[コラム,テイスティング]2020.2.12

チョコとビールを科学する

サンクトガーレンチョコビールチョコレートバレンタインバレンタインギフトベルチングビーバーペアリング独歩

梅見月という異名も持つという2月。雪が少ないとの報道もありますが皆様いかがお過ごしでしょうか。
私はこたつと蜜月の関係です。

 

久々のエントリーですが、ふと思うことあり筆を執りました。
もうじきあの季節。そう、バレンタインデーです。

チョコレート。

それはカカオマス、カカオバターから構成される、一般的には黒、黒や茶色、あるいは白い個体。
大抵は甘く、ほろ苦さも含む存在。
おや、どこかビールの特徴とか重なるものがありますね(無理矢理)

 

ビールがお好きな方にとってバレンタインデーは特別意識する行事ではないのでしょうが、ご存知ですか?
世の中にはチョコレートビールなるものもございます。
チョコレートに含まれる成分を細かく見てみると、

ポリフェノール、カルシウム、ミネラル、ビタミン、食物繊維、カリウム

カカオ由来のポリフェノール、ミネラル、ビタミン、カリウム…おや、カリウムはビールにも含まれている成分ですね。

これはますます奇遇!(無理矢理)

また、チョコレートの甘い香りには「テオプロミン」というリラックス効果がある成分が含まれています。

さらに鎮静効果まで!

とはしゃいでみましたが、日本の一般的なイメージのビールとチョコはペアリングとしては合いません。
しかしだからといって、ビール好きにとってスルーしてしまう季節だと結論づけてしまって良いのでしょうか。

少々ご提案させてください。

 

チョコとビールの組み合わせの妙について、考えてみました。

 

〜ビールとチョコのペアリング〜

 

まずは「ビールとチョコの食べ合わせ」

ペアリングの見地からアプローチします。

一般的な「苦くて黄金色のビール」のイメージの飲み物とチョコだと、ご想像の通り味わいが反発してしまいますが、
クラフトビールは多種多様な種類があるのが強み。

チョコが持つ要素を分解して考察してみればこんなに相性が良いビールが見つかります。

例えば…

   

ベルチングビーバー/ピーナッツバターラテ ナイトロゴールデンスタウト

 

チョコが持つ甘味と、ナッツとよく組み合わせられる香ばしい香りに注目してピックアップしたのは、

アメリカの醸造所、ベルチングビーバーのピーナッツバターを使用したビール。

まるでウェハース菓子のようなその香りにそそられる人続出で大ヒット作となったピーナッツバタースタウトの、
窒素抽出&ゴールデンカラー版です。

 

こちら、実際の色味は茶色がかってますが、
おいしそうなピーナッツの香りはそのまま、滑らかな口当たりもプラスされたのが特徴。

そこにたまたま手元にありましたので、
アメリカのチョコレートメーカー、ギラデリのシーソルト味とキャラメル味を並べてみました。
スイカと塩の組み合わせのように、塩分は甘味の良さを際立たせますし、
キャラメルとナッツは昔から用いられる代表的な組み合わせ。

個人的にはベースがビターなシーソルトの方が甘すぎず、飲み食いし続けやすく感じました。
でも合わせるなら、甘味控えめなチョコならどれでも相性は良さそうです。

これなら男性にチョコと一緒にプレゼントしても楽しんでいただけるかもしれません。

 

〜チョコレートビール〜

 

次に「チョコビール」そのものについてご紹介しましょう。

実は、チョコレートを使ったビールはIPAやスタウトなどと同じように、アメリカにある国際的なクラフトビール団体「ブルワーズ アソシエーション」によって、
ひとつのジャンルとしてビアスタイルガイドラインに設けられています。

定義としてはもちろんチョコレートを使用していることが前提なのですが、
なんと世の中には使わずともチョコを再現したビールも販売されています。

例えば…

 

サンクトガーレン/ダブルミントチョコレートスタウト
インペリアルチョコレートスタウト

オレンジチョコレートスタウト

 

神奈川県を代表する醸造所のサンクトガーレンから毎年この季節になると発表されているチョコビールシリーズ。
インペリアルチョコレートスタウトはアルコール度数9%の力強いスタウト。そのパンチ力に一本で体が温まります。
通の方に喜ばれそう。
オレンジチョコレートスタウトはオレンジの洋菓子「オランジェット」を思い起こさせるバランスが良い商品。
こちらは女性に特に飲んで頂きたいですね。

そして今年はミントを使った「ダブルミントチョコレートスタウト」が登場したのですが、

チョコのような味がするのに、何と一切チョコを使用せず麦芽だけで表現している珍しいビールなのです。

 

液色はさすがにどれも黒一色ですね…

 

チョコミントといえばその独特の清涼感からファンも多いフレーバー。

スペアミントとペパーミントの2種類を贅沢にも用いて、とても爽やかで面白い仕上がりになっています。
限定品ですのでご興味がある方はお早めにどうぞ。

そしてもうひとつ。

 

独歩/チョコレート独歩
ホワイトチョコレート

 

チョコにとどまらず、なんと珍しいホワイトチョコのビールまでリリースされていました!

こちらは岡山県の日本酒メーカー宮下酒造株式会社が運営する、倉敷麦酒の独歩(どっぽ)ビールの商品。

他にもマスカットを使ったビールが代表作なので副原料には定評のある醸造所なのですが、こちらも限定商品。

チョコレート独歩にはカカオエキスと乳糖が、
ホワイトチョコレートには実際にホワイトチョコレートが使われています。

 

どちらも乳糖で甘く味つけしてあります

 

チョコレート独歩はカカオエキスを使用しているのでずっと嗅いでいたくなる香りがあり、
濃厚というよりは度数は5%なので、スイスイ飲めるタイプです。
ホワイトチョコレートは意外にも後味がドライですが、ふんわりとほのかにホワイトチョコレートやミルクの味がします。

 

 

…チョコレートには幸福感をもたらす脳内物質、エンドルフィンを出させる力があったり、
キスと同等の効果を得られるなんて研究データもあるそうです笑

 

プレゼントは喜んでもらいたいと思うのはいつの時代も変わりません。
今回ご紹介したチョコとビールの組み合わせがその一助となれば幸いです。

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この記事を書いたひと

1 Dozen(わんだーす)

ビアジャーナリスト/ビアジャッジ/ミュージックコーディネーター

一本のビールとの出会いから人生が狂い、世界中のビールを飲み比べるようになる。
ビール嫌いを克服できた自分と同じように、
ビールが苦手な人をこの世界から救うために活動を決意。
麦とホップと酵母と音楽と狂気を武器に独自の視点で執筆することを誓う。

■日本地ビール協会認定ビアテイスター、ビアジャッジ取得
■調理師免許取得
■飲んだビール銘柄2000以上
■temiteビール公認アンバサダー
海外生活、旅行経験から国内クラフトビールだけでなく世界のビール事情にも知識あり
様々な音楽、世界の料理にも広く触れており、
過去には飲食店へのBGMセットリスト提供やビールのペアリングイベントも多数実施
知識を活かしビールと音楽と料理をペアリングするシリーズを不定期で展開中→
https://www.instagram.com/yoshiyukisuda/?hl=ja

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