいですか?

■基本情報
1989年、新潟県生まれ。
高校まで野球一筋。大学で韓国に短期留学し、ビールは世界共通のコミュニケーションツールであることを確信。ビール愛に目覚める。
びあけん2級、ウィスキー検定2級保持。

■研究分野
・日本の麦酒史。
自分の先祖が平安時代末期の武士だったことを知って日本史が他人事に思えなくなりました。

■好きな言葉
「ビィールと云ふ酒あり。是は麦酒にて、其味至って苦けれど、胸隔を開くために妙なり。」(ビールという麦の酒がある。その味は苦いけれど、腹を割って話せるので不思議だ。)by福沢諭吉「西洋衣食住」

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