[イベント,コラム,テイスティング,ビアバー]2017.7.10

二人の料理人が本気でベスト3を選んでみた‐至高のペアリング@十代目彌左ヱ門 編‐

「和食ダイニング まぐろ問屋 十代目彌左ヱ門 アトレ秋葉原2店」で開催中のイベント、
藤原ヒロユキ監修のクラフトビールと和食【至高のペアリング】。
(「第4回寿司フェス 九州・沖縄篇」の連動企画として7/31まで開催中)

ビアジャーナリスト兼料理人でもある「佐藤翔平」も会場に潜入!

今回は同じく料理人の親友をひき連れて、「ビールのプロ」と「料理のプロ」の二つの目線で各種ペアリングを味わった。

 

その中で、舌の肥えた2人がガチで選んだ食べ合わせベスト3を発表する。ぜひ参考にして、皆様も現地でご堪能いただきたい。

筆者・佐藤(右)と並木(左)。並木には共に料理の道を歩むものとして、今回取材協力いただいた。

■12種のペアリングを端から端まですべて試す

今回提案されている食べ合わせは以下の通り。ビール6種+料理12種の12通りだ。

 

【門司港地ビール工房 門司港驛ビール】 × 【まぐろホホ肉と喉肉のほろほろ揚げ】【まぐろ中落ち醤油漬けたれ】

【宮崎ひでじビール 宮崎日向夏ラガー】 × 【恵鯛と塩漬けマグロの握り】【三崎まぐろとアボガドの一口カツ】

【熊本クラフトビール ペールエール】 × 【まぐろのカマ焼き】【三崎まぐろ4種盛り】

【ヘリオス酒造 星空のポーター】 × 【本まぐろ中トロステーキ(生七味たれ)】【大トロユッケ生ウニのせ】

【SVB JAZZ BERRY】 × 【鰻と揚げたて厚揚げ石焼玉子とじ】【まぐろ胃袋ねぎポン酢】

【SVB DAY DREAM】 × 【もろこしと枝豆のかき揚げ】【熟成塩漬けまぐろ】

 

「これはきっとみりん使ってるね」「この脂がビールのモルト感と調子いいね」「これにわさびを合わせてもいいんじゃないか?」などと議論が飛び交う···。

この中から素晴らしい!!と感じたペアをそれぞれ3種ピックアップした。

 

■それぞれが選んだベスト3はこうだ!!

結果は以下のようになった。まずは並木のチョイス。

彼は若いながらもイタリアン、スパニッシュ、和食など様々な料理の知見を持つ料理人だ。

★並木のベスト3★

3位:【門司港地ビール工房 門司港驛ビール】 × 【まぐろホホ肉と喉肉のほろほろ揚げ】

『うまくビールの味わいが引き立て役に徹している。余分な油をきりつつも、余韻にしっかりマグロらしさを残してくるバランス感。その間にもビールの香味がほんのりちらついてくるのがずるい。』

 

2位:【ヘリオス酒造 星空のポーター】 × 【本まぐろ中トロステーキ(生七味たれ)

『ステーキのロースト感にポーターの香ばしさが合う。塩をつけて食べることでマグロとポーターの甘味が引き出され、かつビールのボディの軽さがマグロの繊細な味を邪魔しない。』

 

1位:【熊本クラフトビール ペールエール】 × 【鰻と揚げたて厚揚げ石焼玉子とじ】

『モルト感とうなぎのたれが非常によく絡み合う。和のだしに含まれた旨味や香りが、厚みのある麦芽の旨味と歩調を合わせつつ、すっきりとした余韻に落ち着き、また箸を進めてしまう。』

提案外のペアリングだが、たしかにこの食べ合わせは美味であった。

 

★佐藤のベスト3★

3位:【門司港地ビール工房 門司港驛ビール】 × 【まぐろ中落ち醤油漬けたれ】

『醤油の香ばしさがモルトの香ばしさとともに強調しあう。まぐろに適度に入ったたれの甘味と塩味具合が、まぐろの味が浮かない程度にビールと交じり合うのもいい塩梅。』

 

2位:【ヘリオス酒造 星空のポーター】 × 【本まぐろ中トロステーキ(生七味たれ)】

『塩・七味たれどちらにしろ、塩味が素材とビールの甘味を強く引き立てる。かつ、白髪ねぎを巻いて食べることで味わいにメリハリが生まれ、爽やかな余韻が広がる。おかげで脂も気にならずどんどん食べられる。』

 

1位:【宮崎ひでじビール 宮崎日向夏ラガー】 × 【三崎まぐろとアボガドの一口カツ】

『日向夏の強い香りと柚子胡椒の強い香味がけんかせず、うまく日向夏のアロマがサポートに徹している。ラガーのキレ良い喉ごしが、マグロのほろほろとした食感やアボガドのねっとりとしたそれを喉奥にきれいに運びあげる。アボガドの青い風味が日向夏にナチュラルな印象をプラスしているのもまた良い。』

【総評】

「ポーター × 中トロステーキ」は2人とも一致。他はそれぞれ異なったものを挙げた。
これこそ「理論もあるが好みもある」ペアリングの奥深さを示した結果だろう。

それだけではない。佐藤が「ビールと料理がどれだけ一つとしてまとまりがあるか」を基準としていた。

それに対し、「口に含んだ際の味の変化、それに対する驚きの大きさも考慮に入れた」と並木の一言。

こういった判断基準の違いもまた面白いと感じた所である。

 

もちろん、他にも素敵なペアリングが多く、正直悩んだというのも正直な感想だ。

皆様もぜひその口で実感してほしい。

▲関連リンク:【明日から使える!】おつまみ選びが得意になるたった4つのペアリング法則

※記事に掲載されている内容は取材当時の最新情報です。情報は取材先の都合で、予告なしに変更される場合がありますのでくれぐれも最新情報をご確認いただきますようお願い申し上げます。

(一社)日本ビアジャーナリスト協会 発信メディア一覧

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この記事を書いたひと

くっくショーヘイ(佐藤 翔平)

フードペアリング インストラクター

Amazonビール本部門1位獲得!
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1989年、宮城県出身。岩手大学卒業。
「酸っぱいビール」に衝撃を受け、5000種以上のビールをティスティング。15以上の酒類資格と調理経験を活かし、フードペアリングに関する執筆や「ビアジャーナリストアカデミー」「アカデミー・デュ・ヴァン」「朝日カルチャーセンター」等の講師を務める。
日本地ビール協会公認「シニア・ビアジャッジ」として国際ビアコンペでの審査も行う。

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■執筆・監修■
ビアリング(縁-ENN-)
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・ビール王国(ワイン王国)
・日経プラス1 (日本経済新聞社/日経BP社)
週刊現代 / マネー現代(講談社)
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中居正広のニュースな会(テレビ朝日)
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