[テイスティング,ブルワー,新商品情報]2021.7.3

【ビールのある風景in岩手⑲】県内ブルワリーによる共同企画「IWATE BEER」発売開始!

JR東日本盛岡支社が今年3月に発表していた共同企画クラフトビール「IWATE BEER」が、6月下旬に2社から販売開始されています。

「IWATE BEER」とは?

これまでもJR東日本盛岡支社は、オリジナルクラフトビールの企画・販売や、いわてクラフトビールまつりの開催など、岩手のクラフトビール文化づくりに取り組んできています。
いわてクラフトビール祭りについては
【ビールのある風景in岩手③】贅沢すぎるラインナップ! 「いわてクラフトビールまつり」(6月29・30日開催)に行ってきました
オリジナルクラフトビールについては
【ビールのある風景in岩手⑬】JR東日本盛岡支社がTONO BEERシリーズ第3弾 STRAWBERRY STOUTを新発売!
でも取り上げさせていただいています。

今回の企画「IWATE BEER」は、岩手県内11社のクラフトビール事業者と連携し発売する、岩手県産ホップを使用したクラフトビールになります。

日本一のホップ生産量を誇る岩手県では、生産量・就業者数が年々減少している中、クラフトビール事業者は年々増えており、ビール愛好家が各地を訪れるなど地域の重要な観光資源となっています。
今回の取り組みを通じて地域の産業振興・活性化・交流人口拡大を目指します。
(JR東日本ニュースより)

使用されるホップは、遠野市のIBUKIか軽米町のリトルスターのいずれか(あるいは両方)です。遠野市のIBUKIはキリンビール(株)、軽米町のリトルスターはサッポロビール(株)の提供となります。

「こビール」と「未来豊饒(みらいほうじょう)」が6月発売開始

予定されている11社のうち6月下旬に発売されたのは、一関市のいわて蔵ビール(世嬉の一酒造株式会社)と八幡平市の暁ブルワリー八幡平ファクトリー(株式会社太極舎)の2社のビールです。

◎いわて蔵ビール
【商品名】こビール
【使用ホップ】遠野産IBUKI
【ビールスタイル】ウエストコーストIPA
【内容量】330ml(瓶)
【アルコール度数】5.0%
【価格】550円(税込)

まず感じるホップの香り。苦みともバランスが取れています。味わい深さもあるのに、これからの暑い季節にゴクゴク飲めてしまいそうな印象です。
*ちなみに「こびる」とは、岩手の方言で「ちょっと休憩」や「おやつ」という意味です。

◎暁ブルワリー八幡平ファクトリー
【商品名】未来豊饒(みらいほうじょう)
【使用ホップ】遠野産IBUKI
【ビールスタイル】セゾン
【内容量】350ml(缶)
【アルコール度数】4.5%

天然水醸造のオーガニックセゾン。柑橘系の香りもモルトの甘みもいい意味で穏やかで、深みもあるのに軽快感も感じます。クラフトビール好きの方だけでなく普段クラフトビールをあまりの飲んでいない方にも受け入れやすいビールだと感じました。

どちらにも共通ロゴが使われています。コンセプトは「岩手県の㏚とホップの生産が購入者に伝わるようなイメージ」です。

このロゴが使われたビールが今後順次販売されていきます。どこのブルワリーがどんなクラフトビールを造るのか…まだまだ楽しみは続きます。

主な販売箇所

首都圏の方は、のもの(上野・秋葉原)、紀伊国屋等で購入することが出来ます。販売店舗は拡大していく予定とのことなので、意外な場所で買えるかもしれません。
岩手県内の方なら盛岡以南の新幹線の駅のお土産店舗およびNewDaysなどで可能です。また、各ブルワリー関連のところでも販売されているので、こちらも思わぬところで見つけることが出来るかも…

ちなみに、私は八幡平山頂近くのレストハウスで未来豊饒(みらいほうじょう)を見かけました。

なかなかお近くで手に入らない方は、JRE MALL(JR東日本グループが運営するショッピングモール)でも販売されるようなのでご利用ください。
そしてこれらのビールを味わうときには、ぜひ背景にも想いを馳せていただけると嬉しいです。

◎世嬉の一酒造株式会社
岩手県一関市田村町5-42

◎暁ブルワリー八幡平ファクトリー
岩手県八幡平市松尾寄木1-474-6

IWATE BEERJR東日本こビール世嬉の一酒造株式会社暁ブルワリー八幡平ファクトリー未来豊饒

※記事に掲載されている内容は取材当時の最新情報です。情報は取材先の都合で、予告なしに変更される場合がありますのでくれぐれも最新情報をご確認いただきますようお願い申し上げます。

(一社)日本ビアジャーナリスト協会 発信メディア一覧

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この記事を書いたひと

きただ ともこ

ビアジャーナリスト

ビールと旅と野球観戦が大好きです。
主に、ビールがどんな土地で造られてどんな感じで飲まれているかに関心があり、気になるビールが出来るとその地元を訪ねたくなります。日本全国たまには海外にも足を運び、特に国内は岩手、海外は韓国のクラフトビールに注目してきました。
ビール好きがきっかけで岩手にどっぷりはまり、2019年4月から岩手沿岸の仮設住宅に住みながらの仕事を経験。現在も岩手に拠点を置き、得た情報を実際にこの目で確かめながら、岩手中心に東北地方のビール事情を発信してきました。最近は、日本語での情報が少ない韓国のビールについても、現地に足を運んで手に入れた情報をもとに記事にしています。

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