[コラム]2022.10.19

もりあきのお勧めベルギービール(レッドビール編)

はじめに

私がお勧めしたいベルギービール。今回は、レッドビールを紹介したいと思います。
レッドビールとは、主に西フランデレン州で造られるさわやかな酸味が特徴のビールです。赤大麦を麦芽にして仕込むため、赤茶色のビールに仕上がります。ビールを上面発酵で発酵させた後、オークの樽で2年間熟成させます。その間に乳酸菌などによって微生物学的な反応が行われるほか、木の樽に付着しているタンニンやカラメルがビールの味や色に影響を与えます。
代表的なビールは「ローデンバッハ・クラシック」です。個人的には、酸味、苦味は苦手なので、それを踏まえ、もりあきのお勧めベルギービール「レッドビール」を3点紹介したいと思います。
写真は過去の物を使用しています。

クー・デ・シャルル・ブラウンとイヒテヘムズ・アウト・ブライン

レッドビール

ヴァンデルギンスト・アウトブライン

ヴァンデルギンスト・アウトブライン

このビールは、香りはそんなにしなくてどちらかと言えば、主張感が少ない優しい感じのビールです。
食後の珈琲を飲むような感じで落ち着いて飲めます。少し酸味はあるけど、気にならない程度です。また、250㎖と少なめなのも良いと思います。

 

ドゥシャス デ ブルゴーニュ

ドゥシャス デ ブルゴーニュ

このビールは、オーク樽で18カ月間熟成したビールと、8カ月間熟成した若いビールとをブレンドしたものです。
色は赤みがかったダークブラウンです。
香りは、ブラックチェリーやパッションフルーツのような複雑な香りがあります。また、酸味を感じさせる香りもあります。
しかし、香りから想像されるほどのすっぱさはなく、酸味と甘味のバランスがとてもよいビール。
ボリューム豊かで、複雑な味わいを持った1本です。
ドゥシャス デ ブルゴーニュは、フランス語で「ブルゴーニュ公国の侯爵夫人」という意味です。ブルージュで生まれたブルゴーニュ公シャルル突進公の娘、マリーにちなんだ名前で、ラベルにはその肖像が描かれています。若くしてこの世を去ったマリーはブルージュの聖母教会に、シャルル突進公の棺と並んで埋葬されています。
このビールは、このビールを基礎ビールとしてチェリーを漬け込んだ「ドゥシャスチェリー」やローストした麦芽を使い、さらにチェリーを漬け込んだ「チョコレートドゥシャスチェリー」があります。

ローデンバッハ・クラシック

左最新のラベル 右以前のラベル

ローデンバッハ・クラシックは、この醸造所のレギュラー商品です。
5〜6週間寝かせた若いビール4分の3と、時には2年以上熟成させたビール4分の1をブレンドして造られます。
ローデンバッハに代表されるレッドビールの特徴は、発酵のあと、大きな木製の樽で長期間(長いものは2年以上)熟成させることです。
樽は、もっとも古いもので150年以上使われているものもあります。醸造所内に、天井まで届くほどの巨大なオーク樽が300本近く整然と並んでいる光景は圧巻です。この樽での熟成によって、カラメル、タンニンなどのフレーバーや、乳酸菌による酸味など、ビールに特徴ある味わいが与えられます。
色は赤みがかったブラウンです。
パッションフルーツ、ラズベリー、りんごのような香りがあります。
甘酸っぱくさわやかな味わいで、のどの渇きを癒すのに最適なビールです。
個人的には酸味が強いため、250㎖の小瓶は丁度良く飲む事が出来ます。
この、ローデンバッハにはブレンド率(若いビールと成熟したビール)の違いにより、「ローデンバッハ・グランクリュ」、「ローデンバッハ・アレクサンダー」等があります。

さいごに

レッドビールは、この他にも、「クー・デ・シャルル・ブラウン」や「イヒテヘムズ・グランクリュ」や「イヒテヘムズ・アウト・ブライン」や「ヴィヒテナール」等あります。
その他、「ドゥシャス デ ブルゴーニュ」の様にレッドビールを基礎ビールとしてフルーツを漬け込んだビールがありますのでお試しください。
次回は「トラピストビール編」をまとめてみたいと思います。

レッドビールをベースにしたフルーツビール

 

関連
ベルギーのフルーツビールを楽しもう

参考文献および引用文献サイト
ベルギービールJapan
酒のたなか
すがや 魅力の麦酒

 

イヒテヘムズ・アウト・ブラインイヒテヘムズ・グランクリュクー・デ・シャルル・ブラウンドゥシャス デ ブルゴーニュベルギービールローデンバッハ・クラシックヴァンデルギンスト・アウトブラインヴィヒテナール

※記事に掲載されている内容は取材当時の最新情報です。情報は取材先の都合で、予告なしに変更される場合がありますのでくれぐれも最新情報をご確認いただきますようお願い申し上げます。

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この記事を書いたひと

もりあき(モリテツアキ)

ビアジャーナリスト/ベルギービール・プロフェッショナル

1968年1月福島県で生まれ現在北海道余市郡に在住。ロシア人と国際結婚(妻は現在帰化)。
佛教大学卒業後社会福祉士の資格を取り地元の特別養護老人ホームの管理者を行いながら実家の事業の1つである農業を手伝っている。
ビールはベルギービールを飲むのが主で、たまに道内のクラフトビールやエビスビールを飲む。特にベルギービールは専用グラスで飲むようにしている。
現在の活動は、Facebookで北海道ベルギービール愛好会の立ち上げ、道内でベルギービールが飲める飲食店や購入できるお店や自分の飲んだビールの紹介をしている。
又、産物のハネ品(サクランボ等)からビールを作るプロジェクトを2020年立ち上げ、ハネ品(規格外、交配用、完熟、微量な傷等)を対象にビールの副原料として使い数年かけて検証していく。
今後の取り組みとして現在の活動の他、ベルギービール(道内のクラフトビールを含む)の紹介や考察を書いていきたい。
また、2022年11月23日にベルギービールのランビックビールに特化したフェイスブックを立ち上げた。これは、自身の勉強と今後1つのビールスタイルに愛着を持つ者同士のグループができるとの予測から取り組んでみたいと感じたからである。

北海道ベルギービール愛好会
https://www.facebook.com/groups/1586818794929083
ランビック愛好会
https://www.facebook.com/groups/672595961169437

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