[コラム]2022.11.17

もりあきのお勧めベルギービール(セゾンビール編)

はじめに

私がお勧めしたいベルギービール。今回は、セゾンビールを紹介したいと思います。
セゾンビールとは、もともとベルギー南部ワロン地方で主に造られている、瓶内二次発酵タイプのビールです。農家が冬の間に仕込み、夏に飲まれるまで貯蔵しておく自家用ビールでした。
夏までの数ヶ月間ビールを持たせるために、ホップを多く使用するなどさまざまな工夫がなされていました。
セゾンは英語のシーズンと同じ意味で季節を意味します。広義で言えばクリスマスビールも季節限定ですのでセゾンと言えるかもしれません。冬場は雑菌が繁殖しずらいため水は比較的容易に摂取する事が出来ますが、夏場は水の確保が必要不可欠です。教会では安全な水の確保のためにビール造りをしたと言われています。(トラピストビールの原点)
重労働の農家は夏の水の確保が一般の人々より重要になってくると思います。夏場に水分をとるために腐食しないようにホップを大量に入れたり、ハーブを入れたりさらに仕事に影響無いように低アルコールのビール作りをされたようです。なお、日本に入ってくるセゾンは普通のビールよりアルコールがやや高くなっているのが多く、日本人の好みだそうです。
さて、もりあきのお勧めベルギービール「セゾンビール」を3種類紹介したいと思います。
写真は過去の物を使用しています。

サンフーヤン・セゾン (現在品切れ)

セゾンビール

セゾンデュポン

セゾンビールと言ったら真っ先に思い浮かべるのがこのビールです。
このビールは、元は醸造所の従業員や地域の上得意様に向けて新年に出していたビールですが、あまりにも人気が高まりお客様からの希望に沿い定番アイテムとなったものです。
色はややオレンジがかったゴールドです。
泡立ちは、ふくらみのある細かい泡がいつまでも持続します。
香りにはホップの特徴がよく出ており、ほかにもスパイシーな香りや乳酸の香りも感じられます。
味は、ホップの苦味と旨味、酸味のバランスが非常によく、さわやかながら十分なボディを感じることができる、すばらしい味わいです。

セゾンデュポン

姉妹品に「セゾン・デュポン・キュベ・ドライホッピング」と言うビールがあります。これは、「セゾンデュポン」にドライホッピングを施した、年に1度の限定醸造品です。

セゾン・デュポン・キュベ・ドライホッピング

ボンブ―

次にセゾンビールと言えば、「ボンブー」です。
ボン ヴーは、もともと、1970年1月にデュポン醸造所からお得意先へ、幸福を願って贈られた特別なビールでした。当初は「デュポン・スリー」または「ヌーベルアン」(新年)という名前で販売されていましたが、2003年5月に新ラベルが発表された際に現在の名前となり、1年を通して販売されるようになりました。
色は、やや濁りのある明るいゴールドです。
香りは、イーストからのフルーティーで香ばしい香りに、ホップのスパイシーでさわやかな香りも感じられます。
味は、甘味、酸味、苦味、渋味、すべてのボリュームがあるのに、バランスが整った味わい。旨味も十分にあり、高アルコールなのにアルコール感が突出することなくふくらみを作り出している、すばらしい味わいです。

ボンブー

セゾン1858

最期に「セゾン1858」を紹介します。
「セゾン1858」はデュ・ボック醸造所の設立150周年を記念として造られました。
1858 年、プルノーデ村(Purnode) の農夫だったマーティン・ベロット(Martin Belot) が納屋でビール醸造を始めたのがデュ・ボック醸造所の始まりです。
表ラベルに、設立当時は古いファームハウス(農家の家)だった、醸造所の写真がプリントされています。
「セゾン1858」は小麦の風味と強い苦味が特徴の、無ろ過ブロンド・ビールです。
泡はきめ細かくアロマはスパイシーです。
最初はコリアンダー、オレンジ、カンゾウ、ライム、つまりフルーティーさとフローラルさが目立ち、スパイスが使われたホワイト・ビールに少し似ています。
その後、口の中にパンチの効いた味わいが広がり、後味はドライで苦味が強くなります。 喉越しが特徴のホワイト・ビールと、強い苦味が特徴のゴールデン・エール、それぞれの最高の側面を完全に兼ね備えています。
「セゾン1858」はワールド・ビア・アワードに世界最高のセゾン・ビールとして選ばれました。是非お試しください。

セゾン1858

さいごに

セゾンビールはこの他にも、「ファントム ダーク・ホワイト」や「ファントム レギュラー」や「セゾン・ドゥ・ドティニー」や「ケレル セゾン」等まだまだ沢山あります。基本的に飲みやすいビールです。是非お試しください。

右ファントム ダーク・ホワイト 左セゾン・ドゥ・ドティニー

さて、次回は「アビィビール編」のお勧めをまとめてみたいと思います。

 

参考文献および引用文献

すがや魅力の麦酒
小西ベルギービール
ベルギービールJapan

ケレル セゾンセゾン1858セゾンデュポンセゾンビールセゾン・デュポン・キュベ・ドライホッピングセゾン・ドゥ・ドティニーファントム ダーク・ホワイトファントム レギュラーベルギービールボンブー
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※記事に掲載されている内容は取材当時の最新情報です。情報は取材先の都合で、予告なしに変更される場合がありますのでくれぐれも最新情報をご確認いただきますようお願い申し上げます。

(一社)日本ビアジャーナリスト協会 発信メディア一覧

この記事を書いたひと

もりあき(モリテツアキ)

ビアジャーナリスト

1968年1月福島県で生まれ現在北海道余市郡に在住。ロシア人と国際結婚(妻は現在帰化)。
佛教大学卒業後社会福祉士の資格を取り地元の特別養護老人ホームの管理者を行いながら実家の事業の1つである農業を手伝っている。
ビールはベルギービールを飲むのが主で、たまに道内のクラフトビールやエビスビールを飲む。特にベルギービールは専用グラスで飲むようにしている。
現在の活動は、Facebookで北海道ベルギービール愛好会の立ち上げ、道内でベルギービールが飲める飲食店や購入できるお店や自分の飲んだビールの紹介をしている。
又、産物のハネ品(サクランボ等)からビールを作るプロジェクトを2020年立ち上げ、ハネ品(規格外、交配用、完熟、微量な傷等)を対象にビールの副原料として使い数年かけて検証していく。
今後の取り組みとして現在の活動の他、ベルギービール(道内のクラフトビールを含む)の紹介や考察を書いていきたい。
また、2022年11月23日にベルギービールのランビックビールに特化したフェイスブックを立ち上げた。これは、自身の勉強と今後1つのビールスタイルに愛着を持つ者同士のグループができるとの予測から取り組んでみたいと感じたからである。

北海道ベルギービール愛好会
https://www.facebook.com/groups/1586818794929083
ランビック愛好会
https://www.facebook.com/groups/672595961169437

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