[テイスティング]2014.6.27

某格闘ゲームにインスピレーションを受けた「ハドーケン」―ビアレポート(102)

ゲームはあまり得意ではない私です。

特に、アクションゲームのように反射神経を求められたり、誰かと対戦したりというものは少々苦手意識があります。ロールプレイングゲームやシミュレーションゲームのように、ひとりでコツコツできるものならいいのですが…。まあ、どちらにしても得意といえるほどのものではありません。

さて、今回ご紹介するのは、イギリスのタイニー・レベル「ハドーケン」です。

Hadouken

Hadouken

以前、こちらの記事でも紹介したとおり、タイニー・レベルはウェールズの新しいブルワリー。2014年6月11日から日本でも販売しています。

ポップなクマのイラストが魅力的ですが、その中でも今回は名前が印象的な「ハドーケン」を飲んでみました。名前からも分かるように、某格闘ゲームの必殺技からインスピレーションを受けたビール。この某格闘ゲームはビール以外でも海外に影響を与えており、「Hadouken!」というイギリスのバンドもあるそうです(音楽も詳しくないので詳細は不明ですが)。ちょっと前に流行した女子高生が吹っ飛んでいるかのような画像も、海外では「波動拳」と言われていたり。

現在日本に輸入されているタイニー・レベルの銘柄の中でも、「ハドーケン」は最もアルコール度数が高い7.4%。ホップの詳細はわかりませんが、3種のアメリカンホップの「コンボ」ということで、華やかなアロマが香ります。口に含むと、カラメルのようでもあり熟したフルーツのようでもある甘味。その一方で、パッションフルーツのようなフレッシュさも。苦味はあまりないかと思っていると、後からしっかりした苦味がついてきます。適度な飲みごたえのある1杯です。

ちなみに、ラベルに描かれている矢印は、この必殺技「波動拳」のコマンドだそうで、分かる人には見ただけで「おっ!」と思うのでしょう。このゲームをプレイしたことはないのですが、ちょっと波動拳を出したくなってきますね。

【BEER DATA】
ハドーケン
生産地:イギリス
醸造所:タイニー・レベル
スタイル:IPA
アルコール度数:7.4%

IPAイギリスウェールズ

※記事に掲載されている内容は取材当時の最新情報です。情報は取材先の都合で、予告なしに変更される場合がありますのでくれぐれも最新情報をご確認いただきますようお願い申し上げます。

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この記事を書いたひと

富江 弘幸

ビールライター

1975年、東京都生まれ。法政大学社会学部卒業後、出版社でライター・編集者として雑誌・書籍の制作に携わる。その後、中国留学、英字新聞社ジャパンタイムズ勤務を経てビールライターとして活動中。ビアジャーナリストアカデミーの講師も勤める。

【著書】
教養としてのビール(サイエンス・アイ新書、SBクリエイティブ)
BEER CALENDAR(ワイン王国)

【執筆・監修】
和樂web(小学館)
Discover Japan(ディスカバー・ジャパン)
東京人(都市出版)
ビール王国(ワイン王国)
ビール大全(楽工社)
るるぶキッチンmagazine 秋冬号(JTBパブリッシング)
あなたのしらない、おいしいビール(cakes)
他多数。

【出演】
金曜たまむすび(TBSラジオ)
ちきゅうラジオ(NHKラジオ第1)
すっぴん!(NHKラジオ第1)
浜美枝のいつかあなたと(文化放送)

Twitter:hiroyukitomie
Website: 地域とビール
Weblog: 地域とビールとブログと

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