ふんわりやわらかな”まあるい味わい”——ベアレン醸造所「ライ麦ビール」が新発売

(写真提供 ベアレン醸造所)
製造の難しさから、今では世界的にも造り手が減っている「ライ麦ビール」。南ドイツにルーツを持つこの伝統的なビアスタイルを、ベアレン醸造所が2026年3月16日(月)に数量限定でリリースしました。
100年以上前の設備と職人の技術によって醸造された、ビールの味わいが気になります。ライ麦ビールの歴史とともに、おすすめのペアリングも併せてご紹介します。
目次
ライ麦ってなに?

ライ麦は、小麦や大麦と同じイネ科の穀物で、寒冷地でも育つ強い作物です。ドイツや北欧では、古くからパンやビールの原料として使われてきました。独特の酸味とコク、そして粘り気のある性質が特徴です。
ライ麦ビールの歴史
ライ麦ビールは南ドイツの伝統的なビールで、ドイツ語では「Roggenbier(ロッゲンビア)」と呼ばれます。ドイツ南部では、古くから修道院などでビール造りが盛んに行われていました。

大きな転換点となったのは、1516年「ビール純粋令」の発令です。このビール純粋令により、原料が「大麦、ホップ、水」に制限されたことはよく知られています。一方で、「貴重な小麦やライ麦などは、ビールではなく食料として優先させる」という側面もあり、ライ麦ビールの醸造は制限されていきました。
ライ麦ビールの特徴
ライ麦ビールは酵母由来の白濁したビールで、最も特徴的なのがとろみを感じる独特の口当たりです。ライ麦は、高い水溶性と粘りやすい麦汁の性質なので、「βグルカン」という成分の特性が顕著に現れるビアスタイルだそうです。
ライ麦ビールの特徴となるこのとろみは、製造の難しさにもつながっています。ライ麦を煮込む際に粘度が高まり、麦汁の濾過をする際に目詰まりを起こすほど、非常に粘度の高い状態になります。そのため、近代的な自動設備での製造が極めて困難となり、「幻のビール」とも称されるほど作り手が減少していったのです。
ベアレン醸造所の職人の技術の結晶

(写真提供 ベアレン醸造所)
そんな難しい製法のライ麦ビールを醸造したのが、岩手県盛岡市に拠点を構えるベアレン醸造所です。ビール造りには、ドイツ南部から100年以上前に使われていた設備を用いています。ドイツ伝統を受け継ぐラガー「クラシック」、まろやかで飲みやすい黒ビール「シュバルツ」、小麦を使った「ヴァイツェン」などが定番商品です。

(写真提供 ベアレン醸造所)
伝統的な製法を大切にする精神と、職人の技術・経験があるからこそ、今や希少とされる「ライ麦ビール」を生み出すことができるのではないでしょうか。ベアレン醸造所の嶌田社長が「お気に入りのベアレンビール」に選ぶほど、社内外から注目されているライ麦ビール。一体どんな味わいなのでしょうか。
ふんわりまろやかな”まあるい味”

グラスに注ぐと、濃いめのゴールドの色味が輝きます。向こう側が見えないほどビールは白濁していて、ふんわり立ち上るのはバナナや桃を思わせるフルーティーなアロマ。炭酸は控えめな様子です。

口に含むと豊かな風味がいっぱいに広がり、鼻からふんわりとやさしいフレーバーが抜けていきます。トゲトゲした個性が強い味わいではなく、まろやかな喉越しの”まあるい味”のビールです。一方で、後味がすっと引く軽やかさという一面もあり、ちょっと意外でした。その二面性を楽しみたくて、もう一口飲みたくなります。

温度が落ち着くと、よりふくよかな味わいになることにも気がつきます。穏やかなのにしっかりと存在感がある、ゆっくり味わいたいビールです。
ドイツらしいおつまみとペアリング
ドイツの伝統ビールということで、現地で親しまれている料理とペアリングしてみましょう。ベアレン醸造所のおすすめも参考にし、おすすめの3つをご紹介します。
ライ麦パンとスモークサーモンのクリームチーズ添え

ライ麦パンを食べながらライ麦ビールを飲むなんて、生まれて初めての体験です。おにぎりを食べながら日本酒を飲むようなものかしら、などと考えながら、テーブルを整えました。
軽くトーストして、クリームチーズとスモークサーモンをのせ、ひと口。そこへライ麦ビールを合わせると、「調和」という言葉がぴったり合うほどの、一体感のある味わいが広がります。
ライ麦特有の軽い酸味同士が、お互いに引き立て合うように感じました。そこにスモークサーモンの香ばしさが加わり、クリームチーズでまろやかさが足されたら…「ああ、おいしい〜」と幸せの声が漏れ出ます。もう、膝に力が入らないくらいのおいしさです。
香ばしく焼いたソーセージとポテトサラダ

ドイツといえばソーセージ。せっかくなので、お酒に合うスパイスが効いたタイプのソーセージを合わせました。フライパンで香ばしく焼いたソーセージは、お気に入りのおつまみのひとつです。
肉の旨味が口内に広がり、ライ麦ビールのまろやかさが全体を包み込みます。それぞれで味わうよりもずっと奥行きが生まれ、双方のスパイスがいいアクセントになっています。これは、文句なしにおすすめのペアリングです。
付け合わせには、ポテトサラダを。じゃがいもはドイツの主食のひとつです。よく食べられているのはクヌーデルという、煮たじゃがいもを丸めて茹でた料理などですが、今回は、より身近なポテトサラダにしました。
ライ麦ビールのとろみとヴァイツェン酵母が醸すバナナのようなエステル香、ホクホクしたジャガイモの食感が重なり、味わいのマリアージュに芳醇さを感じました。
やわらかい味わいに包まれる「ライ麦ビール」

南ドイツの伝統を受け継ぎながら、今では造り手が少なくなったライ麦ビール。ベアレン醸造所は、100年以上前の設備と職人の技術でこの希少なスタイルを現代に伝えています。
とろみのある独特の口当たりと、バナナや桃を思わせるやわらかな香り、そして穏やかで「まあるい味」が魅力です。食事とも合わせやすく、特にドイツらしい料理と合わせることで個性がより引き立ちます。
数量限定だからこそ、出会えたときにぜひ味わってほしい1本です。
【商品概要】
発売日:2026年3月16日(月)
商品名:ベアレン ライ麦ビール
スタイル:ロッゲン
原料:麦芽(外国製造)、ホップ
アルコール度:5.0%
容量:330ml瓶
ベアレン醸造所公式サイト:https://www.baerenbier.co.jp/
※記事に掲載されている内容は取材当時の最新情報です。情報は取材先の都合で、予告なしに変更される場合がありますのでくれぐれも最新情報をご確認いただきますようお願い申し上げます。









