[ビアバー,ブルワー]2018.3.14

高円寺「アンドビール」にて、自家製ビール開栓!

2018年03月11日に高円寺の「アンドビール」醸造所で造られたビールが一般向けに開栓されました。高円寺駅周辺は商店街が発達した賑やかな街ですが、少し離れると閑静な住宅地になります。JR高円寺駅より、高架下を西(阿佐ヶ谷方面)に約8分歩くと住宅地の中にある高円寺アパートメントに到着します。その高円寺アパートメントの1階にビール醸造所「アンドビール」はあります。

ビール&カレーのお店「アンドビール」

「アンドビール」は2017年08月末にオープンした、ビール醸造家 「安藤 祐理子」氏とカレーのシェフ「安藤 耕史」氏のご夫婦で切り盛りされているお店です。それぞれがその道のプロに学び、研究や修行を重ねてお店を開かれました。店名の「アンド」は苗字の「安藤(Ando)」と、ビール以外も美味いもの、ハッピーなものを提供していきたいという想いが由来とのことです。筆者は自家製ビールができる前に何度か訪れており、スパイスの効いたカレーとビールのペアリング(ビール&カレー)が楽しいお店と印象を持っております。

八丁味噌のキーマカレー

2017年11月18日に、ビールの発酵タンクなど醸造設備の搬入をイベントとして公開されておりました。筆者も参加する機会があり、はるばる海を渡って日本に届いた醸造設備が、高円寺アパートメントの前の道路にトラックで運ばれ、そして店舗内へ設置されていく場に立ち会わせていただきました。多数の参加者が、ビールのために力を合わせて楽しめるイベントでした。

発酵タンク搬入中

ビールの発酵タンク3つが店舗内の醸造スペースへ設置されており、客席からガラス越しに見ることができます。醸造所でビールが造られている姿を見ながら、ビールを飲むことができるのも魅力です。

醸造スペースへ設置中

アンドビールの自家製ビール「IPA v1.0.」

それでは自家製ビール「IPA v1.0.」を楽しみましょう。ビールのスタイルはIPA。グラスに注がれた外観は麦わら色、純白の泡立ちです。鼻を近づけるとホップの華やかな香りがします。口に含むとホップの風味を強く感じ、モルトの風味は弱い印象です。そしてIPAらしい苦みを舌の奥に感じます。主原料の1つであるホップはGalaxyとEllaを使っており、IBU(国際苦味単位)は72とのことです。ABV(アルコール度数)は6.5%ありますが、ホップの華やかさと程よい苦さのためか、度数の割には飲みやすい印象をうけました。ホップの風味が強めのIPAは、スパイスの効いたカレーとの相性は良く、カレーも強みである「アンドビール」にとって最適の組み合わせですね。

アンドビール IPA v1.0. 250ml

このビールを造られた醸造家 「安藤 祐理子」氏自身の自己採点は53点とのことですが、筆者はそれ以上の点数だと思います。ビール銘柄の後ろにv1.0.(バージョン1.0.)とあるのは、今後も進化しバージョンアップするとのこと。醸造家はご自身に厳しいようですが、逆にとらえると今後の成長余地が多くある&成長させる意志が強いとも受け取れます。さらなる美味しいビールが造られることが期待できますね。

アンドビール IPA v1.0. 490ml

オリジナルのビールが造られ、ますます今後が楽しみな「アンドビール」。ビール好きの方はもちろん、カレー好きの方も訪れることをおススメします。是非、ビール&カレーのペアリングを楽しんでください。

この記事が素敵なビールとの出逢いに役立てれば幸いです。


アンドビール

東京都杉並区高円寺北4-2-24 105

月火 :定休

水~金:11:30~14:00、17:00~22:00

土日 :11:30~22:00

https://www.facebook.com/andbeerkoenji/

カレービアバー醸造所

※記事に掲載されている内容は取材当時の最新情報です。情報は取材先の都合で、予告なしに変更される場合がありますのでくれぐれも最新情報をご確認いただきますようお願い申し上げます。

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この記事を書いたひと

Atsushi Taguchi(田口 篤史)

ビアジャーナリスト/ビアライター

ビール大好き!ビールを求めドイツやベルギーを中心にヨーロッパをよく旅していました。
世界にも日本国内にも、素敵なビールはまだまだたくさんありますので、巡りたいところは尽きません。
ビールの素晴らしさ、楽しさを多くの人に伝えていきたいと思います。
Enjoy!Beer!

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