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コラム

赤い銘酒の酒粕から生まれたクラフトビール。伊根町で誕生した「泣いた赤鬼」が紡ぐ新しい物語

京都府北部、日本海に面した伊根町で「ある名作童話」をテーマにしたクラフトビールが誕生した。
国内外の日本酒ファンから知られる赤い日本酒「伊根満開」の酒粕を使い、地域の物語と人の縁を重ねて生まれた一杯だ。
地域の資源とストーリーをつなぐこのビールは、2026年3月から発売される。

 伊根町の銘酒「伊根満開」から生まれた赤いクラフトビール

【写真提供:ソーシャルクリエイティブラボ】

京都府伊根町の一般社団法人ソーシャルクリエイティブラボが企画したのが、地域の銘酒「伊根満開」の酒粕を使ったクラフトビール「泣いた赤鬼」だ。

このビールの特徴は、鮮やかな赤い色合いにある。
伊根町の向井酒造が造る日本酒「伊根満開」の酒粕に加え、ビーツや自社栽培した伊根産ホップをブレンドすることで、赤鬼を思わせる印象的な色を実現した。

スタイルはペールエール。
酒粕の香りがほんのりと感じられつつ、クラフトビールらしいすっきりとした爽やかな飲み口に仕上がっているそうで、食事と合わせるのはもちろん、さまざまなペアリングも楽しめる味わいだという。

醸造を手がけたのは、大阪市のブリューパブスタンダード株式会社。
酒粕ビールで金賞受賞の実績を持つブルワリーだ。

伊根町の風土、都市の醸造技術、そして地域に関わる人々の思い。さまざまな要素が重なり合い、この一杯が形になった。

童話『泣いた赤鬼』を重ねた、地域と人をつなぐ物語

【写真提供:ソーシャルクリエイティブラボ】

「泣いた赤鬼」という名前には、ある物語が込められている。

童話『泣いた赤鬼』は、村人と仲良くなりたい赤鬼と、その願いをかなえるために自ら身を引いた青鬼の友情を描いた作品だ。
今回のビールは、その物語を現代の地域づくりに重ね合わせて企画された。

プロジェクトを進めたのは、伊根町に移住してきた人たち。
地域の旧集会所「山の家」を拠点に、合気道道場や自然学校などの活動を行いながら、地域のコモン(共有財産)を未来へつなぐ取り組みを続けている。

移住者を「赤鬼」、その縁をつないだ友人を「青鬼」と見立て、地域住民との交流を物語として表現したのが、このビールだ。

なお名称の使用については、『泣いた赤鬼』の著作権継承者である濱田吾愛氏から正式に公認を得ているという。

■ 商品詳細

商品名: 伊根ビール「泣いた赤鬼」
スタイル: 酒粕ペールエール(発泡酒)
原料: 麦芽、ホップ(伊根町寺領産)、酒粕(向井酒造「伊根満開」)、ビーツ
内容量: 330ml 瓶
価格: 1,350円~(税抜き・希望小売価格)
発売日: 2026年3月吉日
販売場所: 伊根町内土産物店・飲食店、町内イベント出店、 「山の家」カフェイベント(不定期開催) ※詳細は公式SNSにて発信
Instagram:伊根町寺領 山の家
醸造者:ブリューパブスタンダード株式会社(大阪市)

地域の未来へ循環する「共感型」のビール

【写真提供:ソーシャルクリエイティブラボ】

「泣いた赤鬼」の希望小売価格は1本1,350円(税抜)。
クラフトビールとしては印象的な価格設定だが、そこには明確な理由がある。

地域の資源を安価に消費するのではなく、適正な価値として届けたい。
そうして生まれた利益を、地域活動や施設の維持、次の取り組みへと循環させていく——。
そんな考え方から「共感型」の価格戦略が採用された。

販売は伊根町内の土産物店や飲食店、町内イベントなどを中心に予定されている。

また発売を記念して、2026年3月22日に伊根町本庄地区で開催されるイベント「京都周遊ACOFES」への出店も決定。
音楽ライブとともに、「泣いた赤鬼」をいち早く味わうことができる。

地域の物語と人のつながりをグラスに映したような一杯。
その赤い色は、どこかやさしく、静かに人の心をつないでいくのかもしれない。

ブリューパブスタンダード株式会社一般社団法人ソーシャルクリエイティブラボ伊根町泣いた赤鬼

※記事に掲載されている内容は取材当時の最新情報です。情報は取材先の都合で、予告なしに変更される場合がありますのでくれぐれも最新情報をご確認いただきますようお願い申し上げます。

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