[テイスティング]2015.7.10

Tasting report No.15 Old Tom

年老いた黒猫のラベルが可愛らしい、
【Old Tom】

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Old Tom

実はリキュールのジンにも同じ名前の製品が存在します。
「Old Tom gin」。
こちらも黒猫が描かれています。

「Old Tom gin」の由来は諸説あり。
一つ目。18世紀にロンドンのとあるジンの販売店が、甘いジン(オールド・トム・ジン)がでてくる猫型の販売機を設置。そのオス猫の名前がトムキャットと言ったことから。

二つ目。 ビクトリア王朝時代、英国政府がジンの製造を規制。その結果、至るところで密造や密売が開始され、密売の目印として「黒い年老いた猫」の看板が店先に掲げられたことから。

英国では雄猫を総称してトム・キャットと呼び、
「年老いた雄猫=オールド・トム」という名前になったとされています。

このビールも、それをもじっているのか。
確かに、ジンに負けないくらいパワフルです。

注いでみます。
酸味のある、長期熟成したフルーツのような香り。
ラムレーズン、ウィスキーボンボン。洋酒に近いです。
梨のような香り高いエステル、フーゼルアルコール香も探ることができます。
幾重にも絡まり複雑なアロマ。

頂きます。
モルトの波が口中をじわじわと浸食、
アルコールテイストはリキュールのそれに似ています。

後に続く低レベルの酸味とスパイシーさがテトラポットの役割を。
重い麦芽風味を受け止め、飲みやすく柔らかい波に変化させます。

アフターは焦げたようなビターが支配的です。
コーヒー、カカオ、シナモン。

加えて、今回はオムレツとペアリング。
卵のクリーミーさとマスタードの酸味が
パンチ力を抑え、更なる旨味を引き出します。
まさに至福の一時。

公にお酒が買える時代に感謝です。

余談…
ふとテーブルにおいてあったスイカ。試しにペアリングしてみました。
そうしましたら…瑞々しさ、高い糖度と少しの酸味が
Old Tomとの相性バッチリ!!

どこに出会いがあるか分かりませんね。
こちらも、お試し下さいませ。

-Beer profile-
England
Robinsons Brewery
Old Tom
Strong Ale
ABV 8.5%
麦芽、ホップ、糖質

【Back Number】
Tasting report No.14  サッポロ ホワイトベルグ
https://www.jbja.jp/archives/10375

お読み頂いた皆様に感謝を込めて。

佐藤翔平

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この記事を書いたひと

佐藤 翔平(あむろ)

ビアジャーナリスト

ビールが大・大・大好きです!

どれくらい好きかと言うと...
☑【普段の食卓でも当たり前に多種多様のビールを選べる日本にしたい。】そのために『正しく、気取らず、実になる』ビールペアリング記事を主に執筆中。

☑飲んだビールは2500銘柄以上。

☑インターナショナル・ビアカップなど各大会審査員をつとめる。現在各協会に於けるビアジャーナリスト、シニア・ビアジャッジ、ビアソムリエの有資格者。

☑ビールを広めるためにも...
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※但し、アルコール耐性は低いです。

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