[コラム]2020.12.2

【ビールのススメ方】ビールのソムリエとして提案手法を振り返る

おススメエールソムリエビアスタイルビールチャートラガー日本のビール

「クラフトビールをあまり詳しくない人にどうやってビールを勧めていますか?」
と先日ご質問を受けました。

店舗でお客様に接することが多い私ですが、
自分なりにどう進めているだろう?と振り返りも兼ねて記事を書いてみようと思います。

 

■ まず、相手がクラフトビールに「何を求めているのか」が大事

クラフトビールを愛していると、どうしても初めから「美味しさ」を伝えたり、相手の好みを探ったり提案したくなるのですが(もちろん例外なく私も)、相手が「何を」求めているのかが結構重要だなぁと痛感します。

①自分の好みに合ったもの
②周りが美味しいと言っているもの
③バックグラウンドやストーリー
④物珍しさ
⑤写真映えするもの etc…

クラフトビールの場合、①~⑤の方向性に集約されることが多い気がします。

「とりあえず日本のビールっぽいもの」というオーダーを頂くこともしばしばです。
(クラフトビール専門店からライトな居酒屋でまで勤務しましたが、どこでもよく聞くフレーズです)

⑤はボトルなどを実際に見せて提案するとして、「①②」と「③④」の方向性をまず見極めます。

「①②」であれば味の好みを中心に、「③④」はその方が体験していない部分を第一に探りを入れ、絞っていきます(もちろん「美味しい!」とは最終的に思ってもらえる提案はします)。

 

■ 「正しさ」を振りかざしすぎない。合わせるは「相手」

例えば、「ビアスタイル」って、すごく大事です。指標になるので。
ですが、それにとらわれすぎなくてもよいとも思ってます。

私なりの提案をチャートにしてみたのがこちらです。

「白ビール」「黒ビール」「いわゆるラガー」「いわゆるエール」「日本のビールっぽい」とかバリバリ使います。
相手の理解度(一般の認知度)に合わせるということです。

例えば、ワインでいう「ボルドー」って皆様聞いたことありますよね?
「ボルドーのワインください!」とおっしゃっているあまり飲みなれていないお客様に
「地区はどこですか?右岸ですか?左岸ですか?カベルネ主体?それともメルロー?そもそも白もあって、、、」とか言ったら嫌われますよね?

 

例えば、「黒ビール下さい!」に対して「スタウトやシュバルツという言葉は知っていますか?(どちらが好みですか)」と問うのはどうでしょうか??

私にとってみれば、この時点ではまだ不要な会話で「スッキリ系がいいですか?飲みごたえある方がいいですか?」などでいいのではと思うのです。

 

実際に選んだあとで

「これは黒ビールの中でも「シュバルツ」と呼ばれるスタイルで、、」
「お兄さん初めて知りました?ぜひお友達に自慢してください(笑)」

など話のネタとして展開すれば、会話のきっかけづくりにも転用できます。ちゃんとクロージングができればと。

チャートの中で「いわゆるラガー」や「いわゆるエール」という言葉が使われていたり、それぞれにピルスナーやIPAなど、日ごろ出会いやすいスタイルが多く並べられているのもその理由です(後は味わいのおおまかな傾向でまとめています)。

一般のイメージを優先し、そこからこちら側のディープな世界に誘えれば万々歳です←

「正しさ」を振りかざしすぎない = 「語りすぎない」という意味では、各ビールの味わいや特徴を「一言」で伝えることも日々考えています。

 

「このビールは、すごく酸っぱいです!!」と一番特徴づけている部分を伝え、そこから細かい説明に入る方がお客様の決断が早いと感覚的に理解しています。

皆様はどうやってビールを勧めていますか?ぜひ少しでも参考になれば幸いです。

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この記事を書いたひと

くっくショーヘイ(佐藤 翔平)

フードペアリング インストラクター / ビアジャーナリスト

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10個以上の資格取得を実現したソムリエの勉強法

【もっと、ビールは楽しめる。】をモットーに活動しています。

平成元年生まれ。宮城県出身。岩手で学生時代を過ごす。
卒業後、初めて飲んだ「酸っぱいビール」に感動を覚えて以来、4000種以上のビールを飲んではメモをつけている「ビール変態」であり、お酒をこよなく愛する「資格マニア」。
調理経験を活かし、フードペアリングを中心とした記事を「週刊現代」「Get Navi」など各雑誌に掲載&同アカデミーの講師も務める。
日本地ビール協会公認「シニア・ビアジャッジ」として各種世界ビアコンペでの審査も行う。

■保有資格等一覧
JBJA所属 ビアジャーナリスト
JCBA公認 シニア・ビアジャッジ
JCBA公認 ビアコーディネーター
JBSA公認 ビアソムリエ
J.S.A.公認 ソムリエ
J.S.A.公認 SAKE DIPLOMA
Vintners Co. 公認 WSET level2
SSI公認 唎酒師
SSI公認 焼酎唎酒師
JWRC公認 ウィスキーエキスパート
C.P.A.公認 コムラード・オブ・チーズ
厚生労働省認定 調理師免許取得

■コラム
ペアリング:「【27連投!!】「買うだけ」で至福のペアリング」「宅ビアさんの今宵飯
ティスティング:「ビールが何日で「本来の」味になるのか検証してみた。」「美味しいビールの条件」「100均で揃える「三種の神器」」「ティスティングレポート
クラフト:「気分で替える着脱式王冠バッジ」「ラベル保存術
店舗紹介一例:「Revo Brewing Co.」「Highbury-Home of Beer-

■記事・出演など
『日経プラス1』:地ビールの祭典 飲めば陽気に
『週刊女性』:ビールがすすむ旨つまみ23
『SPA!』:安くてもウマい食品の見分け方
『週刊現代』:ノンアルコール・ビールの秘密
『ビール王国』:No.14
『Get Navi』:家飲みのゴク意シ“ビア”にcheckビアジャーナリストに訊いた「秋の夜長」に味わうべきクラフトビール10選
『講談社』:イオンの78円ビール「バーリアル」、ここへきてバカ売れの理由
『日本マッケイン・フーズ株式会社 FABEX デモンストレーション講師』など

・『くりぃむしちゅーのハナタカ!優越館』出演
・キリンビール『グランドキリン』特設サイト『マイビアクエスト』内ペアリングを全監修
その他、『ビアジャーナリストアカデミー』『アカデミー・デュ・ヴァン』『フレッシュホップフェスト2020』をはじめとした各種講師経験多数あり

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