[コラム]2021.8.29

ワイン大国フランスで飲まれるビールとは?

ビールは世界共通のコミュニケーションツールである。

この特集「世界のビール事情」は各国に住む専門家ではない一般の方のビール体験を通して、その国のリアルなビールとの付き合い方を想像して疑似旅行を楽しんでもらうためのコラムです。

今回の国はワインのイメージが強いフランス。ローヌ、プロヴァンス、ラングドックなど国内有数のワインの産地もある南フランスで、一般の市民が飲んでいるビールとは一体どんなものなのか。気になる真相を探るべく、オンラインでインタビューしました。

 

本日、話してくれるのは南フランス地方在住のI君。

彼は大学時代の同級生で、数年前からフランスで暮らしています。

 

■休日にビールを楽しむI君(写真提供:I君)

この写真は怖そうですが、ヤンキーではありません。

 

夜までテラスやバルコニーで外飲みを楽しむ生活

楯:南フランスでは普段はどんなビールを飲むことが多いの?

I:家ではハイネケンやクローネンブルグ、ベルギーのレフなどを良く飲むよ。スーパーでは330mlの瓶が100円くらいで買えるから、日本に比べるとお手頃だね。

この辺の地域は22時ころまで太陽が沈まずに明るいから、バルコニーやテラスなど外で夜までビール飲むことが多いかな。暗くならないから時間の感覚が鈍って、ついつい飲み過ぎちゃうけどね。

楯:外が明るい時間が長くて、お酒が安いって最高だね。外でずっとワイワイ出来そう。

 

■フランスのスーパーのビール売場の様子(写真提供:I君)

目立つビールはフランスでシェア40%以上を誇る白ビールスタイルのクローネンブルグ。

 

■クローネンブルグ1664ブラン:柑橘系のほのかな甘みとフルーティな香りが特徴。(写真:楯のInstagram)

 

お酒はまだ安いが、たばこはどんどん値上がり

I:バルとかの飲食店でビールを飲むときはアペリティフ(食前酒)として飲むことが多いよ。食事前につまみと一緒に飲むんだけど、少し前はハイアルコールのものが主流だったんだ。でも最近はビールの人が多いかな。あとこっちはチップの文化がなくて、すべて料金に含まれているんだ。1杯500~600円だけど、泡は少なめだから、日本で飲むより量が多く感じるよ。

 

■泡の少ないフランスの樽生ビール(写真提供:I君)

楯:いやいや、泡少なめどころか全くないじゃん。笑

I:あはは、そうだね笑

ちなみにドラフトビール(樽生)以外はグラスに注ぐ習慣はなくて、瓶から直接飲むよ。その際にシロップと混ぜて飲むこともあるんだ。お店にオプションとしてミント系、ベリー系などといったシロップが置いてあるところもある。

あとフランスはお酒は安いんだけど、たばこはとても高いんだよね。1箱で10ユーロ(1000円)以上する。健康被害などを理由に近年どんどん値段が上がっている。アルコールの問題も言われているし、お酒もそのうち値上がり上がるかもね…

楯:そうなんだ…確かにアルコールによる健康被害に対する懸念の声は、日本でも高まってきているけど世界共通なんだね。

I:こっちではノンアルコールビールも多く発売されているよ。ハイネケンなどの大手のノンアルも良く見かける。若い人のお酒離れも言われていて飲まない人も増えているからかなぁ。僕は飲むけどね笑 ちなみにお酒が強い人は多いから、友人同士で飲むときは写真みたいに大量のビールを用意してパーティすることが多いよ。

 

■ハイネケンのノンアルコールビール。(写真提供:I君)

 

■パーティ時の瓶ビール(写真提供:I君)

1枚目はクローネンブルグ、2枚目はベルギービールのレフが大量に並んでいる。

 

■レフブロンド:アプリコットの香りと熟した果実のようなコクと甘みのベルギービール。(写真:楯のInstagram)

楯:すごい量だね笑 若者のお酒離れって話はどこへ・・・

 

フランスのおつまみはワインに合いそうなものが多い

楯:友人との飲み会ではどんなおつまみを食べるの?

I :フランスっぽいおつまみで言うと、チーズにオリーブ、ラスクの上にクリームチーズやスモークサーモンをのっけて食べたりするよ!

楯:そういう系のおつまみはフランスのイメージそのままだね。スモークサーモンとクリームチーズとかビールだけでなく、ワインとも相性が良さそう。

I:ビールだけでなくワインも市民の生活に根付いているから、基本的にはテーブルにワインが並ぶことが多いよ。こっちでフランスワインは2ユーロ(200円)~だから日本よりも手ごろで買いやすいよね。友人の家に招かれたら大体食卓にワインボトルが置いてあるよ。イメージ通りでしょ。笑

楯:いいねぇ。そんなに日常の食卓でワインが自然に楽しまれているなら、料理もワインと相性が良いものが多そうだね!

 

南フランスのオススメスポットは街全体

楯:最後にI君が思う南フランスのオススメスポットを教えてもらえるかな。

I:特定のどこってわけではないんだけど、南フランスの街でモンペリエやニース、マルセイユとかは古代ローマの建物も多いし、地震がないから16世紀からの建物がそのまま残っている場所も多いよ。

フランスの特徴としては1つの教会からその地域が繁栄していることもあるから、教会は荘厳で立派な作りのところが多いし、街の何気ない風景がすべておススメスポットかな。是非、南フランスに来ることがあったら、それらの街をたくさん散歩してほしいな!

 

■オススメ都市①モンペリエ

写真:Travel Book.co.jp

 

■オススメ都市②ニース

写真:地球の歩き方

 

■オススメ都市③マルセイユ

写真:地球の歩き方

 

今回のフランスビール事情、いかがでしたでしょうか。

世界が落ち着いて、南フランスに旅行に行く際は現地のビールとワインに合わせておしゃれなフランスの美食を楽しみたいと思います!

フランスフランスビール世界のビール事情
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この記事を書いたひと

楯 優作

ビアジャーナリスト

ビールとは乾杯を通じて、あなたの人生そのものをちょっぴり楽しく、幸せにする飲み物だと信じています。
さて、今夜は誰と乾杯したいですか?

■基本情報
1989年、新潟県生まれ。
高校まで野球一筋。大学で韓国に短期留学し、ビールは世界共通のコミュニケーションツールであることを確信。ビール愛に目覚める。
びあけん2級、ウィスキー検定2級保持。

■研究分野
日本の麦酒史。
私の地元新潟県は、サッポロビールの生みの親である中川清兵衛、育ての親である大倉喜八郎、アサヒビールの設立に携わった外山脩造や初代醸造家で日本人初のブラウマイスター生田秀など、ビール業界の偉人を輩出。
私も新潟県民としてビール業界に携われることを誇りに、ビールの蘊蓄や楽しさを発信します。

■好きな言葉
「ビィールと云ふ酒あり。是は麦酒にて、其味至って苦けれど、胸隔を開くために妙なり。」(ビールという酒がある。これは麦の酒で、その味は苦いけれど、腹を割って話せるので不思議だ。)by福沢諭吉「西洋衣食住」

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